イライラしたら
泣きたくなったら
眠れない夜に
ジッジジーー
ぺ「あ、セミ、、雨の止み間をぬって鳴いてる〜〜。」
ぺ「ふう、、。仙人の癒し、、セレナーデ、かぁ、、。」
ぺ「そうだ、アレクサ、シューベルトのセレナーデをかけて、」
〜 〜 ♪ ♪ 〜 〜
ぺ「確かに癒される〜〜」
♪ ♪ ♪ 〜
ハッ
ぺ「あ、そうか、、小麦、小麦は精神安定に良い食薬、、殻ごと使うのがポイントだから、この殻付きの古代小麦で、、。」
〜 〜 ♪ 〜 ♪ 〜
ぺ「イタリア料理なら、スペルト小麦でリゾットとか作るんだけど、、でも、、ここはやはり原点に戻って、。」
サッ
ザザっ
ぺ「先ずは、甘草を水に浸けておき、それから煎じる。」
グツグツ
グツグツ
ぺ「そして、古代小麦とお米を洗って、、」
シャカシャカ
シャカシャカ
ぺ「甘草の薬湯で、お粥を炊く、」
カチッ
ぺ「忘れちゃいけない、な・つ・め、。」
ぽん
ぽん
ぽん
グツグツ
グツグツ
ほわ
ほわほわ〜ん
ぺ「良し、完成!心を落ち着かせる『小麦となつめ・甘草のお粥』」
ぽん
ヒュヒューン
ぺ「仙人、、お帰りなさい。丁度今、薬膳粥が炊きあがったところです。」
仙「ほぉ、、薬膳粥、、。」
ぺ「はい、殻付きのスペルト小麦となつめを、甘草を煎じた薬湯で炊きました。」
仙「なに、、甘草の薬湯と小麦、なつめ、、。」
ぺ「はい、心のざわつき、ヒステリー、苛立ち、悲しみを改善して、精神を安定させる薬膳粥です。」
仙「ふむ、、考えたのう、ぺんたんよ。」
ぺ「ふふっ、、セレナーデを聴いていたら、、浮かんだんです。」
仙「良し、食してみよう。」
ぺ「はい!」
パク
パクッ
仙「甘草の優しい甘みじゃ、、。」
ぺ「はい、スペルト小麦の歯応えも良いですね。」
もぐ
もぐッ
仙「なつめが柔らかいのう。」
ぺ「はい、とろっと、甘くて、。」
パッ
パッ
仙「おお、和薄荷、、スースースーーー」
ぺ「はい、ホント、スースーー。」
スペルト小麦となつめ・甘草のお粥
《 立法: 養心安神・和中緩急 》
材料 (2人分)
- スペルト小麦 30g(又は殻付き小麦)
- 粳米 20g
- なつめ 6個
- 甘草 6g
- 水 600ml
- 薄荷少々
作り方
- 甘草を分量の水に浸け30分おき、土鍋で蓋をして30分煎じる。
- スペルト小麦と粳米は洗ってザルにあげておく。
- 土鍋に1の薬湯と水で400mlを入れて火にかけ、沸騰したら2となつめを入れる。
- 3が沸騰したら、弱火にし蓋をして30分程炊く。(吹きこぼれに注意)
- 火を止め、5分ほど蒸らし、薄荷を添える。
*前回ご紹介したスペルト小麦が売り切れになってましたので、こちらを↓
小麦(しょうばく) 清熱瀉火類
[性味/帰経 ] 涼、甘/ 心、脾、腎
[働き]⑴清熱除煩・養心安神 躁鬱、精神不安
⑵補益脾胃 消渇、食欲不振、下痢
粳米 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢
⑵除煩止渇 精神不安、イライラ、口渇
なつめ(大棗、たいそう) 補気類
[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気 疲れ、食欲不振、めまい
⑵養血安神 顔色萎黄、躁鬱、貧血、心悸、不眠、多夢、イライラ
⑶緩和薬性
甘草(かんぞう) 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/心、脾、肺、胃
[働き]⑴健脾益気 脾胃虚弱の疲れ、息切れ、食欲不振、下痢(泥状便)
⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、喘息
⑶緩急止痛 脘腹部疼痛、四肢の筋肉・関節の疼痛
⑷清熱解毒(生) 瘡瘍腫毒、咽喉腫痛
⑸緩和薬性(生) 薬効の強い薬と一緒に使う
薄荷(はっか) 辛涼解表類
[性味/帰経 ] 涼、辛/ 肝、肺
[働き]⑴疎風清熱 発熱、頭痛、無汗
⑵清利頭目 目の充血
⑶宣毒透疹 麻疹の透発が不十分な時
⑷疎肝解鬱 肝気鬱結の胸脇脹痛、ため息
*薬膳素材辞典より
*「酸棗仁とゆり根の薬膳茶」はこちら
仙人問答
仙「ぺんたんよ、今日の薬膳粥は、、」
ぺ「今日の薬膳粥は、、。」ドキドキ
仙「悪くない。」
ぺ「悪くない、、?」
仙「最上級の褒め言葉じゃ、この前ある探偵が言っておった、。」
ぺ「あ、、美食、、。」
仙「コロナの不安もある。大雨の不安もある、、。色々な事で人々の心がかき乱されておる。」
ぺ「はい、。」
仙「心のコントロールが難しくなったら、こんな粥が良いのじゃ。」
ぺ「はい、。」
仙「小麦(しょうばく)は、皮は涼性、実は温性、効能は皮にあるのでこうして殻ごと使うのが良い。」
ぺ「はい、殻ごと使う事で、熱を取り、精神を安定させます。」
仙「そうじゃ、そして大棗で気血を潤す。」
ぺ「なつめは心神の不安や不眠を改善してくれます。」
仙「ふむ、甘草も気を補い、疲れを癒し、調和させる。」
ぺ「薄荷もスースーして、気持ちリラックスさせる。」
仙「薄荷の代わりに玫瑰花(まいかいか)も良いぞ。」
ぺ「あ、そうか、気の巡りをよくするから、。」
仙「セレナーデでも聴きながら、この粥を食せば、皆、安心して眠りにつく事が出来るであろう。」
ぺ「はい、。」
〜 〜 ♪ ♪ 〜 〜
ぺ「ところで仙人、、『1日に3個なつめ を食べると老いない』って、、本当ですか?」
仙「『一日食三棗、終生不顕老』、楊貴妃も好んで食したと言われておる『棗』じゃな。」
ぺ「はい、妊活にも欠かせない『なつめ』です。」
仙「毎日3個食べておるのか?」
ぺ「いえ、毎日はちょっと、、。それにそのまま食べるのはあまり好きじゃないので、エナジーボールにしたり、薬膳酒にして飲んでます。あ、あとクルミと一緒に食べるのも美味しいですし、アーモンドミルクになつめ酒を入れるのもお気に入り、。」
仙「ふむ、クルミやアーモンドと一緒に摂れば『血』を補う力が強くなり、貧血改善に良いし、お肌も潤う。」
ぺ「で、、老いないんですか?」
仙「老いない、、」
ぺ「わ!!!やった!」
仙「、、かもしれない。」
ぺ「えーーーっ、、仙人、、。」
仙「目に見える肉体と、目に見えぬ精神、この二つをバランスさせてこそ、充実した日々を過ごせる。」
ぺ「あ、はい、、確かに、。」
仙「なつめは、目に見える『血』を補い、目に見えぬ『気』を補う。」
ぺ「つまり、、『血』は『陰』で、『気』は『陽』だから、、。」
仙「そうじゃ、『陰陽』じゃ。」
ぺ「そうか、、『陰陽』のバランスの取れた食薬・中薬って事なんですね、。」
仙「ふむ、毎日食して『めざせ!楊貴妃』じゃな、ウハハハハ〜〜」
ヒューン
*楊貴妃を目指す方はこちらをどうぞ↓↓
*「なつめ酒」
*「エナジーボール」