冷えによる胸のつかえ、痛みに
ゴシゴシ
シャッシャッ
キュッ
キュッ
ぺ「ふぅ、、あとは根を切って、、」
トン
トン
ヒュヒューン
パッ
仙「おぉぺんたんよ、何やら匂っておるぞ〜」
ぺ「仙人、今、らっきょうの下処理中なんです。」
仙「それでこの匂いーーか。」
ぺ「仙人、この時期って忙しいですね、らっきょう、ニンニク、生姜、梅、枇杷、、。」
仙「ふむ、そう言えばそうじゃのう」
ぺ「去年は枇杷が大量で、そっちに手がかかりすぎてラッキョウを漬けそこなっちゃったから、」
仙「そうか、それで甘酢らっきょうを漬けるのかな?」
ぺ「はい、もちろん!」
仙「甘酢らっきょうはうまい!が、しかし、少しだけ塩麹漬けにしてはどうじゃ。」
ぺ「塩麹漬け?」
仙「そうじゃ、甘酢らっきょうのついでに、下処理したラッキョウを少し頂いて塩麹に漬けておくのじゃ。」
ぺ「なるほど、それもいいかも。」
仙「塩麹漬けらっきょうは1〜2日で出来上がるぞ。」
ぺ「わ、それは良いですね。それで、、どうすれば、」
仙「至って簡単!下処理したラッキョウの水気を切って塩麹に漬ける、密封する、冷蔵庫で1〜2日寝かせる、これだけじゃ。」
ぺ「ほんと、すっごい簡単!甘酢らっきょうより手がかからない。」
パッパ
パパッ
ぺ「キッチンペーパーで水気を切って、保存袋に入れて、塩麹も投入、そして空気を抜いて、、閉める」
ぽん
仙「2日経ったぞぺんたん、塩麹らっきょうを頂くとしよう!」
ぺ「はい、仙人、塩麹漬けらっきょうです。」
パクッ
仙「おぉ、シャキシャキの歯応え」
パクッ
ぺ「ほんと、シャッキシャキ、塩麹の塩加減が良いですね、甘酢らっきょうよりサッパリ味です。」
仙「ピリッとカリッと、、旨い!」
らっきょう塩麹漬け
《 立法: 温中通陽 》
材料
- らっきょう200g(皮むき根切り後)
- 塩麹20g(市販品でも良い)
作り方
- 下処理したらっきょうの水けを切り、密閉容器又はジッパー付き保存袋に入れ、塩麹を入れてまぶし、空気を抜いて閉じる。
- 冷蔵庫で保存する。
- 1~2日後ぐらいから食べれる。(洗わずそのままで)
- 1週間ほどで食べ切る。
薤白(がいはく)(らっきょう) 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/肺、胃、大腸
[働き]⑴温中通陽 胸背冷痛、胸陽不振の胸痺
⑵行気導滞 喘息、咳、脾胃気滞の下痢
米麹
[性味/帰経 ] 温、辛、甘/ 脾、胃
[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢
*塩麹の作り方
《この時期のオススメ》
*「黒酢生姜」
*「黒糖梅サワー」
*「ニンニク酒」
*赤紫蘇酢・酒
仙人問答
ぺ「仙人、ラッキョウは中薬名は『韮白(ガイハク)』でしたね。」
仙「そうじゃ、気の巡りを良くする『理気類』の中薬。」
ぺ「温性ですから、体を温めて巡りを良くするんですよね。」
仙「ふむ、ラッキョウは冷えや湿によって悪くなった巡りを改善するのじゃ。」
ぺ「冷えや湿で、、」
仙「特に胸の陽気を通してくれるのでな、胸のつかえや痛み、背中の痛み、喘息にも良いぞ、。」
ぺ「冷えや湿によって滞ってしまった陽気を通して胸の痛みを改善する。ラッキョウ、優れものですね。」
仙「『胸痺の要薬』と言われておる。」
ぺ「おぉそんな別名が、、」
仙「しかし、食べ過ぎてはならぬ、1日2、3粒じゃ。」
ぺ「はい!」
仙「塩麹漬けらっきょうを食べながら、甘酢らっきょうの仕上がりを待つのじゃ、ウハハハハハーーーッ」