薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

冬風邪に良い、ちょっと楽しい薬膳茶

 

   

 ウキウキ、楽しく温まる

 

 

ヒュルヒュル

    ヒューヒュー

 

ぺ「うぅっ、、寒っ、、段々冬っぽくなってきた、、。寒いから、走ろっ、、。」

 

タッタタッタ

  タッタタッタ

 

 

ぎぃ〜

 

ぺ「こんにちは〜」

マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん。」

 

ガヤガヤ 

   わいわい

 

ぺ「今日も賑わってますねー。」

マスター「はい、今週は七五三のお客様も多くて、、。」

ぺ「七五三?? この辺に七五三のお参りをする神社なんて、ありましたっけ?」

マスター「ハハ、何を言ってるんですかぺんたんさん、皆さん、仙人社へ行かれてるんですよ。」

ぺ「えーーっ、仙人社⁈  だって、あれ、仙人、適当に造ったままで、、。」

マスター「はい、でも、自然の中にあって色々楽しめるからと、、結構皆さん、行かれているようですよ。」

ぺ「えー、全然、知らなかった、、仙人も何も言わないし、、。」

 

マスター「ところでぺんたんさん、今日は何になさいますか?」

ぺ「あ、はい、、マスター、紅花酒を使った紅花紅茶、新メニューにあるんですよね?」

マスター「はい、もちろん、ぺんたんさんの意見を取り入れさせて頂きましたよ。どうぞ、メニューです。」

 

サッ

 

 

〜  menu 〜

 冬の薬膳茶

  • 紅(花+茶)   
  • 黒糖生姜茶 
  • シナモンとポップコーンのちょっと楽しい薬膳茶

 

 

ぺ「あ、あるある、私が考案した紅(花+茶)、、。」

マスター「では、それになさいますか?」

ぺ「はい、、あ、でもちょっと待って下さい、、。この、「・・・ちょっと楽しい薬膳茶」って、、。」

マスター「はい、七五三でお子様連れのお客様も多かったので、メニューに加えてみたのです。冬風邪に良いのですよ。」

ぺ「えー、、気になっちゃいます、ちょっと楽しい、、なんて、、。」

マスター「では、それになさいますか?」

ぺ「はい、。」

 

マスター「はい、では、、少々お待ちください。」

 

フツフツ

     フツフツ

 

 

 

マスター「お待たせ致しました。どうぞ。」

 

サッ

 

 

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ポップコーンをティカップに入れる

 

 

ぺ「え、これ、、ポップコーン、、ティカップにいっぱいですよ。」

マスター「はい、ここからが楽しいところですよ。」

ぺ「え?」

マスター「このポップコーンにシナモンティを注ぎます。」

 

ドボドボ 

   

    じゅわじゅわ 

           ジュワァ〜〜

 

 

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シナモンとポップコーンの薬膳茶

 

 

ぺ「わーー、、ポップコーンがクシュクシュって、、小さくなってく〜、ほんと、楽しい〜〜。」

マスター「さ、どうぞ召し上がってください。」

 

ぺ「はい、頂きます。」

 

パク

  ごくっ

 

ぺ「シナモンが効いてますねー、それにポップコーンが、面白い、、。」

 

ムシャムシャ

 ゴクッ

 

マスター「シナモンは紅茶葉と一緒に入れて、熱湯を注いでいますから、紅茶を入れてからシナモンを振るよりずっと濃厚な味になるのですよ。」

ぺ「なるほど、。」

マスター「お子様達には、シナモンを半量にして黒糖で甘みをつけて出しているのです。」

ぺ「へぇ、面白い、、楽しい、、。これで薬膳茶だなんて、、おやつにもなるし、、」

 

 パクパク

 

マスター「はい、シナモンと紅茶で体を温め、ポップコーンで余分な熱を取り排出する、、冬風邪の薬膳茶です。」

ぺ「フフ、マスター、これ、冬風邪じゃなくても、冬中飲みたい薬膳茶、ですよー。」

 

 

 

 

シナモンとポップコーンの薬膳茶

材料(2杯分)

紅茶4g、シナモンパウダー2g(小児は半量)、ポップコーン10g×2、お湯400cc

お好みで黒砂糖少々

 

 

作り方

  1. ティポットを温め、紅茶とシナモンパウダーを入れて熱湯を注ぎ、蓋をして5分蒸らす。
  2. カップにポップコーンを入れ、1を注ぐ。
  3. 1にもう一度熱湯を注いで、おかわり出来る。

 

 

肉桂(シナモン)  温裏類

[性味/帰経 ]  大熱、辛、甘/腎、脾、肝、心

[働き]⑴補火助陽   脾腎陽虚の冷え、むくみ、勃起不全、生理不順、下痢、喘息、心悸、不眠

         ⑵温暖脾胃 脾胃虚寒の食欲低下、胃脘冷痛

         ⑶温通経脈    慢性の瘡瘍腫毒、閉経

         ⑷袪寒止痛     生理痛、関節・筋肉の寒湿痺痛

 

紅茶

[性味/帰経 ]  温、苦、甘/心、肺

[働き]⑴ストレス、口渇、 むくみ

 

ポップコーン(とうもろこし)  利水滲湿類

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃、大腸、肝、腎、膀胱、心、小腸

[働き]⑴清熱利湿 むくみ、黄疸、排尿困難

    ⑵健脾益肺 疲労、食欲不振、食少

 

 

 

 

*冬風邪予防の薬膳茶はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

*冬風邪・咳に良いみかんエードはこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

*冬風邪に効くスープはこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

*体を温める陳皮プーアル茶はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

目の乾燥、手足のしびれに良い薬膳

 

 血虚に良いのです

 

  

ゴソゴソ

  がさがさ

 

ぺ「あれ、仙人、、何をなさっているのですか?」

仙「ふむ、ぺんたんが血虚の記事を一生懸命書いておったから、今日は血虚の薬膳をひとつ伝授しようと思うてのう。」

ぺ「え、血虚の薬膳を私に伝授して下さるのですか?、、う、嬉しい、、。」

 

仙「使うのはこれじゃ、。」

 

バサバサ

 

ぺ「あ、、ちょっと待って下さいよ仙人、、今からひとつずつ写真を撮りますからね〜。」

 

パシャッ

  パシャパシャッ

 

ぺ「はい、完成。」

  

 

 

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なつめ       五味子      山楂子      落花生

 

 

仙「おぉ、これは綺麗に並んだのう。」

ぺ「はい、はてなブログ新機能、写真横並びの術、、です。」

仙「そうか、横並びの術か、これは良い。」

 

ぺ「はい、でもひとつ残念な事が、、。」

仙「なんじゃ?」

ぺ「写真の下にキャプションが入るようになっているのですが、横並びにすると、写真が全部グループ化されてしまってキャプションがまとめてひとつしか入らず、、この4枚それぞれにキャプションを付ける事が出来ないのです。」

仙「ふむ、そうなのか、。」

ぺ「はい、なので、今はパソコンの画面に合わせてキャプションを入れてみたのですが、これをスマホで見るとかなりおかしな事になってます。」ガックリ

仙「そういう物か、、。」

ぺ「はい、それぞれの写真にキャプションを書き込んでからグループ化出来ると良いのですが、、。」

 

 

仙「ふむ、それはそうとして、、ぺんたんよ、肝血虚に良い薬膳を作るぞ。」

ぺ「あ、はい!」

 

仙「まず、ゆで卵を作るのじゃ。」

ぺ「はい。」

仙「まとめ作っておくと良いので、今日は6個茹でるとしよう。」

ぺ「はい。」

 

グツグツ

  茹で茹で

 

仙「その間に、五味子と山楂子は、それぞれお茶パック等に入れておくのじゃ。」

ぺ「はい。」

 

ガサゴソ

  ガサゴソ

 

仙「そうして、落花生の殻をむき、、。」

ぺ「はい、薄皮は捨てないように、、と。」

 

仙「茹だった卵、なつめ、落花生、五味子、山楂子、醤油、水、全て鍋に入れて、落とし蓋をして、真っ黒になる迄煮るのじゃ。」

ぺ「はい!」

 

グツグツ

  グツグツ

    グツグツ

 

 

仙「完成じゃ、 薬味 煮卵  。」

 

 

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ぺ「美味しそう、、でも、どんな味なのかなぁ?」

仙「食べてみよ。」

ぺ「はい、頂きます。」

 

パク

 

ぺ「わ、酸っぱい、、。」

仙「ウハハハハ、五味子も山楂子も酸味が強いからのう。」

 

パク

 

ぺ「あー、なつめを食べると甘い、、。」

 

カリッ

 

ぺ「落花生もちょっと酸っぱくて面白い味。」

 

パクパク

 

ぺ「煮卵って甘辛のイメージがあるけど、これは全然違う、、、でも美味しい、、です。」

仙「こうしてまとめて作っておいて、毎日1個ずつ食すのじゃ。」

ぺ「はい、。」

 

パクパク

  カリッカリッ

 

 

 

薬味煮卵

材料(ひとり、6日分)

卵6個、なつめ12個、落花生60g、五味子50g、山楂子30g

水2カップ、醤油大さじ1

 

 

作り方

  1. ゆで卵を作る。
  2. 五味子、山楂子はお茶パック等の袋に入れる。
  3. 鍋に材料を全て入れ(落花生は薄皮ごと使う)、火にかける。
  4. 沸騰したら弱火にし、落し蓋をして30分ほど煮る。
  5. 卵1個、なつめ2個、落花生10gを毎日食べる。

 

 

玉子   滋陰類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 肺、心、脾、肝、腎

[働き]⑴滋陰潤燥 空咳、口渇

         ⑵清咽開音 目赤、声嗄れ、発声困難、のどの痛み

         ⑶養血安胎 不眠、多夢、めまい、精神不安、胎動不安

 

なつめ(大棗、たいそう)  補気

[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 疲れ、食欲不振、めまい

         ⑵養血安神 顔色萎黄、躁鬱、貧血、心悸、不眠、多夢、イライラ

         ⑶緩和薬

 

落花生  養血類

[性味/帰経 ]  平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝

[働き]⑴補血止血 貧血、めまい、心悸、不眠、皮下出血、鼻血、不正出血、喀血

         ⑵補脾潤肺・和胃醒脾 咳、食欲不振、便秘

 

五味子(ごみし)  収渋類

[性味/帰経 ] 温、酸、/肺、腎、心

[働き]⑴斂肺滋腎 肺虚や肺腎不足の慢性咳、喘息、呼吸困難

    ⑵生津斂汗 口渇、自汗、盗汗

    ⑶渋精止瀉 遺精、滑精、夜明け前の下痢や、慢性の下痢

    ⑷寧心安神 心悸、不眠、多夢

 

山楂子(さんざし)  消食類

[性味/帰経 ]  温、酸/脾、胃、肝

[働き]⑴肉の食べ過ぎによる脹満、嘔吐、吐き気、下痢

         ⑵胸痛、生理痛、産後出血、腹痛

 

 

 

*五味子を使った薬膳ティは こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

*山楂子酢は こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「仙人、今日は肝血虚の薬膳を伝授して頂き、ありがとうございました。」

仙「ふむ、肝血虚になると、目が乾燥したり、手足が痺れるなどの症状が出てくるのじゃ。」

ぺ「はい、あ、そっか、肝の穴は『目』ですから、それで目に症状が現れるのですね。」

仙「そうじゃ、ストレスや過度の心労、慢性の出血証などが原因で肝血虚になるので、気をつけねばのう。」

 

ぺ「はい、酸味は肝に帰経しますから、それで今日は酸味のある五味子や山楂子を使ったのですね。」

仙「良く気がついたのう、五味子は肝・肺・心・腎に帰経し、津液を生み精神を安定させる。山楂子は血の巡りを良くする働きをしてくれるしのう。」

ぺ「なつめは気血を養い、卵は五臓全てに帰経するし、、落花生は血を養う、、はぁ、なるほど、。」

 

仙「どうじゃ、この薬膳、気に入ったか?」

ぺ「はい、仙人、勉強になりました、ありがとうございます。」

仙「ウハハハハ〜、たまには師匠と弟子ごっこも良いものじゃ〜。」

 

ヒューン

 

 

 

五臓の穴のお話はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

血虚体質の方にオススメの食薬

 

   血虚体質の方にオススメの薬膳

 

 

 サラサラ 

   サラサラ

 

ぺ「あーー、疲れた、ずーっと書いてるから、目が疲れた、、いかんいかん、血を損なう、、。」

 

仙「そんな時は、ほれ、これじゃ。」

 

ぽん

 

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血虚に良い 落花生

 

 

ぺ「あ、落花生。」

仙「茹でたてじゃ。血虚には持ってこいのおやつじゃ。」

 

パクッ

ぺ「あ〜〜、美味しいーー、仙人、ありがとー。」

パクパク

 

仙「落花生の薄皮には抗酸化作用があるので、薄皮ごと食べるのがお肌にもアンチエイジングにも良いぞ。」

ぺ「わ、それは重要、、薄皮ごとしっかり頂きます。」

 

パクッ

 

仙「今日は、血虚体質について書いておるのじゃな。」

ぺ「はい、気虚、陽虚、を書きましたから、今度は血虚です。」

仙「気は血を生む、『気生血』じゃ、血虚の時は気も一緒に補う事が大切じゃぞ。」

ぺ「はい、補気の食薬も貼っておきます。」

 

サラサラ

  サラサラ

 

ぺ「はい、書きあがりました。」

 

 

 

血虚体質 》

 

【 オススメの食薬 】

  • にんじん・ほうれん草
  • 落花生・黒木耳
  • ライチ・ぶどう
  • イカ・タコ・赤貝・マナガツオ
  • 羊肉・レバー・豚足・豚のハツ
  • スッポン・ナマコ

 

 

【 オススメの中薬 】

  • 当帰
  • 熟地黄
  • 何首烏
  • 龍眼肉
  • 白芍
  • 阿膠
  • 大棗

 

 

【 オススメの漢方薬

  • 当帰補血
  • 帰脾湯
  • 四物湯
  • 人参養栄湯

 

 

【 注意するもの 】

  • 苦瓜・冬瓜・セロリ・豆腐
  • 梨・りんご・スイカ・緑茶
  • 肉桂・乾姜・唐辛子・胡椒
  • 生もの

 

 

注意する事 】

  • 過労を避ける

 

 

【 オススメの薬膳 】(リンクが貼ってあります)

 

 

【 オススメの薬膳茶・ドリンク】

 

 

 【 オススメの薬膳酒 】

 

 

 

 

 

 

血虚体質の症状についてはこちら 

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

*養血類の食薬はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

補気類の食薬はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 *滋陰類の食薬はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

*「その他の体質のお話」はこちら

senninlife.hatenablog.com

 

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

 仙人問答

 

 

ぺ「仙人、血虚って、血が不足する事、ですよね。」

仙「ふむ、何らかの原因で血が損なわれ、血液の滋養作用が低下し、臓腑組織に栄養が足りなくなる、という事じゃのう。」

ぺ「何らかの原因、。」

仙「虚弱体質、あるいは飲食の偏り、過労、精神的な気鬱、慢性病、不正出血、など色々あるのう。」

 

パクパク

 

ぺ「そんなに、、。で、仙人、、その『血』は肝と心に関係してるんですよね。肝心肝心、、。」

仙「そうじゃ、心血虚、肝血虚にならぬ様気をつけねばのう。しかし腎も重要じゃ。腎は肝の親であり、心の祖父じゃからのう。肝腎肝腎、、。」

ぺ「そっか、今度は腎・肝・心の親子関係、、ですね。」

 

仙「中医学では、『肝は、蔵血を司る』と言われておる。」

ぺ「蔵血、。」

仙「血液を貯蔵し、血量を調節する働きをしておるのじゃ。」

ぺ「肝ウーッドが、そんな大事な役目を、。」

 

仙「『心は血脈を司る』と言われておる。」

ぺ「血脈、、。」

仙「心が血を作り、血流を司り、同時に脈管の動きを司る、と言う事じゃ。」

ぺ「なるほど、心ファイヤーと肝ウーッドは、血に関係する働きをしているんですね、。でも腎は?」

 

仙「思い出してみよ、ぺんたん、腎の華はなんじゃった?」

ぺ「えーっと、腎の華、、腎の華、、、あ、『髪』です。髪にツヤがあれば、腎精が良い調子、、。」

仙「そうじゃ、そしてその髪は、、。」

ぺ「あ、そうだ、『髪は血の余り』」

仙「その通り、血は腎精から作られる。」

ぺ「そっか、それで、腎・肝・心が、重要なんですね。」

 

仙「そうじゃ、そして腎と心のバランスも大事じゃ。」

ぺ「腎ウォーターと心ファイヤー、。水と火、の関係ですね。」

 

仙「ふむ、腎ウォーターは心ファイヤーが燃えすぎない様にちゃんと調節しておるのじゃ。」

ぺ「心ファイヤーが燃えすぎない様に、、」

仙「腎ウォーターが弱って水が少なくなれば、心ファイヤーの火は燃え広がる。」

ぺ「わっ、、怖い、、。」

仙「火が燃え広がると『心の陽』が『心の陰』を消耗させ、心の血虚、心の陰虚へと繋がっていくのじゃ。」

ぺ「血は陰液だから、、心血虚、心陰虚、、、。」

仙「心の火が広がれば、心がざわつき、動悸や不眠が起こってくるのじゃ。」

ぺ「なるほど、、血虚になると不眠の症状が出てくるのはそういう訳なんですね。」

仙「そうじゃ、血が養われないと、心が安定せず精神も不安になってくるのじゃ。」

ぺ「ふう、、心の火を燃え広がらせない為には腎も重要、、な訳か、、。」

 

 

パクパク

 

ぺ「ところで仙人、【注意するもの】ですが、上2段の苦瓜や梨等は、全て体を冷やすものなので、沢山食べてはいけないって事ですよね?」

仙「ふむ、血は暖かい環境が好きじゃからのう、まず、体を冷やす物は避けたいのう。緑茶も要注意じゃ。タンニンと鉄が吸着するのでな、折角鉄分豊富な食薬を食べても無駄になってしまうのじゃ。養血類の食薬とは一緒に摂らぬ事じゃな。」

 

ぺ「そうなんだぁ〜、。では仙人、乾姜や肉桂はどうして注意しなくてはいけないのですか?体を温めるのに、、。」

仙「肉桂や乾姜などの香辛料は体を温めはするが、津液を消耗するのでのう、陰虚血虚の場合は要注意じゃ。火が燃えているところへさらに熱くなるものを投じる事になるじゃろ?」

ぺ「そっか、津血同源、、津液と血はお互いに変化しあっているから、津液が消耗すれば血も消耗する。」

 

仙「どんな良い物も取りすぎては効能を失う。津液を生む梨、体を温める肉桂、量に気をつけて、体質や症にあった物を選べばどちらも良薬になる。」

ぺ「はい。」

仙「落花生も食べすぎては、ならぬぞ。」

ぺ「あ、はい。」

 

仙「血虚体質の人は、養血作用のある食薬を中心に、補気・滋陰の食薬も取り入れ、血虚が酷くならぬ様、腎・肝・心を労わることじゃ。」

ぺ「はい。」 

 

仙「それから、血虚体質を改善するには、『龍眼肉酒』や『龍眼&なつめ酒』の薬膳酒もお勧めじゃ。毎日、薬酒として食後に20〜30ml飲むと良いぞ。」

ぺ「はい。」 

 

パクッ 

 

 

 

腎精のお話はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

五臓の華のお話はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

*2018「薬膳酒ワークショップ開催」のお知らせ

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薬膳酒のススメ(龍眼肉酒)

 

    血虚、貧血、不眠に良い薬膳酒

 

 

 

 タッタタッタ

   タッタタッタ

 

 

ぎぃ〜

 

ぺ「こんにちは〜」

マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん。」

 

ざわざわ

  ざわざわ

 

 

ぺ「今日も混んでますねー。」

 

マスター「お天気も良いですからね、。」

ぺ「ね、マスター、紅花酒、出来ました?」

マスター「はい、来週から新メニューとしてお客様に出す予定ですよ。」

ぺ「あー、来週ですかぁ、、。」ガッカリ

マスター「良かったら、ぺんたんさん、少し持って行って下さい。」

ぺ「え、良いんですか?」

マスター「はい、これを使ってまた何か薬膳料理を考えてみて下さい。」

 

トクトク 

   トクトク

 

マスター「はい、どうぞ。」

 

ぽん

ぺ「わっ、嬉しい、ありがとうございます。」

 

 

マスター「実はもう一つ薬膳酒が作ってありまして、これも丁度出来上がったところなんです。」

ぺ「え?もう一つ?」

 

マスター「はい、これです、龍眼肉酒

 

 

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貧血に良い 龍眼肉酒

 

 

ぺ「あ、これ、この前、なつめと龍眼肉のお茶、で頂いた、、龍眼肉、。」

マスター「そうです。実は、あのお茶がとても好評で、、貧血だけでなく、不眠で悩まれている方も多いようなので、今度は薬膳酒にしてみました。」

 

ぺ「血虚に良い薬膳酒、ですね。」

マスター「そうです。」

ぺ「フフフ、、。」

マスター「?」

ぺ「マスターと私って、、ホント気があいますよね、私もこの前、にんじんで血虚の薬膳、作ったんです。」

マスター「そうですか、ではその薬膳を食べて、この薬膳酒を飲めば、バッチリですね。」

ぺ「はい。飲んでみても良いですか?」

マスター「はい、どうぞ。」

 

ゴクッ

 

ぺ「うわっ、甘い、甘いですねー。」

マスター「ハハ、、そうなんです、これはとっても甘い薬膳酒です。」

 

ぺ「お菓子作りに使えそう、、みりんの代わりにもならないかしら?」

マスター「この前の薬膳茶のように、なつめ酒と混ぜ合わせて飲んでも良いですし、複合酒としてなつめと一緒に漬け込んで作っても良いのです。」

ぺ「複合酒、、それも良いですねー。」

 

マスター「紅花酒も女性にオススメの薬膳酒ですが、この龍眼肉酒も女性に良いですよ。」

ぺ「はい、やはり女性は貧血になりやすい、、からですね。」

マスター「そうです。龍眼肉酒で血を養って、紅花酒で血を巡らせる、と言う事です。」

ぺ「あ、そう言えば私の恩師が言って見えました。『お父さんにはなつめ酒、お母さんには枸杞子酒、娘さんには龍眼肉酒がいいですよ。』って。」

マスター「本当にそうですね。」

 

ゴクッ

 

ぺ「『久視は血を損ない、心・肝に影響を与える』、、でしたよね。」

 

マスター「はい、古典ではこのように書かれています。

『全ての血は心に属する。人が夜寝ている時、血は肝に帰る。肝に血が帰ることによって目を養い、ものが良く見えるようになる。足は血によって滋養され歩くことができるようになり、掌は血の滋養によって握ることが出来、指は血の滋養によって物を掴むことができるようになる。』」

 

ぺ「はぁ、なるほど、、、。」

 

マスター「血は心・肝と密接な関係ですが、血虚になると、血量が不足し、また血質も悪くなり、心・肝だけでなく、こうして足、掌、指にも影響が出てくる、と言う事ですね。」

 

キュッキュッ

  パッ

     ぐーっ

ぺ「こうして握ったり、開いたり出来るのも血のおかげ、、か、、。」

 

しみじみ

 

ぺ「もう何年も前の話なんですけどね、私のじっちゃん1は脳出血で、半身不随になってしまったんです。」

マスター「それは、、大変な事でしたね。」

ぺ「はい、左利きのじっちゃん1が左半身不随になってしまって、右手では、ご飯食べるのもすごい労力で、。」

マスター「左利きの方が左半身不随とは、、。」

ぺ「はい、それからはもう、、じっちゃん1は左うちわではなくなって、、。」

マスター「・・; 」

ぺ「じっちゃん1の左手は握る事も、開く事もできず、、、。あ、すみません、こんな話、。」

マスター「い、いえ、、いいですよ。」

ぺ「なんか、思い出しちゃいました、じっちゃん1の事、、。手遊びして歌ったなぁ〜。」

 

 

♪ ♪ やきいも やきいも

              おなかが グー

           

          ほかほか ほかほか

               あちちの チー

 

            たべたら なくなる

                なんにも パー

 

             それ やきいもまとめて

       グー  チー パー ♪ ♪

 

 

 

 

龍眼肉酒

材料

龍眼肉(殻無し)200g、ホワイトリカー1ℓ

 

*なつめ酒との複合酒を作る場合は、

なつめ100g、龍眼肉100g、ホワイトリカー1ℓ

 

 

作り方

  1. 熱湯消毒した瓶に龍眼肉を入れる。(殻付きの龍眼肉の場合は殻をむく)
  2. ホワイトリカーを注ぐ。
  3. 冷暗所で1ヵ月おく。時々揺らして混ぜる。
  4. 1日20ml飲む。
  5. なつめ酒と混ぜ合わせて飲んでも良い。

 

 

竜眼  養血類

[性味/帰経 ]  温、甘、酸/脾、胃、肝

[働き]⑴補益心脾 心脾両虚、気血不足の出血、貧血、脾虚下痢、倦怠感、虚労

     ⑵養心安神 神経衰弱、不眠、健忘、心悸、めまい、記憶力減退

*妊娠中と小児は多食しない、痰湿体質の方には不向き

 

 

【 龍眼肉酒 効能 】

  • 貧血・めまい
  • 不眠
  • 精神不安

 

 

 *なつめ酒はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

*なつめと龍眼肉のお茶は こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

*枸杞子酒は こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

腎陰、腎陽を補う冬の薬膳

 

   ご飯とミルクで、

             暖かリゾット

 

 

 

チュンチュン

    ピチュピチュ

 

ぺ「仙人、、見て下さいよ、カマキリがあんな高い所に卵を産んでますー。」

仙「そうかそうか、、、ではこの冬は雪が多く、、かなり積もるやもしれぬのう、。」

ぺ「そうですねー。」

 

仙「ところで、ぺんたんよ、何か冬の薬膳を考えておったようじゃが、、。」

ぺ「はい、実はこの前肺気を強くする『長芋の豆乳ご飯』を作った時、シィータソルト (id:shixi-tasolt)さんから栄養豊富な「牛乳ご飯」のお話を教えて頂きまして、、。」

仙「ほぉ、牛乳ご飯」

ぺ「はい、なんでも1980年代に小学校の給食として考案され、『たけちゃんまんライス』として一世を風靡したようなんです。」

仙「そうなのか、。」

ぺ「はい、それで、『私も牛乳を使ったレシピを考えてみますね』とシィータソルトさんにお約束をしまして、、」

仙「ふむ。」

ぺ「それで、、冬の薬膳ご飯を考えて見たのです。」

仙「そうか、それは面白い、よし薬膳講座じゃ、皆を呼べ。」

ぺ「はい。」

 

 

 

 

仙人の薬膳講座

 

仙「皆、続けての薬膳講座じゃが、良く集まってくれたのう。」

皆「はーい。」

仙「昨日は立冬、、いよいよ冬支度じゃ、今日はぺんたんが考えた冬の薬膳を作るので、皆、宜しく頼むぞ。」

ぺ「皆さん、宜しくお願いします。」

皆「はーい。」

 

ぺ「では、、今日の薬膳のポイントは、冬に活動が盛んになる腎を補う、という事です。」

 

ふむふむ

   メモメモ

 

ぺ「腎には、腎陰と腎陽がありますので、今日は海老と黒ゴマを使って腎陰・腎陽を補う薬膳を作ります。」

 

わいわい

   ウキウキ

 

ぺ「ミルクリゾットを作りますが、ご飯は余ったご飯、残りもののご飯でokです。」

 

ニコニコ

  

ぺ「では、まず海老の殻をむき、背わたを取ります、。」

 

ガサガサ

 

ぺ「玉ねぎとニンニクはみじん切りで、、。」

 

トトトトトン

 

ぺ「あとは、海老を炒めて、ニンニク、玉ねぎ、小松菜、舞茸、ご飯、、も炒めて、。」

 

シャッシャッ

  シャシャシャッ

 

ぺ「牛乳を入れて、、煮てる間に、黒ごまを乾煎りして、。」

 

シャシャシャ

 

 

ぺ「はい、完成しました。海老と黒ごまのミルクリゾット  です。」

 

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冬の薬膳 海老と黒ごまのミルクリゾット

 


皆「美味しそう〜〜。」

ぺ「どうぞ、熱いうちに、、召し上がって下さい。」

皆「頂きまーす。」

 

ズズッ

  パク

 

皆「美味しい、、。」

皆「温まる、、。」

皆「優しい味、。」

 

ズッ

青年団「アチっ、アチチ、アチーー、」

青年団「ウォー、アッチィ、アチアチ、、俺、猫舌なんすよー。」

 

 バシッ

講習生「うるさい。」

 

 

仙「腎陽を温める海老、腎陰を補う黒ごま、それに、陰液を潤す牛乳・小松菜、脾胃を整える舞茸、気を巡らせる玉ねぎ、なかなか良い薬膳じゃ。皆もこれを食べて、この冬も邪気にやられる事なく、健康にのう。」

 

ぺ「はい、冬にオススメの食薬表も、お配りしまーす。」

 

ざわざわ

   ガヤガヤ

 

 

 

 

 

海老と黒ごまのミルクリゾット

材料(2人分)

ご飯150g、海老6尾、小松菜30g、玉ねぎ1/4個、舞茸30g、黒ごま小さじ1/2、ニンニク1片、牛乳1カップ、オリーブ油、塩、胡椒

 

 

 

作り方

  1. ニンニク、玉ねぎはみじん切りに、小松菜は1cmに切る。舞茸はほぐす。
  2. 海老は殻をむき、背わたを取る。
  3. 鍋にオリーブ油を入れ火にかけ、海老を炒め、取り出しておく。
  4. 3の鍋にニンニクを入れて炒め、香りが出たら玉ねぎを入れて炒める。
  5. 玉ねぎが透明になったら、小松菜、舞茸を入れて炒め、ご飯も入れて炒める。
  6. 5に牛乳を注ぎ、温まったら海老を入れて蓋をし、暫く煮る。
  7. 塩、胡椒で味を整え、乾煎りした黒ごまをかける。

 

 

うるち米  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

    ⑵除煩止渇      精神不安、イライラ、口渇

 

海老  助陽類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、腎、 脾、肺

[働き]⑴補腎壮陽 勃起不全、腰膝軟、骨痛、冷え

         ⑵温陽開胃 胃痛、食欲不振

         ⑶托毒通乳 口瘡、癰瘡腫毒、母乳分泌不足

 

小松菜  滋陰類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/肺、肝、胃、大腸

[働き]⑴養陰潤燥 腸燥便秘

    ⑵利肺止咳 風寒の咳、肺虚の喘息、咳

 

玉葱  理気

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、肺、心

[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢

         ⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ

         ⑶発表通陽 発熱、悪寒

 

舞茸(きのこ) 補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補気益胃 脾胃気虚の食欲不振、胃痛、げっぷ、嘔吐

 

胡麻  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎

[働き]⑴滋補肝腎・養血益精 耳鳴り、頭痛、めまい、白髪、疲労

         ⑵潤燥滑腸 皮膚乾燥、腸燥便秘

 

牛乳  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘、/心、肺、胃

[働き]⑴生津潤膚  口渇、消渇、盗汗、痒み、皮膚乾燥、便秘

    ⑵補肺益胃  虚弱、疲れ、微熱

 

 

 

*冬にオススメの食薬は こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

*シィータソルトさんのブログは こちら 

 

shixi-tasolt.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

ガチャ

  バタン

 

    ドカドカ

       ドカドカ

 

 

 〜  ♪ ♪ 〜〜

 

青年団「?何か聴こえる、、。」

 

ドカドカ

    ドカドカ

 

 

ポツン

講習生「〜〜♪ ♪  あぁずっと 子供でいたいよ〜〜 ♪ ♪〜

 

 

青年団「あれ、、何聞いてるの?」

講習生「GLIM SPANKY(グリムスパンキー) 」

青年団「ふうん、、。」

 

チラッ 

講習生「ねぇ、仕事、楽しい? 大人って、どうよ?」

青年団「どうって、、。学生なの?」

講習生「うん、でももう卒業、4月からは社会人。」

青年団「そっか、、俺は社会人3年目、。」

講習生「あー、なんかさー、学生生活も大して面白くはなかったんだけど、社会人ってのもねー。」

青年団「まぁ、、そうだなぁ、、。」

 

講習生「聞く?GLIM SPANKY。」

青年団「あ、、はい。」

 

 

  ♪ ♪  〜〜

   

     ♪ ♪  〜〜 

 

 

 

血虚体質の方に良いチヂミ

 

    旬のにんじんをたっぷり〜

 

 

ヒュヒューン

 

 ドサっ

    ドサドサッ

 

ぺ「わ、仙人、、大量のにんじん、。」

仙「にんじんは今が旬じゃ、美味いぞ〜。」

ぺ「って言っても、、こんなにたくさん、、。」

仙「よし、このにんじんを使って薬膳講座じゃ、皆を呼べ〜。」

ぺ「はい。」

 

 

 

仙人の薬膳講座

 

 

ざわざわ

   ドカドカ

 

仙「皆、今日も良く集まってくれたのう。」

 

ワイワイ

   ニコニコ

 

仙「今日は採れたてのにんじんでな、、季節の薬膳でもあるが、血虚体質の人にも良い薬膳を作るからのう。」

講習生達「血虚体質?」

仙「そうじゃ、この講座はいつも季節の薬膳を取り上げておったが、今日は体質に合わせた薬膳にチャレンジじゃ。」

 

ざわざわ

   ウキウキ

 

青年団「よっしゃ、血虚体質の薬膳、ゲットだぜ‼︎」

バシッ

講習生「うるさい!」

 

 

ぺ「えーっと、先ずはにんじんですね、いつものように皮ごと使います。」

仙「チヂミを作るのでな、にんじんは細切りじゃぞ。」

 

トントン

   トントン

 

ぺ「はい、玉ねぎは薄切り、ニラは2センチぐらいの長さに切って下さい。」

 

トントン

  トントン

 

ぺ「はい、ひじきは、今日は簡単にひじき缶を使います。」

パカっ

 

ぺ「あとは、米粉を水で溶いて、具材を入れ、塩も少々入れて混ぜます。」

 

くるくる

  くるくる

 

仙「小麦粉でも良いのじゃが、米粉の方が『気』を補うのでな、血虚には良いのじゃ。」

ぺ「はい、では、今日はホットプレートで焼きながら、皆さん楽しく召し上がって下さい。」

 

ざわざわ

 

仙「ふむ、今日のチヂミは血虚体質の基本の薬膳チヂミじゃ、これにイカやタコを入れれば更に効果アップじゃ。」

 

 

ジュージュー

  ジュージュー

 

 

講習生達「いい匂い〜、。」

講習生達「ニラや、にんじん、ひじきの色合いが良いわね〜。」

講習生達「お野菜たっぷりなのがいいわー。」

 

くるっ

  くるっ

 

ジュージュー

 

 

ぺ「はい、焼き上がりました。にんじんとヒジキのチヂミ です。」

 

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貧血に良い にんじんとヒジキのチヂミ

 

 

仙「よしよし、これを、、枸杞子ポン酢で頂くのじゃ。」

 

パクッ

  パクパク

 

講習生達「美味しいー、にんじんが甘〜〜い。」

講習生達「ほんと、それにモチモチ〜〜。」

 

バクバク

   バクバク

青年団「美味いっす。どれだけでもいけるっす。」

 バシッ

講習生「1人2枚!わかった⁈」

青年団「あ、はい、わかってます。」しょぼん

 

クスクス

   クスクス

 

 

ぺ「皆さ〜ん、明日は立冬です。暦の上ではもう冬です。季節の薬膳も作りますので、又集まって下さいねー。」 

皆「はーい」

 

 

 

にんじんとヒジキのチヂミ

材料(2人分)(4枚分)

にんじん40g、ひじき缶20g、ニラ1/2束、玉ねぎ1/4個、塩、オリーブ油

米粉100g、水150cc、枸杞子ポン酢

 

 

 

作り方

  1. にんじんは細切り、玉ねぎは薄切りにする。
  2. ニラは2cmの長さに切る。
  3. 米粉を水で溶き、にんじん、ひじき、ニラ、玉ねぎ、塩を入れて混ぜる。
  4. フライパンにオリーブオイルを薄くしき、火にかけ、温まったら3の1/4を入れて焼き、裏返して焼く。
  5. 同様にあと3枚焼く。
  6. 器に盛り、枸杞子ポン酢でいただく。

 

 *枸杞子ポン酢の作り方はこちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

にんじん  養血類

[性味/帰経 ]  平(微温)、甘/肺、脾、胃、肝

[働き]⑴養血明目益肝 血虚による目の乾燥、かすみ、視力低下

         ⑵斂肺止咳 咳、咳痰

 

ひじき(海藻)  化痰

[性味/帰経 ]  寒、苦、鹹/ 肺、脾、腎

[働き] 熱、痰、むくみ、リンパ節の腫れ、脚気

 

  温裏類

[性味/帰経 ]  温、辛/肝、胃、腎

[働き]⑴温陽解毒 腰膝冷痛、げっぷ、嘔吐

         ⑵下気散血 吐血、鼻出血、血尿、不正出血

         ⑶食欲増進、疲労回復 食欲不振

 

玉葱  理気

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、肺、心

[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢

         ⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ

         ⑶発表通陽 発熱、悪寒

 

 

 

 

仙人問答

 

仙「どうじゃ、旬のにんじんたっぷりのチヂミ、美味かったじゃろ?」

ぺ「はい、にんじんの甘みがしっかりで、お野菜だけのチヂミも美味しいですね。」

 

仙「ふむ、血虚になると、貧血だけでなく、めまいや、不眠、集中力の低下、物忘れ、などの症状も出てくるのでのう、しっかりと血を養う事が大切じゃ。」

ぺ「はい、血を養うために、気を補う米粉を使ったのですよね。」

仙「そうじゃ、『気生血』、気が血を生むのでな、一緒に補気の食薬を取る事もオススメじゃな。」

 

ぺ「はい、。それにしても、青年団の彼、またマツエクの彼女にやられてましたね。」

仙「ウハハハハ、なかなか良いコンビではないか、、。大きな図体をした青年団が、やられっぱなしじゃ。」

ぺ「やられてても、結構、嬉しそうですけどねー。」

クスッ

 

 

 

 

*養血類の食薬は こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

薬膳酒のススメ ( 紅花酒 )

 

   血の巡りを良くする紅花

      〜瘀血・生理痛に〜

 

  ヒューヒュー

     ハラハラ〜

         ヒラヒラ〜

 

 

 トコトコ

    トコトコ

 

 

ぎぃ〜

 

ぺ「こんにちは〜」

マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん。」

 

ざわざわ

   ガヤガヤ

 

ぺ「賑やかですねー。」

マスター「はい、ハロウィンパーティで、また常連さんが増えたようで、ありがたい事です。」

 

 

 

トクトク

  

ぺ「マスター、、何を作ってみえるのですか?」

マスター「はい、今、紅花酒を漬けたところで、。」

ぺ「紅花酒、、血流を良くする、あの紅花、、ですよね。」

マスター「はい、これです。」

 

 

 

ぽん

 

 

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血流を良くして生理痛を改善する 紅花酒



 

ぺ「わぁ、、真っ赤、、ですねー。」

マスター「はい、真っ赤、です。」

 

ぺ「あれ?マスター、紅花はホワイトリカーじゃなくて紹興酒で漬けるのですか?」

マスター「いえ、ホワイトリカーでももちろん良いのですよ。ただ、紅花酒はあまり味も無いので、ホワイトリカーだけだとちょっと飲みづらいんですよ。それで、紹興酒ホワイトリカー、両方入れて作ってみたのです。」

ぺ「なるほど、、。色は綺麗だけど、味はあんまり、、なんですね。」

マスター「紹興酒を入れると、少し甘みも増しますし、それに、飲むだけじゃなく、料理の下味などに使えて便利なんですよ。」

ぺ「あ、そうですね、それ良いですねー、お酒飲めない方でも大丈夫だし、、。マスター、、これいつ出来上がるんですか?」

マスター「これは1週間ほど出来ますよ。」

ぺ「わ、早い。直ぐに飲めるんで、楽しみ、、。」ウフッ

 

マスター「寒くなって来ましたし、相変わらず女性のお客様の方が多いですからね。血の巡りを良くする薬膳酒は気に入って頂けると思いまして、。」

ぺ「はい、きっと喜ばれます。私もこの前、青梗菜を使って血の巡りが良くなる薬膳を作ったんですけど、結構、人気でしたよ。」

マスター「そうですか、では次にまた青梗菜の薬膳を作られる時、この紅花酒も入れて作ってみてください。」

ぺ「はい。」

 

マスター「紅花酒が出来上がったら、『紅花紅茶』にしようかと、新しいメニューを考えいてるのですよ。」

ぺ「紅花紅茶? 赤〜い薬膳ティ、、ですねー。私も飲みに来ます!」

マスター「はい、紅花酒、簡単に作れるので、ぺんたんさんも作ってみて下さい。紅花は漢方薬局や、ネットでも買えますから。」

 

ぺ「はい、あ、、ひらめいちゃった!」

マスター「?」

ぺ「新メニューの名前、、紅(花+茶) なんて、、どうです?」

マスター「ハハ、、それは面白いですね。使わせて頂きます。」ニコッ

 

マスター「それで、ぺんたんさん、今日は何になさいますか?」 

ぺ「んーーこの季節と言えばやっぱり、、、」

ぺ&マスター「枇杷の葉茶!」

ぺ&マスター「ハハハ、、、」

マスター「はい、枇杷の葉茶、かしこまりました。」ニコッ

 

 

*びわ葉茶は こちら

 

senninlife.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

紅花酒

材料

紅花2g、ホワイトリカー100cc、紹興酒100cc

この割合でお好きなだけ、中華料理の下味にも使えます。

 

 

 

作り方

  1. 熱湯消毒した瓶に紅花を入れ、ホワイトリカー紹興酒を注ぐ。
  2. 冷暗所で1週間以上おき、濾す。
  3. 1日20〜30ml飲む。
  4. お湯割でも良いし、スープ等に入れて飲んでも良い。

 

 

 

紅花(こうか)活血化瘀類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/肝、心

[働き]⑴活血通経 血瘀による生理不順、生理痛、産後の腹痛、出血

         ⑵祛瘀止痛 胸痹心痛、脇痛、打撲疼痛、塊り

 

酒  去風湿類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘、苦/心、肝、肺、胃

[働き]⑴行気活血 胸痺、四肢の冷え

         ⑵散寒止痛 関節・筋肉の痛み、脘腹冷痛、風湿痺痛

 

 

 

【 紅花酒 効能 

  • 血の鬱滞(瘀血)
  • 月経不順、月経前症候群(PMS)
  • 更年期
  • 鬱血による肩凝り、腰痛

 

《 注意 》

  • 妊婦には禁忌
  • 生理中に飲むと出血が増えるので控える

 

 

 

*紅花を使った薬膳はこちら

 

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フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!