幸せの香りは湿にも良い
ザザッ
チョキンチョキン
ザザッ
チョキンチョキン
ほわわわ〜〜ん
ぺ「う~~ん、いい香り~癒される~~♪ 」
ひょこっ
仙「わしも癒される~~♪ 」
ぺ「わっ、仙人、、びっくりしたぁ、、。。いきなり現れないでくださいよ。」
仙「ウホホッ、良し、このラベンダーで薬膳講座じゃ。皆にも幸せの香りを~。」
ぺ「はい!」
仙人の薬膳講座
わいわい
ガヤガヤ
皆「まあ、、なんか、、部屋中に良い香りが、、。」
皆「ほんと、、すっごくいい香り、、。」
仙「皆、久しぶりじゃ。良く集まってくれたのう。」
皆「仙人様、今日は教室中に良い香りが漂ってますねー。」
仙「ふむ、今年もラベンダーが沢山咲いたのでのう、そのフレッシュラベンダーの蕾と葉、茎を使って、梅雨の薬膳を作ろうと思うてな。」
皆「わぁ、、ラベンダーの薬膳⁈」
皆「ステキ♡」
仙「香りのあるものは湿を取る。これを『芳香化湿の術』と言うのじゃ。そして又、香りのあるものは鬱の改善にも繋がる。鬱陶しい梅雨にはもってこいなんじゃ。」
皆「なるほど。」
ぺ「では、皆さん、まずは外へ出てラベンダーを摘みましょう。」
皆「わーー。」
ドカドカ
バタバタ
バサバサッ
チョキチョキ
皆「たくさん、摘んだわ、いい香り〜。」
皆「私、ラベンダー摘み初めてなの、楽しかったぁ~、。」
ニコニコ
ウキウキ
ぺ「では、摘んだラベンダーをさっと洗って蕾の部分だけ切り落としましょう。」
チョキン
ぺ「葉と茎も使いますので、捨てないで、洗って適当な長さに切っておいてください。
皆「はーい。」
ぺ「水気を切った蕾を塩麹と白ワインにまぜて、手羽元を漬け込みます。」
仙「胡椒も忘れずにな」
パパッ
ギュッギュッ
ギュギュッ
ぺ「ラップをして冷蔵庫で30分以上寝かせます。」
ぐーぐー
スヤスヤ
仙「そして、皿にラベンダーの葉と茎を敷き、ここに手羽元をのせて蒸し上げるのじゃ。」
ほわほわ
ほわほわ
ぺ「残り10分ぐらいになったら、とうもろこしも入れて一緒に蒸します。」
仙「とうもろこしも、体内の余分な水分を取り除いてむくみを改善する、梅雨・夏におススメの食薬じゃからな。」
ほわ〜~ん
皆「あ~、ラベンダーの香りが、。」
仙「蒸しあがったようじゃのう。」
ぺ「はい、出来上がりました、手羽元のラベンダー香り蒸し です。」
ぺ「さぁ、皆さんどうぞ召し上がってください。」
皆「頂きまーす。」
パク
むしゃむしゃ
皆「わっ、なんか、、香りを食べてるみたい。」
皆「ほんと、、とうもろこしもラベンダーの香りになってる。」
皆「爽やか、、。」
皆「癒される。。。」
手羽元のラベンダー香り蒸し
【立法 :芳香解鬱除湿 】
材料(2人分)
手羽元4本、
フレッシュラベンダー蕾5g(ドライの場合は半量)、塩麹小さじ1、白ワイン大さじ1/2、胡椒、
とうもろこし1/2本、塩麹少々
作り方
- ラベンダーをさっと洗って、花を取る。茎は適当な長さに切っておく。
- 塩麹、ラベンダー、白ワインを混ぜ、水気を拭き取った手羽元に揉み込む。
- 2に胡椒をして、ぴったりラップし、30分以上おく。
- 皿にラベンダーの茎をのせ、その上に3を乗せ、湯気の上がった蒸し器で25分~30分蒸す。
- 残り10分になったら塩麹をまぶしたとうもろこしも入れて一緒に蒸す。
鶏肉 補気類
[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢
⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力
⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり
玉蜀黍(とうもろこし) 利水滲湿類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃、大腸、肝、腎、膀胱、心、小腸
[働き]⑴清熱利湿 むくみ、黄疸、排尿困難
⑵健脾益肺 疲労、食欲不振、食少
ラベンダー(別名:薫衣草)
[働き]⑴解鬱健胃除脹
*「薬膳素材辞典」より
*「梅雨の食薬」はこちら
仙人問答
ぺ「仙人、、久しぶりの薬膳講座、皆さん、良い香りに包まれてハッピーな気分でお帰りになりましたよ。」
仙「ウホホッ、皆が楽しんでくれればそれが1番良い事じゃからのう。」
ぺ「気の巡りを良くする、これが何より大切、、なんでしたよね。」
仙「そうじゃ、『人身の諸病は、多くは鬱によって生じる。』」
ぺ「えーっと、確か鬱証は、六鬱あって、、気鬱、、湿鬱、、、、、」
仙「その鬱に良いのが、『香り』じゃ。香りは湿を取り除く。」
ぺ「はい、そして『香り』で食欲を誘い、脾の働きを促進する。」
仙「そうじゃ、そして『香り』によって気の巡りを良くし、消化機能を良くする。」
ぺ「『香り』によって気の巡りを良くする事で気鬱も改善する。」
仙「鶏肉もな、脾胃に働き、脾を温め、脾の気を補ってくれる。」
ぺ「そっか、一緒に使えば、脾の働きがますます安定するんですね。」
仙「そういう事じゃな。」
ぺ「梅雨は『脾』を大切に。だから、今日の薬膳は湿を嫌う脾アースが喜ぶ香りの薬膳。」
仙「ふむ、これでわしの『脾』も絶好調~‼︎」
ぷぉ~ん
ぺ「ん?んん?何か、、匂う、。」
ぷぉぉぉぉ~~ん
ぺ「わ、く、く、臭い‼️」
ハッ!
ぺ「仙人ッ!もうッ、、ラベンダーの香りが台無しーーーーッ。」
仙「ウへへへへ~~、中国四千年の香りじゃーー。」
ヒューン