♪ あなたの五臓も歌っています ♪ 〜
キラキラ
キラキラ
そよそよ
そよそよ〜
チチチ
ジジジ
ぺ「あ、虫の声、、そろそろ秋、、かな、、夜になると、、ちょっと涼しい、、。」
トコトコ
トコトコ
ぎぃ〜
ぺ「こんばんは〜、マスター、、まだ良いですか?」
マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん、、どうぞ。」
ぺ「お盆だから、お店休みかなぁって思ったんですけど、、。」
マスター「ええ、お客様は少なくて、今日はもう終わろうかと思ってたところです。」
ぺ「あ、じゃぁ、、。」
マスター「ハハ、丁度良いところに来てくださったんですよ、ぺんたんさんは、。」
ぺ「そ、そうですか?」
トクトク
カシャカシャ
マスター「ぺんたんさん、 甘酒と赤紫蘇酒のカクテル です、どうぞ。」
ぺ「わぁ、キレイ、、。」
マスター「今流行りの甘酒に赤紫蘇酒を入れてカクテルにしてみました。」
ぺ「ほんのり赤くて美味しそう、、では、頂きます。」
ゴク
ぺ「んー、甘くて、美味しい、、。お酒じゃないみたい、、。」
マスター「赤紫蘇酒もこうして飲むと、飲み易くて良いでしょう。」
ぺ「はい、、。」
ゴク
マスター「何か、音楽でもかけますね。」
カチャッ
♪ ♪ ♪ ♪ 〜〜
ぺ「そう言えば、、確か去年の夏、今頃だったかしら、、マスターと一緒に 演奏しましたよね。」
マスター「そうでしたね、、ペイパームーンの曲です。」
ぺ「マスターが白ゴーヤ見ながら、、あれはペイパームーンだ、、なんて変な事言ってて、、。」
マスター「ハハ、、そうでしたそうでした、、。」
ハッ
ぺ「あ、、そうだ、、音楽の話で思い出したんですけど、あの、マスター、、お聞きしたい事が、、。」
マスター「はい、なんでしょう?」
ぺ「あの、以前、マスターが『脾アースはハ長調が好き、、』みたいな事を言って見えたと思うんですが、。」
マスター「あぁ、はい、言いましたよ。」
ぺ「それって、、脾土の土(ど)とハ長調のドとをかけたシャレ、、なんですか?」
マスター「え?、、ハハ、、それは面白い、、誰がそんな事を?」
ぺ「あ、もちろん、仙人です。」
マスター「仙人、ですか、、面白い方だ。」
ぺ「あの、違うんですか?」
マスター「いつも言ってるじゃないですか、ぺんたんさん、『音は五臓で聞くんです』って、、。」
ぺ「はい、、でも、その意味が未だにわからなくて、、。」
マスター「では、カクテルでも飲みながら、今夜は僕の音楽講座でも、、いかがですか?」
ぺ「あ、はい、はい、もちろん、是非是非、、お願いします。」
♪♪ マスターの音楽講座(前編)
マスター「どこからお話しましょうか、、。そうですね、、。」
ぺ「・・・」
マスター「五臓には、それぞれ華があったり、、液体があったり、、穴があったり、、しましたよね。」
ぺ「はい。」
マスター「それと同じ様に、五臓にはそれぞれの音があるのです。」
ぺ「五臓にそれぞれの音が?」
マスター「はい、ド・レ・ミ・ソ・ラ、の五音です。」
ぺ「五音、。」
マスター「中国や日本には五音音階という音階がありますからね、それから来ているのかもしれません。」
ぺ「はぁ、、。」
マスター「五臓と五音の関係はこんな感じです。」
サラサラ
サラサラ
【 五臓と五音】
- 肝ー角(かく)ーミ
- 心ー徴(ち)ーソ
- 脾ー宮(きゅう)ード
- 肺ー商(しょう)ーレ
- 腎ー羽(う)ーラ
ぺ「漢字が、、。」
マスター「はい、古典にはこの様に漢字で書かれているのです。それをドレミに当てはめると、右端に書いた音になるのです。」
ぺ「肝ウーッドはミ、、心ファイヤーはソ、、脾アースはド、肺メタルはレ、腎ウォーターはラ、、。」
マスター「そうです。」
ぺ「これが脾アースがハ長調が好きって事なんですか?」
マスター「いえ、、。この音は、それぞれの臓腑が病気になった時に発生する声の音階、、と言われています。」
ぺ「え?臓腑が病気になった時の音階?」
マスター「はい、、例えば、肝ウーッドが病気になったら、ミの音階で発生される、、のです。」
ぺ「???不思議な話、、私の肝ウーッドが調子悪くなったら、私はミの音階で、苦しい声を出す?」
マスター「ハハ、、古典に書かれている事ですからね、、。でも、その発生する声の音階でどの臓腑が悪いのかが分かったら、ちょっと面白いでしょ?」
ぺ「えーっ、、マスター、どうしましょう、、私、私、あのちょっと音痴、、なんです、、。ちょっと音程がずれてたら、 どの臓腑が悪いか、、わからないじゃないですか、、。」
マスター「ハハ、、心配ないですよ、ぺんたんさん、。聞いてる方も音痴かもしれませんから、、。」
ぺ「そんな、、。」
マスター「ドがハ長調のハ、、と言うお話はしましたっけ?」
ぺ「あ、、、仙人からちょっと聞いたんですが、、はっきりとは、、。」
マスター「ドレミ・・はイタリア語ですからね、。これを日本語で言うと、ハニホヘトイロハ、、です。」
サラサラ
- ドレミファソラシド=ハニホヘトイロハ
- ド=ハ、レ=ニ、ミ=ホ、ファ=ヘ、ソ=ト、ラ=イ、シ=ロ
マスター「ですから、長調で考えてみると
という訳です。あ、短調やそれ以外の音階もあるかもしれませんが、先ずは解り易く長音階で、。」
ぺ「はぁ、、、、。」
マスター「長音階と言うのは、聞いた時に『ドレミファソラシド』と聞こえる音階の事です。」
ぺ「はい、、。」
マスター「ハ長調はドから始まるドレミファソラシド、ト長調はソから始まるドレミファソラシド、、。と言う事です。」
ぺ「はぁ、、。」
マスター「もちろん、ド以外から始まるドレミファソラシドには、シャープやフラットが必要になって来るのですけどね。」
ぺ「はぁ、、。」
クスッ
マスター「ちょっと休憩しましょうか、、。」
ぺ「はいッ‼︎」
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