赤ワインで効能アップ
トボトボ トボトボ
ドタッ
ぺ「た、た、ただいま、、。」
仙「どうしたんじゃ、ぺんたん。」
ぺ「疲れました、、。」バタン
仙「田んぼのババはどうじゃった、風寒邪にやられてはおらんかったか?」
ムクっ
ぺ「それなんですよ、仙人、、。凄かったんです、。」
仙「何が?」
ぺ「聞きたいですか?」
仙「ふむ、。」キョウミシンシン
ぺ「私が田んぼのババの所へ行った時、、確かに風寒邪気がババの家を取り囲んでいたんです。」
ヒュぉ〜〜ん
仙「おぉ、やはり、そうか、、。」
ぺ「それで、私は気付かれない様にそーっとババの家に入って、そーっと変わり湯豆腐薬膳を作ったんです。」
仙「それで、、。」
ぺ「ババも風寒邪気の気配に気付いていて、私の作った薬膳を一気に平らげると、弱った振りをして風寒邪気をおびき寄せたんです。」
オイデオイデ
仙「なかなかやりおるのう、田んぼのババ、。」
ぺ「はい、それで、田んぼのババにおびき寄せられて、風寒邪気が遂に侵入して来たんです。」
ヒュヒュヒュぉ〜〜ん
仙「遂に来たか!」
ぺ「その時です。いきなりババが『わー』と大声で叫んで。」
わわわわわわー
仙「叫んで、。」
ぺ「そしたら、卵でパワーアップしたババの五行レンジャー達が現れたんです。」
"We are the five elements, 五行レンジャー参上!"
仙「出たか五行レンジャー。」
ぺ「風寒邪気も負けてはいません。ババの鼻から入り込んで肺メタルを狙いうちにしようと、。」
ヒュぉひゅぉひゅぉ〜〜ん
仙「やはり、肺メタルは外気と繋がっておるので狙われやすいんじゃ。」
ぺ「その時です、豆腐が肺メタルに取り付いた風寒の熱を蹴散らして、、。」
トフントフントォーッ
仙「豆腐よ、良くやった。」
ぺ「次の瞬間ババが『ネギパワーーッ』て叫んだかと思うと、葱の強烈な香りがババの体表に溢れ出て、、。」
アリシンシンシンシンーーー
仙「おぉ、『昇降浮沈の術』じゃ。」
ぺ「??その術は知りませんが、、。その香りを撒き散らしながら、ババは羽生結弦くんよりもすごいスピードで回転し、、。」
クルクルクルクルーーー
仙「風寒邪気はどうなった?」
ぺ「散り散りバラバラにされ、ノックアウトです。」
仙「田んぼのババのKO勝ちという事か、、。」
ぺ「はい、見事な勝利、、で、これ、ババがお礼にって。」
ゴロゴロ
仙「おぉ美味そうな新玉ねぎじゃ、。」
ぺ「はい、。」
仙「よしよし、疲れたぺんたんに今日はわしが薬膳をつくってやるとしよう。丁度、ホタルイカが手に入ったんじゃ。」
トントン シャカシャカ
ヒタヒタ
仙「ほれ、ぺんたん、ホタルイカの赤ワインマリネ じゃ。」
ぺ「わぁ、きれい。」
仙「疲れた時、クラっと貧血気味のときに良い薬膳じゃ。」
パクッ
ぺ「美味しい、、イカと玉ねぎの甘味が、、。」
仙「赤ワインで漬けてあるので更に養血力アップじゃ。」
ぺ「戦ったババよりそばで見てた私のが疲れるなんて、、。」
仙「ウハハハハ、ババはかなりのツワモノの様じゃのう、。」
ほたるいかの赤ワインマリネ
材料(2人分)
ボイルほたるいか60g、新玉ねぎ(小)1/4個
マリネ液:赤ワイン大さじ1、オリーブ油小さじ1/2、酢(バルサミコ酢)小さじ1/2、胡椒少々
作り方
ホタルイカ(烏賊) 養血類
[性味/帰経 ] 平、鹹/肝、腎
[働き]⑴養血滋陰 貧血、血虚閉経、出血、帯下
玉葱 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/脾、胃、肺、心
[働き]⑴健脾理気 食欲不振、下痢
⑵和胃消食 げっぷ、吐き気、胃もたれ
⑶発表通陽 発熱、悪寒
仙人問答
ぺ「ホタルイカは酢味噌和えも美味しいですが、洋風にしても美味しいですね。」
仙「そうじゃろう、赤ワインはイカと同じ養血類の葡萄から出来ておるから、イカの効能も高まるんじゃ。それに気の巡りを良くする玉ねぎとで、疲れも取れるじゃろう。」
ぺ「はい、、なんかちょっと回復してきた感じ、、。」
仙「ぺんたんもババに比べるとまだまだ人間力が足らんようじゃのう。」
ぺ「はい、薬膳の修行だけではババのようにはなれませんね。」
仙「それにしても『昇降浮沈の術』を使いこなすとは、田んぼのババ、なかなかの切れ者じゃのう、、、、。」 ムムムムム