梅雨は脾を大切にしようね
バタバタ
ドドドドーっ
ガサゴソ
パラパラ
仙「なんじゃ、なんじゃ、騒々しい、、。」
ぺ「だって仙人、梅雨ですよ、梅雨、、。」
仙「そうじゃなぁ。」
ぺ「梅雨の食薬が、、1年前にアップしてあるかと思ったら、、無いんですよ。」
仙「ふむ、そうかもしれんのう、、弟子入りしたばかりじゃったからのう。」
ぺ「ですよ、ですよー。なので、写真を、。」
パシャッ
梅雨の食薬
インゲン、金針菜(きんしんさい)、生姜、とうもろこし、玉ねぎ、
緑豆、陳皮、さくらんぼ、はと麦
ぺ「よしっ!出来た。」
仙「梅雨は五行の土、五気の湿、五臓の脾にあたり、主味は甘じゃ。」
ぺ「はい、『甘味は脾に帰経する』ですね。」
仙「そうじゃ、しかし甘味とはスィーツの事ではないぞ。」
ぺ「はい、わかってますよー、穀物や果物等、食薬の中にある甘味、の事です。」
仙「甘味は痛みを緩和し、脾胃を整えたり、虚弱体質にも良いのじゃ。しかし、、。」
ぺ「甘味は湿が溜まりやすいので、、分量には注意が必要、、ですよね。」
仙「ふむ、梅雨は外湿も強くなり脾気を傷めやすいのでな。」
ぺ「はい、脾アースは湿に弱いのですものね。」
仙「梅雨は基本的には温性・甘味で、脾胃の働きを良くする食薬を使うことが良いな。」
ぺ「はい。この前作った「海老とそら豆のバジル炒め」なんか、良いですよね。」
仙「ふむ、それに梅雨には六淫邪気の湿邪がやってくるぞ、これにも気をつけねばのう。」
ぺ「ムム、、湿邪、、。」
仙「湿邪は陰邪じゃ。」
ぺ「邪気にも陰陽が、、。」
仙「そうじゃ、陰邪ということは、、何で対抗する?」
ぺ「陽、ですね、、。」
仙「そうじゃ、じゃから陽である温性・甘味が良いというわけじゃ。」
ぺ「なるほど、、。」
仙「しかし湿には『寒湿』と『暑湿』があるのでな、
『寒湿』なら、辛温発散の食薬を用いて発汗させて湿を取り、
『暑湿』なら、寒涼性・平性・温性の食薬をバランス良くとるようにする事じゃ。」
ぺ「そっか、、暑も混ざってくるので、それにも対応せねば、、ですね。」
仙「しょーじゃ、なんてな、、。」
ぺ「・・・では、梅雨にオススメの主な食薬を書き出しておきます。」
【 辛温発散】ー 辛味があり、温性の食薬により湿を発汗させ排泄させます
- 生姜、ネギ、紫蘇、香菜、茗荷、三つ葉
【 芳香化湿】ー 温性、香りがある食薬により湿を取り除きます
【 苦温燥湿】ー 温性、苦味がある食薬により湿を乾燥させます
- うど、みかんの皮、陳皮、らっきょう
【 清熱利湿】ー 苦味、涼性の食薬により、熱を取り、湿を排泄します
- セロリ、せり、きゅうり、緑豆、豆腐、金針菜
- しじみ、ハマグリ、緑茶、そば、薄荷
【 利尿去湿】ー 利尿作用により湿の排泄を促進します
- はと麦、冬瓜、金針菜、トウモロコシの髭、赤小豆、黒豆、大豆、そら豆
- ふな、鯉、ハモ、シラウオ、冬瓜皮
【 補益脾胃】ー 脾胃の働きを強くします
- 米、とうもろこし、長芋、じゃが芋、かぼちゃ、インゲン、キャベツ、豆類
- 大棗、干し椎茸、
- 鶏肉、牛肉、たら、イワシ、カツオ、イシモチ、スズキ、鯖
仙人問答
ぺ「そう言えば仙人、今日薬膳や漢方の事を取り上げた番組が放送されるそうですよ。」
仙「おぉそうか、それは楽しみじゃ。」
ぺ「はい、BSプレミアム、夜9時〜 美と若さの新常識〜カラダのヒミツ〜「漢方で無理なくスリム&ビューティー」
と言う番組です。」
仙「スリム&ビューティー、良い響きじゃのう〜〜、見る見る、、。」
ぺ「テレビで話題になると、急に流行りだしたりするんですかねぇ〜?」
仙「さてさて、、どうかのう、、。薬膳は毎日の積み重ねが大切じゃから、、一過性の流行ものに振り回されぬことじゃな。」
ぺ「はい、そうですね。」
仙「フホホ、、ビューティ、ビューティー、、、。」