血は気を乗せて〜気は血を率いて〜
パシャッ
ぺ「よし、。」
仙「お、又写真を撮っておるのか、。」
ぺ「はい、今日は養血類です。」
仙「血を養って、血虚を改善する食薬じゃな。」
ぺ「はい、春は血を養う食薬が良いのですよね。」
仙「ふむ、肝ウーッドが元気になるからのう。」
ぺ「にんじん、ほうれん草を使った薬膳も色々作りましたよね。」
仙「そうじゃのう、にんじんやほうれん草は使い易く便利な食薬じゃ。」
【 養血類の食薬&中薬 】
*にんじん、龍眼肉(リュウガンニク)、何首烏(カシュウ)、ぶどう、ライチ、ほうれん草、落花生
ぺ「にんじんの隣にあるのが龍眼肉、、殻付きのものです。」
仙「 中身だけ取り出して売っておるものもあるな。」
ぺ「初めて『龍眼肉』と言う名前を聞いたときは、どんなお肉なんだろうと思っちゃいましたよ。」
仙「ウハハハハ、無理もない、ロンガンとも言われておるのじゃ。」
ぺ「ライチに似た果物なんですね。」
仙「そうじゃ、貧血や、疲労にも良いし、記憶力の減退や精神安定にも良い。抗ガン、産後のむくみにも効果があると言われておるのう。」
ぺ「わぁ、、効能の多い食薬なんですね、。」
【 養血類 食薬 】
- にんじん・ほうれん草
- 落花生
- 龍眼肉・ブドウ・ライチ
- 豚のレバー・豚のハツ・豚足
- イカ・タコ・赤貝
《 温性 》
- 龍眼肉・ライチ
- 豚のレバー
- 赤貝
《 微温性 》
- にんじん
《 涼性 》
- ほうれん草
《 寒性 》
- タコ
【 養血類 中薬 】
- 当帰(とうき)
- 熟地黄(じゅくじおう)
- 何首烏(かしゅう)
- 芍薬(しゃくやく)
- 阿膠(あきょう)
- 龍眼肉(りゅうがんにく)
《 温性 》
- 当帰・龍眼肉
《 微温性 》
- 熟地黄・何首烏
《 微寒 》
仙人問答
仙「養血類の食薬を使う時は、補気類の食薬と一緒に使うと良いな。」
ぺ「あ、そうか、気が血を生む、でしたっけ。」
仙「ふむ、『気生血』、『気は血の帥』、『血は気の母』、じゃ、。気はその働きで血を生じ、血流を率いて統率する、そして血は気を生じ、気を乗せて流れる、、。」
ぺ「気は血を率いて、血は気をのせて、、なんかロマンチック〜〜、、これが『気血同行』なんですね。だから、補気類が必要って事、、あ、でも滋陰類の食薬と一緒に使っても良いのですよね。」
仙「そうじゃ、『津血同源 』と言ってな、津液と血は同じ陰液に属し、互いに変化しあっておるのじゃ。」
ぺ「そっか、、その陰液である血が潤えば、貧血も改善され、乾燥も防げるので、お肌にも良いですね。」
仙「そうじゃな、そして血により精神を養い、安定させるのじゃ。」
ぺ「精神安定にも、、だから春先には養血類は大事なんですね。」
仙「ふむ、肝ウーッドの働きが安定するからのう。」
ぺ「肝ウーッドの為に、養血類は忘れずに、、ですネ。」