中薬の宝庫へ
②牧野植物園 薬草編
ついに辿りつきました!
牧野植物園の北の果て「薬用植物区」です
ウィーン ウィーン
ウィーン ウィーン
雑草を刈ってお手入れ中です
お手入れをされている数名の作業員の方以外は
誰一人見当たりません、、(笑笑)
どうやら「薬用植物区」は、私ぺんたんの貸切となっているようです
早速、目に入ってくる薬草たちに大興奮のぺんたん
登って降りて
右へ 左へ
駆け回り
駆け回り
撮りまくった写真をここにアップ致しますが
この記事には
全58種類の中薬の写真が載っています
その中薬達に辞典で調べた効能を書き込みました
(辞典に載っていなかったものに関しては何も書き込んでいません)
細かい説明等は、気が向いた時に書き加えていこうと思っています
そしてこの記事は、ただただ私の中医学の方剤の勉強のためにだけ書いております
お忙しい方はどうぞスルーして頂き
ご興味がおありの方はちらっと覗いて行ってください
蓖麻子(ひまし) 外用薬
性味: 甘・辛、平。小毒
帰経: 肝・脾
効能:
①抜毒排膿・祛腐止痛
②通絡除痺
荊芥(けいがい) 辛温解表薬
シソ科のケイガイの花穂をつけた茎枝或いは花穂。
黒く炒ったものを黒荊芥或いは荊芥炭という。
性味: 辛、温
帰経: 肺・肝
効能:
①祛風解
②宣毒透疹
③散瘀止血
④祛風止痙
アマチャ
ユキノシタ科のアマチャの葉
蜀漆(しょくしつ)
性味: 苦・辛、寒。小毒
帰経: 肺・心・肝
効能:
①吐痰行水
②截瘧(せつぎゃく)
山楂子(さんざし) 消導薬
バラ科のミサンザやサンザシの成熟果実
性味: 酸・甘、微温
帰経: 脾・胃・肝
効能:
①消食化積
②止痢
③破気化瘀
④消脹散結
⑤活血疏肌・透疹
常山(じょうざん) 催吐薬
性味: 苦・辛、寒。小毒
帰経: 肺・心・肝
効能:
①吐痰行水
②截瘧(せつぎゃく)
呉茱萸(ごしゅゆ) 散寒薬
ミカン科のニセゴシュユ、ホンゴシュユの未成熟な果実
性味: 辛・苦、熱。小毒
帰経: 肝・腎・脾・胃
効能:
①暖肝・散寒止痛
②下気止嘔
竜胆草(りゅうたんそう) 清熱燥湿薬
リンドウ科のリンドウ又は同属植物の地下部
性味: 苦、寒
帰経: 肝・胆・膀胱
効能:
①清熱燥湿
②瀉肝降火
秦艽(じんぎょう) 祛風湿薬
リンドウ科のリンドウ属植物の根。同属植物の地下部に由来する「竜胆」とは異なり、根が太い
性味: 苦・辛、微寒
帰経: 胃・大腸・肝・胆
効能:
①祛風除湿・通絡舒筋
②化湿退黄
③退虚熱・除蒸
青蒿(せいこう) 清退虚熱薬
性味: 苦、寒
帰経: 肝・胆
効能:
①清退虚熱
②清熱解暑
③清胆退瘧
④清熱涼血
茵蔯蒿(いんちんこう) 利水滲湿薬
キク科のカワラヨモギの幼苗
性味: 苦、微寒
帰経: 脾・胃・肝・胆
効能:
①清熱除湿・退黄
附子(ぶし) 散寒薬
キンポウゲ科のカラトリカブト、その他同属植物の子根。加工寺炮製して利用することが多い
性味: 大辛、大熱。有毒
帰経: 十二経
効能:
①回陽救逆
②補陽益火
③温陽利水
④散寒止痛
烏頭(うず)
トリカブト属植物の母根
杜仲(とちゅう) 助陽薬
トチュウ科のトチュウの樹皮
性味: 甘、温
帰経: 肝・腎
効能:
①補肝腎・強筋骨
②固経安胎
オタネ人参 補気薬
ウコギ科のオタネニンジンの根。加工調製法の違いにより異なった生薬名を有する。
性味: 甘・微苦、微温
帰経: 肺・脾
効能:
①補気固脱
②補脾気
③益肺気
④生津止渇
⑤安神益智
莪朮(がじゅつ) 活血化瘀薬
ショウガ科のガジュツの根茎を蒸して乾燥したもの
性味: 苦・辛、温
帰経: 肝・脾
効能:
①行気破血
②消積止痛
鬱金(うこん) 活血化瘀薬
ショウガ科のウコン、ハルウコンの塊根
性味: 辛・苦、寒
帰経: 心・肺・肝・胆
効能:
①行気破瘀
②清心解鬱
③涼血止血
④利胆退黄
*丁香を畏れる
姜黄(きょうおう) 活血化瘀薬
ショウガ科のウコン、ハルウコンの根茎を湯通しして乾燥したもの
性味: 苦・辛、温
帰経: 脾・肝
効能:
①破血行気・通経止痛
②祛風勝湿
細辛(さいしん) 辛温解表薬
ウマノスズクサ科のケイリンサイシン、又はウスバサイシンの根をつけた全草(中国)。日本薬局では根及び根茎。
性味: 辛、温
帰経: 肺・腎
効能:
①散寒解表
②温肺化飲
③祛風止痛
独活(どっかつ) 祛風湿薬
セリ科のシシウド、その他同属植物の地下部
性味: 辛・苦、微温
帰経: 肝・腎・膀胱
効能:
①祛風勝湿・止痛
天仙藤(てんせんとう) 祛風湿薬
ウマノスズクサ科のウマノスズクサ、マルバウマノスズクサの葉をつけた茎
性味: 苦、温
帰経: 心・肺・脾・腎
効能:
①祛風化湿・活血通絡
②利気行水
馬兜鈴(ばとうれい) 止咳平喘薬
ウマノスズクサ科のウマノスズクサ、マルバウマノスズクサの成熟果実
性味: 苦・微辛、寒
帰経: 肺・大腸
効能:
①清肺降気・止咳平喘
②清腸消腫
青木香(せいもっこう)
性味: 苦・辛、寒
効能:
①行気止痛・解毒祛湿(夏期の腹痛と発疹)
苦参(くじん) 清熱燥湿薬
マメ科のクララの根
性味: 苦、寒
帰経: 心・脾・大腸・小腸・肝・腎
効能:
①清熱燥湿
②殺虫止痒
野菊花(のぎくか) 清熱解毒薬
キク科のキク属植物の頭花で、シマカンギク、アブラギク、ホソバアブラギク。
性味: 苦・辛、微寒
帰経: 肺・肝
効能:
①清熱解毒・消腫
麻黄(まおう) 辛温解表薬
マオウ科のシナマオウをはじめとする同属植物の木質化していない地上茎
性味: 辛・微苦、温
帰経: 肺・膀胱
効能:
①発汗解表
②宣肺平喘・止咳
③利水消腫
天門冬(てんもんどう) 滋陰薬
ユリ科のクサスギカズラの塊根を湯通しして外皮を去って乾燥したもの
性味: 甘・苦、大寒
帰経: 肺・腎
効能:
①潤肺滋腎・清熱化痰
五加皮(ごかひ) 祛風湿薬
性味: 辛・苦、温
帰経: 肝・腎
効能:
①祛風湿
②補肝腎・強筋骨
③利水消腫
夏枯草(かごそう) 清熱明目薬
シソ科のウツボグサの花穂。清代までは全草を利用していた。
性味: 辛・苦、寒
帰経: 肝・胆
効能:
①清泄肝火
②清熱散結
甜菊(てんぎく)
キク科
性味:
帰経:
効能:
百里草(ひゃくりそう)
シソ科
性味:
帰経:
効能:
厚朴(こうぼく) 行気薬
モクレン科のカラホウ及びその変種の樹皮
性味: 苦・辛、温
帰経: 脾・胃・肺・大腸
効能:
①行気化湿
②下気除満
③燥湿化痰・下気降逆
小連翹(しょうれんぎょう)
オトギリソウ科
性味:
帰経:
効能:
性味:
帰経:
効能:
桑葉(そうよう) 辛涼解表薬
クワ科のカラグワの葉
性味: 苦・甘、寒
帰経: 肺・肝
効能:
①疏散風熱
②清肺潤燥
③平肝陽
④明目
*晩秋に採取した霜桑葉・冬桑葉の効果が優れている
*蒸す、蜜炙すると明目に働く
桑白皮(そうはくひ) 止咳平喘薬
クワ科のカラグワのコルク層を除去した根皮
性味: 甘、寒
帰経: 肺
効能:
①瀉肺平喘
②利水消腫
甘草(かんぞう) 補気薬
性味: 甘、平
帰経: 十二経
効能:
①補中益気
②潤肺・祛痰止咳
③緩急止痛
④清熱解毒
⑤調和薬性
⑥甘草梢は清熱解毒・通淋の効能を持つので、熱淋の排尿痛・排尿困難に使用(導赤散)
薏苡仁(よくいにん) 利水滲湿薬
イネ科のハトムギの種皮を除いた成熟種子
性味: 甘・淡、微寒
帰経: 脾・胃・肺
効能:
①清利湿熱
②祛湿除痺
③排膿消腫
④健脾止瀉
タバコ
ナス科
性味:
帰経:
効能:
①農業用殺虫剤
防風(ぼうふう) 辛温解表薬
セリ科のボウフウの根及び根茎
性味: 辛・甘、微温
帰経: 膀胱・肝・脾
効能:
①散寒解表
②勝湿止痙
③祛風止痙
半夏(はんげ) 温化寒痰薬
サトイモ科のカラスビシャクの塊茎の外皮を除去して乾燥したもの
性味: 辛、温。有毒
帰経: 脾・胃
効能:
①燥湿化痰
②降逆止嘔
③消痞散結
④老人の虚秘に硫黄と使用(行湿通腸)
天南星(てんなんしょう) 温化寒痰薬
サトイモ科のテンナンショウ属植物、その他同属植物の塊茎
性味: 苦・辛、温。有毒
帰経: 肺・肝・脾
効能:
①燥湿化痰
②祛風解痙
③解毒消腫
紅旱蓮(こうかんれん)
オトギリソウ科
性味:
帰経:
効能:
遠志(おんじ) 養心安神薬
ヒメハギ科のイトヒメハギの根又は根皮
性味: 苦・辛、温
帰経: 心・腎・肺
効能:
①安神益智・豁痰開竅
②散鬱化痰
*炒して使用する。全草を用いる事もあり「小草」と称する。
扁桃(へんとう)
性味:
帰経:
効能:
白朮(びゃくじゅつ) 補気薬
キク科のオオバナオケラの根茎。日本薬局方ではオケラの周皮を除いた根茎を規定して流通している。
性味: 甘・苦、温
帰経: 脾・胃
効能:
①健脾益気
②燥湿利水
③固表止汗
④安胎
⑤風湿痺の関節痛
*冬に採取したものを「冬朮」といい品質が優れる。
蒼朮(そうじゅつ) 祛風湿薬
キク科のホソバオケラ、シナオケラの根茎
性味: 辛・苦、温
帰経: 脾・胃
効能:
①祛風除湿
②燥湿健脾
③散寒解表
④除障明目
百部(びゃくぶ) 止咳平喘薬
ビャクブ科のツルビャクブ、タチビャクブ、タマビャクブなどの肥大根
性味: 甘・苦、微温
帰経: 肺
効能:
①潤肺止咳
②殺虫滅虱
吉草根(きっそうこん)
性味:
帰経:
効能:
黄芩(おうごん) 清熱燥湿薬
シソ科のコガネバナの周皮を除いた根
性味: 苦、寒
帰経: 肺・大腸・小腸・脾・胆
効能:
①清熱燥湿
②清熱瀉火・解毒・涼血
③清熱安胎
桔梗(ききょう) 止咳平喘薬
キキョウ科のキキョウの根
性味: 苦・辛、平
帰経: 肺
効能:
①宣肺祛痰
②排膿消腫
柴胡(さいこ) 辛温解表薬
セリ科のミシマサイコ、又はその変種の根
性味: 苦・微辛、微寒
帰経: 肝・胆・心包・三焦
効能:
①透表泄熱
②疏肝解鬱
③昇挙陽気
石葦(せきい) 利水滲湿薬
ウラボシ科のヒトツバなどの葉
性味: 甘・苦、微寒
帰経: 肺・膀胱
効能:
①利水通淋
②清熱止血
藿香(かっこう) 祛暑薬
シソ科のパチョリの全草又は葉、四川省産はカワミドリの全草又は葉で「土藿香」「川藿香」という。茎枝を乾燥したものを藿香梗という。
性味: 辛、微温
帰経: 肺・脾・腎
効能:
①発表解暑
②化湿止嘔
③行気止痛
④副鼻腔炎に猪胆と用いる
当帰(とうき) 養血薬
セリ科のUmbelliferae のAngelica sinensis Dielsの根。日本産は日本野生の同属植物ニホントウキを栽培化したもの。
性味: 甘・辛・苦、温
帰経: 心・肝・脾
効能:
①補血調経
②活血行気・止痛
③潤腸通便
枳実(きじつ) 行気薬
ミカン科のダイダイ、イチャンレモン、カラタチなどの幼果
性味: 苦、微寒
帰経: 脾・胃・大腸
効能:
①破気消積
②化痰消痞
枳穀(きこく) 行気薬
ミカン科のダイダイ、イチャンレモンの成熟果実
性味: 苦、微寒
帰経: 脾・胃・大腸
効能:
①理気寬胸
②消脹除痞
紅花(こうか) 活血化瘀薬
キク科のベニバナの管状花
性味: 辛、温
帰経: 心・肝
効能:
①活血通経
②祛瘀止痛
五味子(ごみし) 収渋薬
性味: 酸、温
帰経: 肺・心・腎
効能:
①斂肺止咳・平喘
②固表斂汗
③益腎固精
④渋腸止瀉
⑤益気生津・止渇
烏薬(うやく) 行気薬
クスノキ科のテンダイウヤクの肥大根
性味: 辛、温
帰経: 脾・肺・腎・膀胱
効能:
①行気散寒止痛
②温腎縮尿
苦木(にがき)
ニガキ科
性味:
帰経:
効能:
黄連(おうれん) 清熱燥湿薬
キンポウゲ科のオウレン及びその他同属植物の根を殆ど除いた根茎
性味: 苦、寒
帰経: 心・脾・胃・肝・胆・大腸
効能:
①清熱燥湿
②清熱瀉火
③清熱解毒
会えました!ついに‼︎
ここで、この薬用植物区で牧野博士と♡
高知に行く前に予習した本「われらの牧野富太郎!」に
《牧野博士はチョウになって現れる》
と書いてあったんです
牧野博士、薬草をいっぱい、、ありがとう!
槐花(かいか) 止血薬
マメ科のエンジュの花もしくは花蕾
性味: 苦、微寒
帰経: 肝・大腸
効能:
①涼血止血
②清肝降火
槐角(かいかく) 止血薬
マメ科のエンジュの成熟果実
性味: 苦、微寒
帰経: 肝・大腸
効能:
①涼血止血
②清肝瀉火・明目
竹節人参(ちくせつにんじん)
性味:
帰経:
効能:
淫羊藿(いんようかく) 助陽薬
メギ科のシロバナイカリソウ、ホザキイカリソウなどの葉。市販には全草もあり同様に利用される
性味:辛・ 甘、温
帰経: 肝・腎
効能:
①補腎壮陽・強筋骨
②祛風除湿
③止咳平喘・祛痰(陽虚の咳嗽・呼吸困難に)
中薬には、小毒、有毒等、毒性のあるものも多いです
毒は薬となり
薬は毒となり
薬に頼らない生活を‼︎
*中薬の記載は「中医臨床のための中薬学」より引用しました
*「牧野植物園①一般編」はこちら