熱も湿もとってスッキリ!
ジッ
ジッジー
シャワシャワ
シャワシャワシャワシャワシャワ〜~
ぺ「おぉ、セミパワー全開、、。夏本番だわ、、。」
トコトコ
トコトコ
ぺ「こんにちは〜、道子さ〜〜ん。」
道「ぺんたんさん、お久しぶり、。まぁ素敵な日傘。」
ぺ「うふふ〜〜。」
キョロキョロ
ぺ「あの、、道子さん、、トッコちゃんは?」
道「学校よ、ほら、今年夏休みが短くなっちゃって、、。」
ぺ「あ、そうなんですね、、こんな暑いのに学校へ行くのも大変、、。」
道「そうなの、それで『熱中症対策として日傘をさしましょう!』って学校から連絡が来て、、。」
ぺ「日傘⁈」
道「ね、なんだか笑っちゃうんだけど、小学生が日傘をさして登校してるのよ、子供同士の距離も保てて良いんですって。」
ぺ「日傘でソーシャルディスタンス、、。」
道「ごめんなさいね、折角来てくださったのに、トッコいなくって、、。」
ぺ「あ、いえ、、。今日は仙人に頼まれて、これを道子さんに渡してくださいって。」
ぽん
道「まぁクチナシの実、、ありがとうございます。」
ぺ「道子さん、クチナシの実で何か作られるんですか?」
道「ええ、実は先日、仙人様から、クチナシの実を使った薬膳おやつを教えて頂いて、、美味しくできたのでお店にも置いてみたらこれが好評で、。」
ぺ「クチナシの実で薬膳おやつ、、ですか?」
道「そうなの、。ほら、こんな暑いのに毎日マスクマスクでしょ、。子供たちも顔に汗をかいて、なんだかプツプツと出来物ができたり、肌荒れしたりして、。」
ぺ「それで、クチナシ、、。なるほど、。熱をとって解毒効果のあるクチナシなら肌荒れ、吹き出来物にバッチリですね。」
道「そうなんですってね。仙人様に相談をして教えて頂いたんですよ。」
ぺ「それで道子さん、どんなおやつ何ですか?」
道「くず餅ですよ、クチナシの実を使った葛餅。」
ぺ「葛、、熱をとってくれる葛、まさに夏の食薬、山梔子と葛、さすがだわ仙人、。」
道「このクチナシの実で今から作るので、ぺんたんさん、手伝って頂けますか?私ひとりじゃ自信ないし、。」
ぺ「はい、もちろん。」
道「ではまず、、クチナシを煎じるんでしたよね。」
ぺ「はい、砕いて、煎じます。」
道「えーっと、土鍋に水を入れて、、砕いたクチナシを入れて、、。」
ぺ「15分ほど煎じます。」
フツフツ
フツフツ
道「薬湯ができたら濾して冷まして、後はこれで葛餅を作れば良いですよね。」
ぺ「はい、火にかけてしっかり混ぜます。」
とろり
道「仙人様が、この葛の中へ蜂蜜を少し入れておけば、きな粉にお砂糖をまぶす必要がないからって、。」
ぺ「はい!」
ぐるぐる
ぐるぐる
道「綺麗な色、、でも、必死で混ぜないと、。」
ぺ「ええ、もう少しですよ、道子さん、。」
ぐるぐる
ぐるぐる
道「あーー、出来た、もう、いいわよね。」
ぺ「はい、では型に流して、。」
どぼ
どぼ
道「後は、冷水で冷まして、、。あ、そうそう、きな粉にね、焙煎はと麦粉を少し混ぜなさいって、、仙人様が。」
ぺ「はと麦粉、なるほど、、湿を取る効果と肌荒れ改善効果をアップさせるためですね。」
サラサラ
サラサラ
道「この焙煎はと麦粉も香ばしくて、。」
ぺ「ほんと、美味しそう、、。では、そろそろくず餅を適当なサイズに切り分けて、。」
とん
とんん
道「完成、山梔子の葛餅。」
ぽん
ぺ「わぁ、、美味しそう、、。」
道「ぺんたんさん、どうぞ召し上がれ。」
ぺ「いいんですか?では、遠慮なく、頂きまーーす。」
パッ
パクッ
ぺ「うーー、美味しい、、さっぱり、、それにスーッと爽やか、。」
道「ね、美味しいでしょ。」
ぺ「はい、とっても、、。」
道「幼稚園時にも、小学生にも、中高生にも、大人にも、お年寄りにも人気なの。」
パク
パクッ
ぺ「わかります、、わかります、。」
客「ごめんくださ〜〜い」
道「いらっしゃいませ。」
客「この前のクチナシ葛餅、あるかしら、今日も暑いからおやつに買って行こうと思って、。」
道「はい、今丁度出来上がったところで、、。」
客「じゃ、4人分お願いします。」
道「はい、ありがとうございます。」
さっ
ささっ
客2「こんにちは〜、クチナシ葛餅あるう?」
ぺ「確かに人気商品、これは急いで追加を作らないと、、。」
グツグツ
ぐるぐる
山梔子くず餅
《 立法: 清熱解毒利湿 》
材料(4人分)
- クチナシ 2g
- 水 600cc
- 葛粉 65g
- 蜂蜜大さじ1
- きな粉、はと麦粉(焙煎)適宜
作り方
- クチナシの実を砕いて、分量の水に30分つけておく。
- 1を火にかけ、沸騰したら弱火にし、15分煎じ、濾して冷ましておく。
- 鍋にくず粉、蜂蜜、2の薬湯を400cc入れ、強火にかけて木べらで溶かす。
- 全体が透明になり、鍋底からフツフツと気泡が出てきたら火を止め、容器に移し、冷水に浸けて冷やし固める。
- 適当な大きさに切り分け、きな粉にはと麦粉(焙煎)を少量混ぜ、まぶして頂く。
山梔子(さんしし)(クチナシ) 清熱瀉火類
[性味/帰経 ] 寒、苦/ 肝、心、肺、胃、三焦
[働き]⑴瀉火除煩 熱証、出血、不安、汗、喉の乾き、咳、尿通
⑵清熱利湿 黄疸、痰黄
⑶涼血解毒 瘡瘍腫毒
葛根(かっこん) 辛涼解表類
[性味/帰経 ] 涼、辛、甘/ 脾、胃
[働き]⑴発表解肌 外感表証の発熱、頭痛、無汗
⑵昇陽透疹 風疹、麻疹の透発が不十分な時
⑶解熱生津 発熱、口渇
きな粉(大豆) 利水滲湿類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃、大腸
[働き]⑴健脾益胃 疲れ、消痩
⑵潤燥利尿 妊娠中毒症、むくみ
薏苡仁(よくいにん、はと麦) 利水滲湿類
[性味/帰経 ] 微寒、甘、淡/ 肺、脾、胃
[働き]⑴利水滲湿 むくみ、下痢、かっけ、四肢痙攣
⑵健脾補肺 咳、痰多、胸の痛み、食欲減少
⑶清熱排毒 皮膚の化膿症
蜂蜜 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸
[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛
⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥
⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘
⑷解毒 トリカブトの中毒
*薬膳素材辞典より
クチナシの実
焙煎はと麦粉
*夏のお肌に良い薬膳茶
*熱・湿を取る「緑豆はと麦ぜんざい」
*熱を取る「ゴーヤ茶」
*「夏風邪の薬膳茶」