採れたての黒胡麻で
カサカサ パラパラ
ぺ「うわぁ、出て来る出て来る、、黒胡麻ぁ、、。」
ヒュヒューン
仙「なんじゃ、ぺんたん。」
ぺ「あ、仙人、おかえりなさい。ほら、見てくださいよ、干しておいた黒胡麻です。」
仙「おお、確かに黒胡麻じゃ。黒胡麻は白髪に良いからのう、わしも頂くとしよう。」
ぺ「え、仙人どうせ髪染めてるじゃないですか?」
仙「オリジナルの髪の手入れは大事じゃぞ。そうじゃ、ぺんたん、これを採ってきたんじゃ。一緒に使うと良いぞ。」
コロコロコロ
ぺ「わっ、こぼれちゃった。」
ぺ「わあーん、あっちもこっちも、転がっちゃって、、。」
拾って拾って
ぺ「仙人、これ何ですか?」
仙「むかごじゃよ、知らんのか?」
ぺ「むかご、、何ですかそれ?」
仙「むかごは山芋の赤ちゃんじゃ。この時期つるにぶらさがって実をつけておるんじゃ。」
ぺ「どうやって食べるんですか?」
仙「まぁ、むかごご飯が一般的じゃ。よし、今日はむかごご飯を作るとしよう。」
ぺ「はい。」
仙「むかごを洗って、研いだ米と一緒に炊けば良いのじゃ。」
ぺ「簡単ですね。」
仙「薬膳らしく、生姜と紹興酒で味付けじゃ。」
ぺ「そして、この大事な大事な黒胡麻を炒って、、」
「はい、むかごご飯 採れたての黒胡麻付き です。」
ぺ「うわぁ、ホクホクで美味しい〜」
仙「黒胡麻も存在感があるのう。」
ぺ「仙人、そう言えばこの前テレビで言ってました。国産の胡麻ってほとんどないそうです。」
仙「ほう、そうなのか?」
ぺ「はい、作るのに手間がかかり過ぎるそうです。確かに、干して、バラバラ実を出して、殻が混ざらないように気をつけて、、大変な作業です。」
仙「では、有り難く、大切に頂こう。」
むかごご飯
材料(2人分)
うるち米1合、むかご40g、生姜5g、紹興酒大さじ1、黒ごま少々
作り方
- むかごをきれいに洗う。
- 米を研ぐ。
- 2に、むかご、生姜、紹興酒を入れ炊く。
- 器に盛り、乾煎りした黒ごまをかける。
粳米 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢
⑵除煩止渇 精神不安、イライラ、口渇
むかご(長芋) 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/脾、肺、腎
[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便
⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息
⑶補腎縮尿 腎気虚の遺精、頻尿、帯下
黒胡麻 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘/肝、腎
[働き]⑴滋補肝腎・養血益精 耳鳴り、頭痛、めまい、白髪、疲労
⑵潤燥滑腸 皮膚乾燥、腸燥便秘
仙人問答
ぺ「むかごは肺に帰経するから、今頃、肺メタルが喜んでますね。」
仙「そうじゃ、これも老化防止の薬膳と言って良いぞ。黒胡麻も入っておるしのう。良し、これは秋限定の仙人社の薬膳メニューとしよう。皆、『限定』という言葉に弱いようじゃからのう。」
ぺ「メニューじゃなくて、社の作りを考えるんじゃなかったんですか?」
仙「そうなんじゃ、設計を安藤忠雄氏にお願いしようかと思って出かけたのじゃが、思いとどまって帰ってきたのじゃ。」
ぺ「断られるから?」
仙「いや、やはり人を頼ってはいかん、。五行レンジャーも手伝ってくれることじゃろうから、皆で作ろうと思う。良いアイデアが浮かんできたしのう、、。」
ぺ「良いアイデア?」
仙「先ずは、鳥居からじゃ。ムハハハハハ」