気を補って、巡りを整える薬膳
チュンチュン
チュンチュン
ぺ「雨も上がって、スズメさんも元気にさえずってるねー。」
ぶるっ
ぺ「ん〜、でも気温はすっかり下がって、、肌寒い、、、。」
ぺ「そうだ!」
ごそごそ
ぺ「ふふ、、あるある、、やっぱりまだ余ってた、、さつまいもの塩麹蒸し、、。美味しいのよねーー。」
パクっ
ぺ「あ、食べちゃった、、違う違う、食べちゃダメ、、。これで薬膳を作ろうと思ってるんだから。」
ぺ「気を補うさつまいも、、そして、この時期、、咳が出てる人も多いから、、。」
トントン
グィグィグィグィーン
フツフツ
ぺ「完成〜 あったか さつまいもの塩麹蒸しスープ 、。」
ズズっ
ぺ「甘〜〜い、それに陳皮が効いてる〜。」
ヒュヒューン
仙「ん?何やら良い匂いがしておるな、、。」
ぺ「仙人、おかえりなさい。今、仙人が作って下さったさつまいもの塩麹蒸しを使って、スープを作ったんです。どうぞ。」
仙「おぉこれは美味そうじゃ、。」
ズズッ
ずずずっ
仙「うまい、とろ〜り甘くて、温まる、、。」
ズズッ
ずずずっ
さつまいもの塩麹蒸しスープ
材料(2人分)
さつまいもの塩麹蒸し150g、豆乳200cc、水100cc、陳皮小さじ1/2、パセリ、胡椒
作り方
- さつまいもは綺麗に洗って適当な大きさに切り、水に浸けてアク抜きをする。
- さつまいもの水気を拭き、塩麹をまぶして蒸し器で蒸す。
- 陳皮は水に浸けて戻す。パセリはみじん切りにする。
- さつまいもの塩麹蒸し(皮ごと)と、豆乳、水をミキサーにかける。
- 鍋に移して温め、胡椒で味を整える。
- 器に盛り、陳皮、パセリを添える。
* [ 薩摩芋の塩麹蒸しを使ったレシピ ]
薩摩芋 補気類
[性味/帰経 ]平、甘/ 肺、脾、腎、肝
[働き]⑴益気健脾 脾胃虚弱、無気力、疲れ、食欲不振
⑵和胃調中 吐き気、げっぷ、消渇
⑶潤腸通便 便秘
⑷退黄通乳 黄疸、母乳が少ない
豆乳 化痰類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 肺、大腸、膀胱
⑵利尿通便 便秘、小便不利、むくみ
⑶補虚養血 消痩、疲れ、産後虚弱、喀血
橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/脾、肺
⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息
*陳皮の作り方はこちら
*『補気類の食薬』 はこちら
*『化痰止咳平喘類の食薬』はこちら
仙人問答
仙「ぺんたんよ、今日の薬膳はなかなかの『合わせ技』じゃったな。」
ぺ「合わせ技?」
仙「そうじゃ、気を補うさつまいも、咳・痰に良い豆乳、それに気の巡りを整える陳皮。」
ぺ「へへ、、確かに、合わせ技。」
仙「全て『肺』に帰経する食薬、まさにこの季節にぴったりじゃ。」
ぺ「うふふ、、褒められた、、。」
仙「覚えておるかのう?肺気の話を、。」
ぺ「あ、はい、肺気は下降で正常、、。」
仙「そうじゃ、その肺気が上逆してでるのが咳じゃからのう、。豆乳で肺を潤し、陳皮で巡りを整えるのは効果的じゃな。」
ぺ「肺メタルは乾燥が嫌い、潤いが好き!ですもんね。 」
仙「ふむ、。」
ぺ「それに、、陳皮。陳皮って、ちっちゃいけど、ほんと優れものですね。」
仙「そうじゃ、特に薩摩芋のようにガスが溜まりやすいものは、陳皮と一緒に食するのが良いのじゃ。」
ぺ「はい、陳皮を入れると味も引き締まって、香りも良くなるし、、。」
仙「余分な調味料を使わずとも、充分美味しいスープが出来るという訳じゃ。」
ぺ「はい、。」
仙「そうじゃ、薩摩芋は女子に人気らしいから、これも里コンのメニューに加えておくか、、。よし、青年団の所へ行ってくる。」
ヒューン
*『肺気のお話』はこちら