温めて良し、冷まして良し
そよそよ〜〜
そよ〜〜
ぺ「あぁ、もうすっかり蝉の声も聞こえなくなってしまった、。朝晩の風は涼しく、空は高く、、。」
ふっ
ツクツクボーシ
ツクツクボーシ
仙「ツクツクボーシはまだ鳴いておるぞ、、。」
シラっ
ぺ「あぁ、、、、木の葉が一枚、風に散ってゆく、、。」
仙「ウハハハハ、、物悲しい秋に浸りたいのじゃな、。」
ハッ
ぺ「そうだ、そうでした、、悲しみは、肺の七情、、ダメダメ、悲しんだら肺を傷めちゃう。」
仙「秋と言っても、空気は乾いてくるがまだまだ暑さも残っておるからのう、、これを、、。」
ぺ「温燥、、と言います。」
仙「その通り、秋は温燥と涼燥があるので、暑さが残っておる時期と、涼しくなってくる時期で上手に食薬を使い分けて行くのじゃ。」
ぺ「はい、では復習も兼ねて、秋にオススメの食薬のページをご覧ください。」
*秋の食薬はこちら
ぺ「ま、ざっと思い出すと、、秋は肺の活動が盛んになって、その肺に帰経するのは白い食薬、辛味の食薬で、、でも辛味は取り過ぎると肺を乾燥させてしまうので、取り過ぎない様に注意、、みたいな事でしたよね。」
仙「かなりざっとじゃが、、そんなカンジじゃ。」
ぺ「で、今日は何を作りましょうか?」
仙「まだ暑さが残っておるから、清熱の食薬と、陰液を生み出す滋陰の食薬を使って、温めても、冷ましても美味しいスープじゃ。」
ぺ「わ、良いですね、。」
仙「先ずはトマトを湯むきする、、しかし皮は捨てるでないぞ。」
ぺ「はい、十字に切り込みを入れて、さっと湯通しして、、。」
ツルン
仙「ようし、あとは簡単に、塩麹と水でトマトを煮て、さっと溶き卵を流し入れ、、。」
コトコト
くるくる
仙「バジルを飾って、オリーブオイルをかければリコピン一緒にthrow in ♪ じゃ。」
サッ
仙「ほい、トマトと卵のスープ バジル添え 。」
ぺ「わー、美味しそう、、簡単だから、独身の方でも作り易いですね。」
仙「そうじゃ、1人分でも あっと言う間に作れてしまう。」
ズズズッ
パクッ
ぺ「んー、美味しい、、トマトの酸味が程よいです、。」
ズズッ
パクパク
仙「おぉ、、バジルの香りも良いのう、。」
トマトと卵のスープ バジル添え
材料(2人分)
水300cc、トマト(小)2個、卵1個、塩麹小さじ1.5、バジル(ドライバジルでも良い)、オリーブ油
作り方
- トマトはヘタを取り、十字に切れ目を入れて、沸騰した湯にくぐらせ湯むきする。
- 剥いた皮は刻んでおく。
- 鍋に、水、塩麹、トマトの皮を入れて火にかける。
- 沸騰したらトマトを入れ、蓋をして1分程、弱火で煮る。
- 蓋を取り、火を強くし、煮立ったら溶き卵を入れて混ぜ、火を止め蓋をして蒸らす。
- 器に盛り、バジルを添え、オリーブ油を垂らす。
トマト 清熱瀉火類
[性味/帰経 ] 微寒、甘/ 肝、脾、胃
[働き]⑴生津止渇 熱病による煩渇
⑵健胃消食 食欲不振、消化不良
玉子 滋陰類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 肺、心、脾、肝、腎
[働き]⑴滋陰潤燥 空咳、口渇
⑵清咽開音 目赤、声嗄れ、発声困難、のどの痛み
⑶養血安胎 不眠、多夢、めまい、精神不安、胎動不安
バジル
[性味/帰経 ] 温、辛/肺、脾、胃、大腸
[働き]⑴気や血の滞り
⑵消化不良、お腹のはり、胃痛、頭痛
仙人問答
仙「清熱効果のあるトマトと、滋陰効果のある玉子の組み合わせは大変良い組み合わせで、薬膳では良く使われるんじゃ。」
ぺ「あ、そう言えば以前もトマトと玉子でココットを作りましたよね。」
仙「ふむ、そうじゃったのう。トマトと玉子の組み合わせはもちろん真夏でも良いのじゃが、今日は温性のバジル、麹と一緒に使って、温めても、冷ましても美味しいスープにしてあるので、その日の気温に合わせて頂けるのじゃ。」
ぺ「なるほど、暑い日はさっと冷まして、、ちょっと涼しい日はほっこり温めて、、。」
仙「燥燥、、そうそう、、、ウハハハハ〜。」
*トマトとアスパラガスのココット はこちら