秋の味覚で脾胃を整える!
バタバタ
バタバターーッ
ぺ「仙人、仙人〜〜〜」
仙「なんじゃ、ぺんたん」
ぺ「ほらこれ、見てくださいよ」
仙「玄米か、、」
ぺ「はい、穫れ穫れの新米です、しかも完全無農薬有機栽培!」
仙「ほぉそれは素晴らしい!」
ぺ「福井のお米なんだそうです、友人が送ってくれました!」
仙「よし、ではその新米で秋の薬膳じゃ、皆を呼べ!」
ぺ「はい!」
仙人の薬膳講座
仙「皆、久しぶりじゃのう」
皆「はい、仙人様、お久しぶりです」
仙「この夏は暑かったからのう、皆も疲れた事じゃろう」
皆「はい、ほんとに、、」
仙「今日は新米が届いたのでな、これとさつまいもを使って秋の薬膳を作るとしよう」
皆「はーい」
ざわざわ
わいわい
仙「疲れた脾胃を整え、便通を良くする『さつまいも発芽玄米ご飯』じゃ」
皆「美味しそう、、」
ぺ「それでは、作っていきます」
皆「久しぶりだから、ウキウキするわ」
ぺ「新米玄米で発芽玄米が作ってありますので、それを使います」
皆「発芽玄米!美味しいわよねー」
ぺ「さつまいもは洗って皮ごと角切りにします」
トントン
トントン
ぺ「陳皮も細かく切っておきます」
仙「みかんも美味しい季節じゃからのう、食べ終わったみかんの皮は捨てずに陳皮にするのじゃぞ」
皆「はーい」
ぺ「炊飯器に発芽玄米とさつまいもと塩麹を入れて炊きます」
ぷしゅー
ぷくぷく
ぷくぷく
ぺ「はい!炊き上がったら陳皮を入れて蒸らしましょう」
パラパラ
ほわ
ほわわわ〜
ぺ「ご飯を混ぜて、、最後に炒った黒胡麻をかけて完成です!」
仙「脾胃を整え、便通を良くする『さつまいも発芽玄米ご飯』」
ぽん
パク
パクパクッ
皆「美味しい〜」
皆「新米とさつまいもの甘みが、、」
皆「塩麹とのバランスもバッチリ」
皆「陳皮も良いアクセントですぅ〜」
皆「食べ過ぎちゃいそうーーー」
さつまいも発芽玄米ご飯
《 立法: 補気行気通便 》
材料: (2人分)
作り方
- 発芽玄米はさっと洗って分量の水に浸しておく。
- さつまいもは皮ごと1cmの角切りにする。陳皮は5mmほどの長さに切っておく。
- 炊飯器に発芽玄米、さつまいも、塩麹を入れて炊く。
- 炊き上がったら陳皮を入れ、10分ほど蒸らす。
- 4を混ぜて器に盛り、煎った黒胡麻をかける
穀芽(発芽玄米) 消食類
[性味/帰経 ] 平、甘/脾、胃
[働き]⑴消食和中 糧食類の食べ過ぎによる消化不良、腹脹、吐き気、下痢
⑵健脾和胃 食欲不振、少食、ゲップ
⑶断乳 回乳、授乳を中止する時
薩摩芋 補気類
[性味/帰経 ]平、甘/ 肺、脾、腎、肝
[働き]⑴益気健脾 脾胃虚弱、無気力、疲れ、食欲不振
⑵和胃調中 吐き気、げっぷ、消渇
⑶潤腸通便 便秘
⑷退黄通乳 黄疸、母乳が少ない
橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/脾、肺
⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息
黒胡麻 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘/肝、腎
[働き]⑴滋補肝腎・養血益精 耳鳴り、頭痛、めまい、白髪、疲労
⑵潤燥滑腸 皮膚乾燥、腸燥便秘
*薬膳素材辞典より
*発芽玄米の作り方
*陳皮の作り方
*塩麹の作り方
仙人問答
ぺ「仙人、久しぶりの薬膳講座、盛況でしたね」
仙「ふむ、新米にさつまいも、陳皮、旬のもので作る薬膳は心にも良いのう」
ぺ「はい、あ〜〜秋が来たなぁって」
仙「夏の疲れを補気の新米、さつまいもでしっかり補って脾胃を整える」
ぺ「脾胃を整え、消化を良くして便通を良くする」
仙「『気』が不足すると、巡らせる力が落ちて便秘にもなりやすいからの」
ぺ「気虚便秘ですね、体力不足の人やお年寄りなど、、気をつけないと」
仙「『気』を補って、少しだけ『気』を巡らせる『理気』の食薬を一緒に使う」
ぺ「陳皮、、ですね」
仙「そうじゃ、しかしあまり多く使ってはダメじゃ、『気』を動かしすぎて消耗してしまうからの」
ぺ「はい!ところで仙人、発芽玄米は玄米よりも栄養豊富で、、」
仙「ふむ、穀芽や麦芽は、穀類・麺類などのでんぷんの多いものの消化を良くするのじゃ」
ぺ「穀芽や麦芽が、、」
仙「炭水化物の食べ過ぎには『穀芽・麦芽』、油物や肉類の食べ過ぎには『山楂子』じゃ」
ぺ「はい!消化を良くする穀芽、麦芽、山楂子、上手に使い分けます!」
仙「では、美味しい無農薬有機栽培玄米を作ってくれた福井の方と、それを送ってくれた友人に感謝の気持ちを込めて」
仙&ぺ「さつまいもご飯、おかわり、頂きまーーーす!!!」