中医学と漢方
ごそごそ
がさがさ
ぺ「えーっと、、これが桂枝で、こっちが半夏、、それから、茯苓に黄耆、、。」
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ヒュヒューン
パッ
仙「ぺんたんよ、中薬を並べて何をしておるのじゃ。」
ぺ「あ、仙人、お帰りなさい。今ちょっと方剤の勉強を、。」
仙「ほお、方剤の勉強とな、、。」
ぺ「はい、なんか色んな方剤があって難しくて、、名前だけ見ててもピンとこないので、中薬をあれこれ並べてる所なんです。」
仙「ふむ、そうか。」
ぺ「ねぇ仙人、方剤の勉強しててちょっと思ったんですけど、、中医学と漢方、これって同じなんですよね⁈」
仙「そうよのう、まあ、元は同じなのじゃが、、同じではないな。」
ぺ「え、違うんだ、。」
仙「中医学というのは、中国の伝統医学じゃ。」
ぺ「はい、。」
仙「その中医学が日本に伝わって『漢方』と呼ばれるようになった。漢の国、あるいは漢民族の『漢』じゃ。」
ぺ「そっか、、漢の国の方から来たから『漢方』って事ですね。」
仙「ではない、漢の国から来た手法、方法と言う意味じゃ。」
ぺ「あ、ハハハ」
仙「そして、日本に伝わった『漢方』は日本独自の発展を遂げて行った。」
ぺ「独自の発展を、、。」
仙「ふむ、中医学を元に日本流に独自に発展していった物が『漢方』、そこで使われるのが『漢方薬』じゃ。」
ぺ「なるほど、、。だから中医学では『方剤』と言うけれど、漢方では『漢方薬』と言うんですね。」
仙「そうじゃ。まぁその後日本にはオランダからも医学が伝わり、それは『蘭方』と呼ばれておったそうじゃが。」
ぺ「オランダ、、蘭学ですね、、あ、思い出しました。」
仙「何をじゃ?」
ぺ「以前、出会ったオランダの留学生ですよ。キッチンでリンゴを剥いている私の周りをウロウロしていたので『ねぇ、これはオランダ語で何て言うの。』とペティナイフを見せたら『メス』と、、『わぉ、手術用語だ。』と言うと『医学はオランダから伝わったんでしょ。』と言われてしまいました、アハっ。」
仙「ふむ、その通り、そして更にドイツの医学が入って来るわけじゃ。」
ぺ「はい、、以前、『くすり博物館』に行った時にちょっとだけ勉強して来ましたよ。そこから日本の医学は西洋医学が主流になっていく訳ですよね~。」
仙「" yoo yoo yo sei yoo " じゃな。」
ぺ「ふぅ、、それで、、中医学では薬効性のあるものを『中薬』と言っていますが、、。」
仙「中薬というのは植物の葉・根・種・動物・鉱物などがあるが、どれも必ず乾燥させたものなんじゃ。」
ぺ「あ、はい、知ってます。長芋とか山芋はそのままでは食薬ですが、乾燥させたものは『山薬』という中薬になる。ゆり根も乾燥させると『百合(びゃくごう』という中薬になる。」
仙「動物や昆虫などの中薬もあるぞ。」
ぺ「あ、そうだ鹿の角とか、、ですよね。」
仙「蝉の殻とか、ロバの皮、、とか。」
ぺ「ふぇ〜〜、庭に転がってるセミの殻も中薬に!」
仙「蛇の皮とか、、。」
ぺ「蛇⁈ もも介くんの抜け殻も~〜」
仙「もも介、だれ蛇?」
ぺ「白ヘビ蛇〜〜」
仙「こういう色々な物を乾燥させた物が『中薬』或いは日本国内・漢方では『生薬』となる、。」
ぺ「ふむむ、、乾燥させた物に効力が、、。あ、仙人、人間も歳を取ると乾燥して行きますが、これって効力を増してるって事なんでしょうかね?」
仙「その乾燥は『陰虚』じゃ。」
ぺ「アハハ、、ご隠居さん、陰虚なんですね〜、なんて、。」
仙「何を言うておる、全く、、。良いかぺんたん、中薬・生薬と言うのはただ干した物ではないぞ。薬物として最も薬効に優れた時期に採取し乾燥させた物で、その利用部分のみを生薬と言うのじゃ。」
ぺ「そうなんだ、、採取の時期が重要なんですね。」
仙「そうじゃ。そしてこの乾燥させた物の品質や残留農薬など、、様々な検査をして公定の規格に合格したものが『医薬品』となるのじゃ。」
ぺ「ふむふむ、、。」
仙「こうなると流通その他取り扱いには薬剤師が当たる事になる。生薬を作った生産者が勝手に販売したり譲ったりする事は出来ぬのじゃ。まあ作った本人や家族までは使用が認められるておるようじゃがのう。」
ぺ「なるほど、、。でも仙人、その医薬品である生薬を使って薬膳を作るのはオッケーなんですよね?」
仙「もちろんじゃ。」
ぺ「ふんふん、これでちょっとずつ解ってきましたよ。」
仙「さてここから『方剤』の話になるのじゃが。」
ぺ「はい! 待ってました。中薬を組み合わせて作ったもの、それが『方剤』。」
仙「今日はここまでじゃ、、、ウホホッ。」
ぺ「え、仙人、、。そ、そんな、、。」
*「くすり博物館」のお話はこちら
仙人問答
仙「これじゃ、これじゃ!今、届いたんじゃ~」
ぽん
ぺ「何ですか、これ?」
仙「買ったのじゃ、今年もAmazonのサイバーマンデーセール、仙人界プライム会員限定商品!」
じろじろ
ぺ「今年はまたずいぶんとちっちゃいですね、黒?灰色?粘土のかたまり?」
仙「ほら、カワユイじゃろ、ちょこんとわしの手のひらに乗っかって、。」
ちょこん
ぺ「黒豆みたい、、いや、黒豆よりはちょっと大きいから、そら豆サイズかな、。なんなんですか、これ?」
仙「わからぬか?」
ぺ「わかりませんよ。」
仙「来年の干支はなぁにかなぁ〜?」
ぺ「あ、そうか、毎年干支にちなんだグッズでしたね、じゃあ、ネズミ。」
仙「ウホホッ、マウス、じゃよ。」
ぺ「マウス、、パソコンの?」
仙「いや、人用、、。」
ぺ「人用⁈」
仙「来年の干支はネズミ、、十二支の始まりの年じゃ。それに因んでまずネズミのマウス。」
ぺ「まず?」
仙「ぺんたんよ、これはな、今までのグッズとはちと違う。シリーズ化されて、毎年発売されるのじゃ。」
ぺ「シリーズ化?」
仙「そうよ、丑年には丑のマウス。」
ぺ「丑なのに?」
仙「寅年には寅のマウス、、。」
ぺ「えーっ、シリーズ化って、、じゃあ全部揃うのに12年もかかるじゃないですか、。」
仙「ウホッ、わしら仙人にとっては12年など大した年月ではないわ。」
ぺ「ふむむむ、、そうか、、。」
ジーっ
ぺ「で、仙人、、このマウス、どうやって使うんですか?」
仙「これか、、これはな、、疲れた体を癒してくれるマッサージマウスじゃ。」
ぺ「マッサージマウス⁈」
仙「そうじゃ、体のあちこちをかけ巡ってコリをほぐし、気血の流れを良くしてくれるのじゃぁ〜。」
ぺ「わ、それはなかなか魅力的、、。仙人、このグッズ、いつもの様に来年、つまり2020年になったら動き始めるんですよね?」
仙「ふむ、今回はな、2019年12月31日23時になるとこのマウスがネズミの形となり、足が出て動き出すのじゃ。」
ぺ「おぉ、いつもより1時間早い!仙人、私にも貸してくださいね、そのマウス。」
仙「良いぞ、貸してやろう。」
ぺ「やった!」
仙「しかしな、ぺんたん、このマウスは23時から翌日の午前1時までしか稼動せんから、気をつけよ。」
ぺ「え、23時から1時?2時間しかないじゃないですか、。」
仙「ネズミじゃからの、子の刻しか働かんのじゃよ、ウハハハハ〜〜。」