仙人、発酵の歴史を語る
わさわさ
ぞくぞく
ぞろぞろ
ぺ「わっ、、仙人社、なんかすっごい人、人、、人、、、」
もやもや
ふわふわ
ぺ「???なんか、、変、、参拝客の顔のまわりに、、??」
キュー
グルグルゥ
ぺ「お腹すいた、、。あーー、マスターが作ってくれた『にんじんとキュウリのさっぱりサンドイッチ』美味しかったなぁ〜〜」
(ぺんたんさん、小麦の季節ですよ〜
小麦の季節ですよ〜♡)
ぺ「マスターの優しい低音ボイスが、、心に響き渡って、、離れない、。」
ハッ
ぺ「そうだ、、確かこの前、『秘伝の書』最新号に、古代小麦の記事が、、。」
ぐぃ〜〜
ぺ「う〜〜いつもヒンヤリ、気持ちがいい、、この蔵は、、。」
キョロキョロ
ぺ「最新号、、最新号、、あ、あった、これこれ、。」
パラパラ
ぺ「へへ、、みっけ、古代パン。ん?でも妙に読みやすい、、おかしい、いつも薄墨で、字がぼやけて読みにくいのに、。修行の成果かな?」
ジーっ
ぺ「えーーっと、古代パンの作り方、『読むらじる』より、、。なんだ、パクったのか、道理で読みやすい。仙人界のオリジナルじゃないのね。」
じろじろ
ぺ「ま、いいか、、。簡単そうだから、とりあえず作ってみよ、、。うふふ、出来上がったらマスターに持って行くもんね〜〜。」るんるん
ぺ「ふうん、これが古代小麦、、古代米の赤米や黒米みたいなものね、、。」
パラパラ
ぺ「なになに、、古代小麦はグルテンが少ない、、健康的な面から栽培を復活させる動きが進んでいる、。へぇ、、そうなんだ、。」
ぺ「えーーっと、小麦粉とセモリナ粉、古代小麦と塩、蜂蜜を合わせて、、げっ、古代小麦、茹でもせずにそのまま使うのか、。」
サラサラ
パラパラ
ぺ「そこへビールを注いで、よく混ぜる。ふふ、では、ぺんたんお気に入りのサッポロ黒ラベルを、、」
ドボドボ
クルクル
混ぜ混ぜ
ぺ「あとはオーブンで焼くだけ、、。なんとシンプル!」
ぺ「焼けた」
ぺ「つぶつぶ、、。ちょっとひと口、味見、、。」
パクッ
パクモグ
んモグモグ
ぺ「は、歯応え抜群、麦の甘味が、、。これがメソポタミア時代のパン、美味しいけど、んーー、あんまりビールの味はしないなぁ、キリンラガーのが良かったかな?」
もぐもぐ
ぺ「ま、よしとして、これにオクラと舞茸のスープを添えて、マスターに、。」
「メソポタミア時代のパン『アカル』完成!」
ヒュヒューン
パッ
仙「お、旨そうな麦酒と、、??」
ぺ「あ、仙人、おかえりなさい。今、古代メソポタミア時代のパンを焼いたところなんです。」
仙「おぉ、これは『アカル』か、」
ぺ「はい、、。」
仙「アカル、古代メソポタミアで話されていた『アッカド語』で『パン』という意味じゃ。」
ぺ「へぇ、、そうなんですか、。」
パク
モグ
仙「うん、美味い。」
ぺ「あ、、」
仙「パンの起源は紀元前7000〜6000年、メソポタミアの小麦栽培の開始に遡るのじゃ。」
ぺ「はぁ、。」
仙「当時は大麦と小麦を混ぜて焼くだけの無発酵パンだったのだそうじゃ。ちょうどこのパンのようじゃのう。」
パク
ゴクッ
ぺ「無発酵、。このパンは一応ビールが入ってます、、。」
仙「発酵したパンの起源を知っておるか?」
ぺ「知りませんよ、、そんな事。」
仙「ウホホ、大麦粥の食べ残しじゃよ、その食べ残しの粥が大気中の酵母や乳酸菌によって膨らみ、それを焼いて食べたら美味しかった。と古文書に書かれておるそうじゃ。」
ぺ「あ、それ、、中国のお酒の始まりと似てます、、。薬膳史を勉強してた時に、『儀狄(ぎてき)』と言う人がお酒を作ったって。」
もぐモグ
ゴクゴク
仙「そうじゃ、紀元前2000年ごろ、『夏(か)』の時代じゃ。」
ぺ「そう、確か、『火』が使われるようになり火を使った料理が始まった。そしてご飯や穀物の残りものが発酵してお酒になったって、、。」
仙「ふむ、食べ残しも役に立ったという訳じゃ。」
ぺ「それが、お酒の始まり、。」
仙「発酵によって穀物が新しい食品『酒』に生まれ変わった。」
ぺ「発酵が生んだ新しい食品。」
もぐん
もぐん
仙「知っておるか、ぺんたん。この時代の発掘された青銅器で1番多いのが酒器なんじゃぞ。」
ぺ「わあ、、その時代の人もみんなお酒、好きだったんですね、。」
仙「西周時代に書かれた『詩経』にはな、『大きな酒器でおいしいお酒を飲んで、健康長寿を祈る』と記されておるのじゃ。」
ぺ「うへぇ、、やっぱり酒は百薬の長、。」
仙「ふむ、医療の『医』の古字は『醫』と書く。『醫』の下の部分の『酉』は『酒』と同じ意味なんじゃ。」
ぺ「あ、ほんと、酒の字の右っ側と一緒、。」
仙「つまり、酒を使って医療を行っておったと言う事じゃ。」
ぺ「なるほど、、お酒で治療、、。これが薬酒へと発展していくんですね、。」
仙「そうじゃ、医療と酒は深ぁい関わりを持っておるのじゃ。しかし、しかぁし、、それよりも遥か昔、紀元前8000年のメソポタミアではワイン作りが行われておったそうじゃ。」
ぺ「わぁ、、そんなむかしから。」
仙「ウホホッ、これが、このワインが、人類が最初に口にした発酵食品じゃ。」
ぺ「人類が初めて口にした発酵食品がワイン、。」
仙「つまり、、『酒』じゃ。」
グビっ
ぺ「発酵の始まりはお酒の始まり、、」
仙「そうじゃ、発酵の歴史は酒の歴史、。発酵技術は酒と共に進化した、。紀元前4000年ごろにはメソポタミアで麦酒、つまりビールも作られておったからのう。」
ぺ「あ、だからビールでパンを作ったんですね。」
仙「ふむ、この麦酒入りの古代パンじゃ、、美味いのう。」
グビグビ
グビーッ
仙「ほい、ご馳走様、。」
完食!
ぺ「あーーーー、仙人、全部食べちゃった、、ヒドイ、、。」
材料(4人分)
(オリジナルレシピ)
- エンマー小麦 200g
- セモリナ粉 200g
- 薄力粉 200g
- ハチミツ 適量
- 塩 適量
- ビール 350ml(1缶分)
材料(2人分)
(今回はオリジナルの半量で作りました。)
- スペルト小麦(ファッロ)100g
- セモリナ粉 100g
- 薄力粉 100g
- 蜂蜜大さじ 2
- 塩小さじ 1
- ビール 175ml
作り方
- 古代小麦、セモリナ粉、薄力粉をボウルに入れ、ハチミツ、塩を加える
- ボウルにビールを注ぐ。
- 木べらで粉っぽさがなくなるまでかき混ぜる。
- 耐熱容器に移し、180℃に余熱したオーブンで40~50分焼く。
*ファッロ(古代殻付き小麦) は、麦の大きさによって、大きい順にスペルト小麦、エンマー小麦、アインコーン小麦と呼ばれるそうです。
*今回使用した古代小麦はこちら↓
*「読むらじる」歴史めしはこちら↓
マリー・アントワネットは何を食べていた? 古代のパンって? 『歴史めし』レシピ公開|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる
小麦(しょうばく) 清熱瀉火類
[性味/帰経 ] 涼、甘/ 心、脾、腎
[働き]⑴清熱除煩・養心安神 躁鬱、精神不安
⑵補益脾胃 消渇、食欲不振、下痢
蜂蜜 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸
[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛
⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥
⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘
⑷解毒 トリカブトの中毒
*薬膳素材辞典より
*「薬膳の歴史』はこちら↓
仙人問答
ぺ「ところで仙人、、仙人社なんですけど、、参拝客の顔の周りが、なんだかモヤモヤしてて、、。」
仙「おぉあれか、あれはなわしが考案した『かすみシールド』じゃ。」
ぺ「『霞シールド』?」
仙「そうじゃ、仙人社の『霞で出来た五行の鳥居』をくぐると、『かすみシールド』が噴き出して、参拝客の顔の周りを囲むのじゃ。」
ぺ「マスクがわりって事ですか?」
仙「まあ、そう言う事じゃのう。参拝客には人気じゃぞ、暑い日にはクール霞、肌寒い日にはホット霞、ウホッ。」
ぺ「でも仙人、霞じゃマスクがわりにはなりませんよ。ウィルスは簡単に通り抜けてしまいます。」
仙「ウハハハー、良いかぺんたん、『かすみシールド』にはな、コロナウィルス分解酵素『コロナーゼ』が含まれておるのじゃ。万が一コロナウィルスが出現したらこの『コロナーゼ』が作用して、皆を守るのじゃ。」
ぺ「『コロナーゼ』? えっ、、でも分解酵素って、、ブドウ糖とか必須アミノ酸とかを生み出したりするんですよ。『コロナーゼ』はどうコロナウィルスを分解するんですか?」
仙「まーーったく、つまらん、つまらん、小賢しい奴じゃ、。」
ぺ「だって、、気になるじゃないですか、、。」
仙「良し、では教えてやろう! 」
ぺ「はい。」
仙「コロナウィルスは、酵素『コロナーゼ』によって分解され『セレナーデ』に生まれ変わる。」
ぺ「『コロナーゼ』で『セレナーデ』???」
仙「セレナーデ、、小夜曲じゃよ。」
ぺ「小夜曲(さよきょく)、。」
仙「穏やかな夜の音楽となり、人々の五臓六腑に染み込んで、癒し、不安を消し去り、心地よい眠りを与えるのじゃ、。」
ぺ「わ、なんか、、イイ感じ。さすが仙人、、、。」
仙「ウホホッ、ぺんたんよ、まだまだ修行が足らんようじゃのう、ウハハハハ〜〜」
ヒューン
ぺ「いっそ・・・」