薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

蜂蜜&トマトの「一瞬で初夏の薬膳」

 

 

バリエーションも豊かに

 

 

ケキョ ケキョ

 ホーホーーー

   ホケキョ

 

 

ぺ「仙人〜〜、仙人〜〜〜」

 

ヒュヒューン

パッ

 

仙「ほいっ、今日も軽やかな着地、ウホッ、何かな、ぺんたん。」

 

ぺ「うふふ、それが仙人、、薬草園のthe草部族と闘っていたら、、里の区長さんがみえて、、これ、頂いちゃいました。」

 

ぽん

 

 

 

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日本ミツバチの採れたて春の蜂蜜

 

 

 

仙「お、これは蜂蜜かな?」

ぺ「はい、この春採れたばかりの日本蜜蜂の蜂蜜です。」

仙「ほぉ、、それは有り難い。」

ぺ「なんでも、区長さん、、御自分で養蜂をされていて、、ぺんたんがそのお話に興味を示したんで、わざわざ持ってきてくださったんです。」

仙「なんと、御自分で養蜂を、それは素晴らしいお方じゃのう。」

 

ぺ「はい、、それで仙人、、。」

仙「よし、わかった。今日は久々に薬膳講座じゃ、皆を呼べ!」

ぺ「え、、でも、、緊急事態宣言、、解除されたとはいえ、、皆を集めて良いですか?」

仙「案ずるなぺんたん、蜂蜜を使った一瞬技の薬膳じゃ。」

ぺ「一瞬⁉️」

 

 

 

仙人の薬膳講座

 

 

コソコソ

 しずしず

 

仙「おぉ、皆、久方ぶりじゃ。今日は蜂蜜を使った一瞬技の初夏の薬膳講座じゃ。」

 

 

皆「嬉しい、。」

 

皆「一瞬だなんて、有り難いわ。ステイホームで家事もウンザリしてるから。」

 

 

皆「しかも、三密回避で、畑の真ん中で薬膳講座、なんか楽しい〜〜♪」

 

 

 

ケキョケキョ

  そよそよ

   さわさわさわ〜〜

 

 

仙「心地良い風を感じながらの、一瞬技、、三密ならぬ蜂蜜の薬膳、皆のもの、、見逃すでないぞ、」

 

 

 

皆「おーーっ❗️」

 

パッ

 サッ  

      とろッ

 

仙「完成じゃ。」

 

 

皆「え?」

 

 

仙「畑のトマトをパッともぎり、サッと切って、とろッと蜂蜜、。」

 

 

 

皆「おぉ、、」

 

 

仙「初夏の薬膳 ハニートマトじゃ。」

 

ぽん

 

 

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ニートマト

 

 

パチパチ

 パチパチパチーーッ


皆「仙人様、お見事!」

 

 

仙「うまいぞ、食べてみよ。」

 

 

皆「はい。」

 

パクッ

  ゴクッ

 

皆「わ、激うま。」

 

皆「めちゃ美味しい、潤う〜。」

 

皆「ほぼジュース、飲めちゃうわ。」

 

 

仙「な、美味いじゃろ。トマトの酸味と蜂蜜の甘味が織りなすハーモニー、。」

 

皆「子供のおやつにも良いわ〜。」

仙「そうじゃ、時間が経てば更に美味くなる。ハニートマトを作って冷やしておけば、夏のおやつにもなる。」

 

 

皆「じっちゃんやバッちゃんの熱中症対策にもいいわね。」

仙「まさにその通り。リコピンの吸収力をアップしたければオリーブオイルを、、爽やかさをアップしたければペパーミントを足すのじゃ。」

 

 

皆「なるほど、これが初夏の一瞬薬膳、、。」

 

仙「ウホッ、真夏になり汗をよくかくようになったら、これにレモンを加えてハニートマトレモンじゃ。」

皆「レモン〜〜。」

 

 

仙「皆、覚えておるかの?酸味と甘味で津液が生まれ、喉の渇きも改善される『酸甘化陰の術』じゃ。」

ぺ「ハニートマトで喉の渇きを潤して、熱を取り、、。」

仙「汗をかいたらそれに収渋類のレモンを加えて、毛穴をキュッと引き締めるのじゃ。」

 

 

ぽん

 

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ニートマトレモン

 

 

仙「このハニートマトレモンは、魚や肉のソースにもなるぞ。」

皆「ウ〜ん、美味しそう、、。」

 

仙「では、皆にバリエーションのレシピを配っておくのでな、家で色々試してみると良いぞ。」

皆「はーい。」

 

ぺ「はい、では皆さん、レシピをお配りしまーす。」

 

 

 

ぺ「えっとこちらが、サーモンのハニートマトレモンソースです。」

 

サッ

 

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ニートマトレモンソースでサーモン



 

 

 

 

ぺ「それから、こちらは、チキンソテーのハニートマトレモンソース です。」

 

ササッ  

 

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ニートマトレモンソースでチキンソテー

 

 

 

 

皆「わー、、嬉しい、、。バリエーションも楽しそう〜〜。」

仙「魚や肉を一緒に摂れば、気もしっかり補えて、夏バテ防止にもなるからの。」

 

 

 

ぺ「はい、本日の『一瞬で初夏の薬膳』、これにて終了です。」

 

 

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ニートマトで初夏の薬膳

 

 


仙「解散❗️」

 

ヒューン

 

 

バラバラ

 

  テンデン

  

    バラバラ

 

 

 

 

*「酸甘化陰の術」のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

【 一瞬で初夏の薬膳   ハニートマト+α 】

 


 

《 立法:  清熱益胃 》

 

材料(2人分)

 

ニートマト: トマト大1個、蜂蜜大さじ1/2~2/3、塩ひとつまみ

ニートマトレモン:ハニートマト+レモンスライス4枚、ペパーミント適宜

 

バリエーション①

  • サーモン(刺身用)160g、ハニートマトレモン

バリエーション②

 

 

 作り方

 

ニートマト

  1. トマトを角切りにし、塩を振り、蜂蜜をかけて、混ぜる。
  2. 蜂蜜をかけて暫くおいておくと更に良い。(お好みでオリーブオイル、ペパーミント)

 

ニートマトレモン

  1.  レモンスライスを適当な大きさに切って、ハニートマトと混ぜる。ペパーミントを添える

 

バリエーション①

  1.  サーモン(刺身用)を切って、ハニートマトレモンをかける。
  2. (サーモンソテーでも良い)

 

バリエーション②

  1. もも肉を削ぎ切りにし、紹興酒につけておく。
  2. フライパンにオリーブ油をしき、火をつけ、小麦粉をまぶしたもも肉を焼く。
  3. 一緒に、ズッキーニ、スナップエンドウも焼く。
  4. 皿に盛り付け、ハニートマトレモンをかける。

 

 

 

蜂蜜  補気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸

[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛

    ⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥

    ⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘

         ⑷解毒      トリカブトの中毒

 

トマト         清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  微寒、甘/ 肝、脾、胃

[働き]⑴生津止渇 熱病による煩渇

       ⑵健胃消食 食欲不振、消化不良

 

檸檬(レモン)  収渋類

[性味/帰経 ] 平(涼)、酸、甘/脾、胃、肺

[働き]⑴生津止渇 口渇、消渇

    ⑵利肺潤喉 肺燥痰火、咳

    ⑶開胃消食 食欲不振、脘腹痞脹、下痢

    ⑷安胎   妊娠によるつわり、胎動不安

 

  温裏類

[性味/帰経 ]  温、甘/ 脾、胃

[働き]⑴健脾温胃和中 胃痛、食欲不振、腹部の冷え

         ⑵補益気血 疲れ、めまい、むくみ、下痢

 

鶏肉  補気

[性味/帰経 ] 平(温)、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 脾胃虚弱、消渇(糖尿)、食欲不振、下痢

    ⑵補精添髄 虚弱体質、消痩、産後無乳、四肢無力

    ⑶降気止逆 咳、げっぷ、しゃっくり

 

さやえんどう  理気

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃

[働き]⑴健脾益気、健胃利湿 食欲不振、嘔吐、下痢

         ⑵解毒利水 水虫、吹き出物、外傷腫毒

         ⑶生津通乳 産後乳汁不下

 

ズッキーニ   清熱瀉火類

[性味/帰経 ]  寒、甘/ 肺、胃、腎

[働き]⑴清熱生津・潤肺止渇 空咳、喉の渇き、イライラ

    ⑵消腫散結・利尿通淋 むくみ、腹脹、排尿痛、瘡瘍腫毒

 

*薬膳素材辞典より

方剤のお話②

 

 

仙人、『君・臣・佐・使』を語る

 

 

 

 

ザッザッ

  ザッザッ

 

ぺ「ふう、、相変わらずthe草部族は手強い、。」

 

 

ヒュヒューン

パッ

 

仙「ぺんたんよ、、『公園で薬草園』の準備も着々と進んでおるようじゃのう。」

 

ぺ「あ、仙人、、もう、あちこち飛び回ってないで、仙人も手伝ってくださいよー。」

仙「よしよし、、では、。」

 

ザッザッ

  ザザザッ

 

 

ぺ「あ、そう言えば仙人、、薬草園の準備をしていて思い出したんですけど、、方剤のお話が、、。」

仙「おぉ、そうじゃそうじゃ、中薬の話の続きがそのままであったのう。」

ぺ「はい、本題の『方剤』のお話です、仙人。」

 

仙「ふむ、中薬を組み合わせて作ったものを『方剤』と呼んでおるわけじゃが、。」

ぺ「はい。」

 

仙「ふむ、ではちと手を休めて、タイムの花と香りを楽しみながら話すとしよう。」

ぺ「はい。」

 

 

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タイムの花

 

 

 

 

仙「ぺんたんよ、方剤の『君・臣・佐・使』を知っておるかな?」

ぺ「あ、はい。薬膳の勉強を始める時に授業の見学に行ったんですが、その時の講義が丁度その『君・臣・佐・使』だったんです。」

仙「ほぉそうか、、。」

ぺ「そうなんです、初心者には⁇なお話だったんですが、とっても興味深くて、不思議な世界でした。」

仙「そうじゃろうのう、いきなり『君・臣・佐・使』ではな。」

ぺ「アハハ、、正直、、不安にもなりましたよ、薬膳ってこんな難しい事勉強するんだぁ〜って思って。」

 

仙「ぺんたんよ、配合七情の話を覚えておるか?」

ぺ「はい、もちろん、『単行・相須・相使・相殺・相畏・相反・相悪』ですよね。」

仙「そうじゃ、その配伍が中薬を組み合わせて作る『方剤』にも使われておる、、と言う事じゃ。」

ぺ「なるほど、、。」

 

仙「薬物の効用には一長一短があるじゃろ、、。」

ぺ「あ、そうですね、作用が強いと胃に負担がかかったり、。」

仙「ふむ、そこで中薬を合理的に組み合わせていくことで偏性を調整、つまり偏らないようにじゃ、そして毒性を抑えたり、効能を増強させたり、副作用を消したり軽くしたり、していくのじゃ。」

ぺ「ほんと、食薬・中薬の配伍と同じ、。」

仙「そうじゃ、中薬同士が互いに助け合い、相反しながら総合的な作用を発揮する、これを『配伍』と呼ぶのじゃ。」

ぺ「配伍、、配合ではなく配伍、、。」

仙「『配』とは組織、組み合わせ、そして『伍』は隊列、序列の意味じゃ。一般的には分かり易く『配合』と書かれているものも多いようじゃが、。」

ぺ「ふうん、、隊列、、序列、。」

 

仙「『君・臣・佐・使』と言うのは方剤を組み立てる時の原則なんじゃよ。」

ぺ「原則、。」

仙「そうじゃ、君薬・臣薬・佐薬・使薬を定めて、方剤に使われる中薬のそれぞれの役目を明確にして治療効果を上げるんじゃ。」

ぺ「それぞれの役目を、。それにしても君・臣、、って、、。」

仙「ふむ、古代中国の君主政治制度からきておるのじゃろうのう。」

 

 

 

【 君・臣・佐・使 】(くん・しん・さ・し)

 

  • 君薬: 主病や主証に対する治療効果が良いもの。薬効が1番強く、分量も多い
  • 臣薬: ①君薬を補佐し、主病や主証に対する治療効果を高める。

                 ②兼病や兼証に対して主に効果を発揮する。

  • 佐薬: ①佐助薬; 君薬・臣薬の治療効果を高める中薬、又は直接兼病、兼証を治療する中薬。

                ②佐制薬;君薬・臣薬の毒性・副作用を抑えたり、激しい効能を抑制する中薬

  • 使薬: ①引経薬;諸薬の効能を疾病のある特定の部位に発揮させる中薬

                  ②調和薬;諸薬の性質・味を緩和し、飲みやすくする中薬

 

 

 

ぺ「ハァ、、こうやって書くと難しそう、。」

 

仙「以前、ぺんたんが言うておったじゃろ。」

ぺ「え、何を?」

仙「これじゃよ。」

 

ぽん

 

 

『例えば熱血漢のリーダータイプの人がいて、グイグイみんなを引っ張ってくれそうなんだけど、ちょっと暑苦しいところもあるから、側に冷静沈着なサポートを置いて、そんでもって、そのリーダーの若干アクの強い部分をさらっと打ち消してくれる人もいれておく、その上で、みんなをまとめ、目的地へと誘導してくれる道案内人も忘れずに、、。

こんな風にして出来上がったひとつのグループが「方剤」で、グループ名「腎気丸」なんて名前で呼ばれる訳です。』

 

ぺ「あ、月刊仙人life 9月号で書いた、、。」

仙「大雑把に言うならまさにこの通りじゃ。熱血漢のリーダーが君薬なら、協力しながら冷静に補佐するのが臣薬、アクの強さを打ち消してくれるのが佐薬で、皆をまとめる道先案内人が使薬、と言う事じゃな。」

ぺ「ふむふむ、、。」

 

仙「ぺんたんよ、『黒ごまとなつめの薬膳茶』を覚えておるかのう?」

ぺ「あ、、はい、マスターが‘仙人社で皆さんに振る舞っていた、。」

仙「あの薬膳茶で言うなら、『黒ごま』と『なつめ』が君薬、そしてその黒胡麻をしっかりと腎へ案内する『塩』が、、。」

ぺ「わかった、『塩』は使薬って事ですね。」

仙「そうじゃ、塩が引経の役目を果たしておるのじゃ。」

ぺ「そっか、、。」

 

仙「方剤はな、全てが君・臣・佐・使でできておるわけでもないんじゃ。」

ぺ「あ、、はい、。」

仙「君薬と臣薬だけの配伍もあれば、君薬・臣薬・佐薬だけのものある。君薬や臣薬もひとつとは限らんしな。」

ぺ「へへ、私は好きですよ、君薬と臣薬だけの方剤、、。だって覚えやすいもん、、。」

 

仙「皆が病院などで処方される漢方薬も『君・臣・佐・使』でできておるのじゃ。」

ぺ「そうなんですね、、何気なく飲んでいる漢方薬も、、。」

 

仙「最後に方剤の具体例をひとつ挙げておくとしよう。」

ぺ「はい!」

 

仙「わかりやすい配伍の『四君子湯(しくんしとう)』じゃ。」

 

 

 

【 四君子湯 (補気剤) 】

 

君薬 :  人参(にんじん) 甘温益気・健脾養胃

臣薬 :  白朮(びゃくじゅつ)健脾燥湿・益気助運

佐薬 :  茯苓(ぶくりょう)健脾滲湿・祛湿

使薬 :  甘草(かんぞう) 益気和中・調和諸薬

 

効用:益気健脾

主治:脾胃気虚

 

 

*注意 中医学での「人参」は吉林人参・朝鮮人参を指します。 混同しないよう、食材の「にんじん」は平仮名で表記される事が多いです。

 

 

 

 

*「方剤のお話①」はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

*「黒ごまとなつめの薬膳茶」はこちら

 

www.senninlife.com

 

 


*「食薬の配合七情」のお話はこちら

www.senninlife.com



 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「仙人、方剤はまだまだ難しくてわからない事ばかりだけど、ちゃんと勉強すると薬膳を作るのにもとっても役立ちますねー。」

仙「ふむ、。焦らず、気長にのんびりとな、。」

 

 

ザッ

  ザッザッ

 

ぺ「はい、、『公園で薬草園』の準備ものんびり、、と言いたいところだけど、、、そうはいきませんよ仙人!苗が育ってきてますからねー。えーいThe 草部族、、覚悟しろぉ〜〜〜‼︎」

 

ザザザザッーーーーー





 

 

 

 

月刊仙人life 4月号 2020


 

 

月刊?季刊?仙人life

 

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

2020年初の月刊仙人lifeであります。

 

気がつけば

桜も散り

樹々の新芽が眩しい季節です

 

必死に仕事に取り組んだ3ヶ月

そして見事に散った

そんな4ヶ月を振り返って・・・

 

 

 

 

2月の始めに

 

 

昨年末に私がいつもお世話になっている中医学研究科の先生より「名古屋校へ講義にいきますよ。」というとても有難いメールを頂きました。

私が薬膳師の勉強をしていた頃は、この学校は東京校しかなく、私は通信コースで勉強をしていました。でもその後、薬膳人気が高まって、大阪校、福岡校、そして3年ほど前に名古屋校もでき、今年は広島校も開校される予定だそうです。と言っても、研究科は東京校しか開講されていないので、私は相変わらず通信コースで勉強を続けているのです。そして、わからない事はなんでもメールで先生に質問をさせて頂いているのです。その先生が私の質問への回答の末尾に上記のような嬉しいメッセージを書いてくださったんですね♪

 

名古屋校には常任の中医学の先生と、薬膳料理実習の先生がみえます。そこにマイティーチャーが数回のみスペシャル講義をしにみえるというのです。

おぉ、これは、もしかして、私が名古屋校に行って先生に直接質問させて頂けるという事かしら?と、もう、天にも昇る気持ちです。

「午前中は講義がありますが、午後からは調理実習になりますので、お話する時間がありますよ。」と、お優しい言葉を頂き、先生が見える日にスケジュールをあわせ、いざ、名古屋校へ!

と、マイティーチャーから「その日は丁度、来期の方の授業見学の日なんです。宜しければ、受講生、見学者の皆さんの前で、少しお話頂きたいのですが、。」と、、大丈夫かしら?

 

名古屋校と言っても私の家からは1時間半近くかかり、、結構な距離です。田舎暮らしは辛いですね(涙)

昨年末に収穫した秋ウコンと秋ウコン酒を手土産にいざ!

お世話になっているマイティーチャーとはもちろん初顔合わせ、中医学の先生も料理の先生も、そしてもちろん受講生の皆さんもお初にお目にかかる方ばかり、。

そんな中、到着するや否や「早速ですが、皆さんの前でお話しを、、。」と言われ、促されて教室の前に立ったものの、あら?何を話せばいいの⁇

ってことで、ちゃっかり「薬膳でセルフケア!めざせ仙人life 」のブログと「TABICA 薬膳酒ワークショップ」のQRコードを埋めこんだ名刺を配らせて頂きました。

で、結局、「薬膳酒のワークショップやってまーす」とか、「薬膳師の試験難しいですよー」とか、ほとんど何の役にも立たない話をして、おしまい(笑)

 

そして、受講生と見学者の皆さんは調理実習へ、私はマイティーチャーと別室で薬膳茶を飲みながら、楽しいお話しタイム〜〜♪ ♪

やはりメールだと上手く質問出来ず、何度も聞き直すのもどうかな~と、わからないまま放置してあるものも沢山あるので、研究科に入ってからの大雑把な質問を色々お聞きし、僅かながらも、理解できた様な気がしました。

 

そして、お話しタイム終了後、教室に戻ってみると、なんと「少しですけど、どうぞ。」と私の分も薬膳料理を準備してくださっていて、、感激❗️

先生方、受講生の皆さん、見学者の皆さんと楽しく薬膳料理を頂きました。

この日の薬膳料理実習は 『 皮膚疾患に良い薬膳 』です。

うふふ、薬膳茶の中、わかります?ちっちゃい根っこ、、私が持って行った秋ウコンです。早速使って頂けて嬉しい。

 

 

 

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皮膚疾患に良い薬膳

 

 

【 皮膚疾患に良い薬膳 】

  • 黒米ご飯
  • きゅうりとゆり根の和え物
  • 無花果と豚肉の蒸し物
  • 紫蘇寒天のところてん風
  • なつめ龍眼肉茶(秋ウコン入り)

 

 

先生、名古屋校の皆さん、ご馳走さまでした。そして楽しいひと時をありがとうございました。

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

 

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茱萸の花

 

3月の半ばに、山茱萸(サンシュユ)の花が咲きました。

今年も実がなるかしら?

 

 

こちらは昨年の12月半ばに収穫した山茱萸の実です。

 

 

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茱萸の実

 

 

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種を抜いて干し、中薬を作る

 

 

収穫して、サッと湯通し、種を抜いて干します。

これで中薬『山茱萸』の出来上がり、酸っぱくてクランベリーに似た味がします。

茱萸の実には頻尿を改善する効果があるんですけど、種は利尿作用があるとの事。

面白いですね、実と種では効能が逆なんですから。



 

茱萸サンシュユ) 収渋類

[性味/帰経 ] 微温、酸、甘/肝・腎

[働き]⑴補益肝腎 肝腎虚損のめまい、腰膝だるさ、勃起不全

    ⑵収斂固渋 遺精、滑精、頻尿、尿失禁、多汗

    ⑶収斂止血 不正出血、月経過多

  

 *薬膳素材辞典より

 

 

 

 

 

 

  編集後記

 

 

桜は咲いても、春は来ない、、

人の心も暗くなり、騒がしさに不安は増すばかり、

警戒する事、防御する事、

こんな時こそ冷静な判断が求められる。

 

中医学の経典『黄帝内経』に記された疫病に対する二つの原則

  • 『気を増す』正気を高め、防御能力を増す事
  • 『感染源を避ける』

 

 

解ってはいるけれど、不安が募れば色々なものにすがりたくなるのが世の常で

巷ではコロナ封じとして「アマビエ様」なるものが流行っているとか

 

それならば・・・

年明けから冬眠状態のブログだったにも関わらず、お越しくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、ブクマ、スター、コメントをくださった皆様、

皆様に感謝の気持ちを込めまして

 

 

ぽん

 

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古代中国の神獣「白沢」

 

 

 

白沢(はくたく)」を!

 

古代中国の想像上の神獣です。

6本の角、9個の目を持ち、人の言葉を理解し、病魔を防ぐと信じられてきた「白沢」

江戸時代にコレラが大流行した時には、「白沢」の絵が売り出され、人々はこれを身につけていたそうですよ。

 

 

 

さて、そんなこんなの人間界のドタバタをよそに、玄関先には今年もスワローズがやってきた様です。

アンド、、庭先にはお蛇様の姿も〜〜〜

 

そして私は、今年も変わらず、薬草たちのタネを撒こう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元気いっぱい「薬膳エナジーボール」(バイタミックスを使って)

 

 

邪気には正気!

 

 

タッタタッタ

  タカタカタッタ

 

トッコ「ぺんたーーん」

 

クルッ

ぺ「あ、トッコちゃん、久しぶり〜〜」

トッコ「ぺんたん、、トッコ、、ヒマーーー、たいくつーーー」

 

ぺ「あ、そっか、、学校お休みだもんね、。」

トッコ「うん、お友達とも遊んじゃダメだし、、。」

 

トッコ「ぺんたん、なにか作ろうよ、。」

ぺ「そうね、、。では、トッコちゃんにとっておきのマシンを紹介するわ、じゃーーん‼️」

 

 

サッ

 

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バイタミックス E310

 

 

トッコ「わ、でっかい、、これ、ミキサー?」

ぺ「ウフフ、バイタミックス、お正月にお年玉で買ったのよ〜〜」ルンルン♪

 

トッコ「フウン、、。」

 

ぺ「これね、とっても便利なの。スムジーはすっごく滑らかに出来るし、イワシのつみれとか、煮干しと昆布の出汁粉とか、ナッツバターとか、もう、超便利、、。」

 

トッコ「トッコのおやつとかも出来る?」

ぺ「え、あそうね、、。よし、じゃあ、今日はこれで、薬膳エナジーボールを作ろっか、。」

トッコ「薬膳エナジーボール?」

ぺ「うん、バイタミックスのページにね『エナジーボール』のレシピを見つけたんだけど、それを薬膳風に変えちゃうの。」

 

トッコ「うん、わかった、作ろう、ぺんたん!」

 

ぺ「材料を揃えて、、なつめに、くるみに、松の実、グリーンレーズン、アーモンド、クランベリー、茹で小豆、陳皮、ココナッツファイン、。」

トッコ「うわー、美味しそうなものばっかり、、。」

 

ぺ「なつめは種をとって、、」

 

ギュッ

 ギュッ

 

ぺ「まず、アーモンドとクルミをバイタミックスに入れて、パルススイッチで砕くのよ」

 

ガッ

 ガッ

  ガッ

   ガッ

 

トッコ「わぁ、すごい、粉々、。」

 

ぺ「そしたら、茹で小豆以外の材料を全部入れて、。再びパルススイッチ、、。」

 

ガッ

 ガガガッ

  ガガガガッ

 

トッコ「あ、ねっとりしてきた、。」

ぺ「よし、じゃあ、取り出して、、。」

 

ごそごそ

  ごそごそ

 

ぺ「これを、くるくるッとボール状に丸めるのよ。」

トッコ「わかった、トッコが丸める、。」

 

くるくるッ

 くるくるッ

 

トッコ「わーーーすごいーーー、手が油でベタベタ、、。」

ぺ「ココナッツのオイルと、ナッツのオイルね、。」

トッコ「じゃあ、からだに良い油だね。」

 

ぺ「そうよ。甘味もね、ドライフルーツの甘味だけでお砂糖も使ってないし、、。あ、そうだ、ここに、シナモンパウダーとかも入れようか、冷え性の人用エナジーボール、それからきな粉入りも作って、これはむくみ易い人用。」

トッコ「じゃあ、トッコ用にはココア入りね。」

ぺ「オッケー!」

 

くるくるッ

 くるくるッ

  くるくるッ

 

トッコ「出来た!薬膳エナジーボール 」

 

ぽん

 

 

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気・血・陰・陽を補う「薬膳エナジーボール

 

 

 

ぺ「プレーンに、シナモン入り、きな粉入り、ココア入り、4種類ね。」

トッコ「おいしそう、。」

 

ぺ「トッコちゃん、このエナジーボールはね、気・血・陰・陽を補う薬膳ボールなのよ。」

トッコ「フウン、、。」

 

ぺ「今、、邪気がはびこってみんなを困らせてるでしょ。」

トッコ「うん。」

 

ぺ「邪気に襲われないためには、正気(せいき)を強くしておくことが大切なの。」

トッコ「うん。」

 

ぺ「もし、邪気がやってきても、正気が強ければ、闘って邪気を追い払うことが出来るわ。」

トッコ「そっか、、。」

 

ぺ「そう、だから、邪気が体の奥深くに侵入しないように、気血陰陽を補って正気を強くしておくのよ。」

 

トッコ「わかった、、。じゃあ、トッコ、この薬膳エナジーボールをいっぱい作って里のみんなにくばってくる、。」

ぺ「よし、じゃあ、2人でいっぱい作ろうッ!」

 

トッコ「オー‼️あ、でもその前に、1個食べようーー」

パクッ

 

ぺ「うん、食べよう〜〜」

パクッ  

 

トッコ「おいしいーーあまずっぱくて、おいしい、、。」

ぺ「ほんと、クランベリーや陳皮の酸味が効いてる、ココナッツの歯応えも、、」

 

 

トッコ「元気いっぱい、薬膳エナジーボール、みんなに届けーーーッ❣️」

 

にゃんにゃん 

 

 

 

 

【 薬膳エナジーボール

 

 

《 立法: 益気養陰 》

 

材料(45個前後)

  • なつめ(種を取っておく) 8個
  • クランベリー(ドライ)  100g
  • グリーンレーズン 100g
  • クルミ(無塩) 100g
  • アーモンド(無塩) 100g
  • 松の実 20g
  • 陳皮 5g
  • 茹で小豆 100g
  • ココナッツファイン 100g

アレンジ

  • シナモンパウダー
  • ココアパウダー
  • きな粉

 

 

作り方

  1. クルミとアーモンドをバイタミックス に入れて、蓋をしてスピードダイヤルを6にし、パルススイッチを8回繰り返す。
  2. 小豆以外の残りの材料を全て入れ、蓋にタンパーをセットし、生地がまとまるまでパルススイッチを35〜40回繰り返す。(タンパーで材料を中央に集めながら)
  3. 生地をボウルに移し、茹で小豆を加えて混ぜる。
  4. 生地を4つのボウルに分け、3つのボウルそれぞれにシナモンパウダー、ココアパウダー、きな粉を入れ混ぜ合わせる。
  5. ボール状に丸めて、冷蔵庫にいれる。

 

*バイタミックスでなくてもパルススイッチ(オンオフ)が付いているミキサーなら作れると思います。また、すり鉢でナッツ類をすり潰し、その後ミキサーやブレンダーで少しずつ混ぜ合わせても良いです。

 

 

 

なつめ(大棗、たいそう)  補気

[性味/帰経 ] 温、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気 疲れ、食欲不振、めまい

         ⑵養血安神 顔色萎黄、躁鬱、貧血、心悸、不眠、多夢、イライラ

         ⑶緩和薬

 

レーズン(ぶどう)   養血類

[性味/帰経 ]  平、甘、酸/脾、肺、腎

[働き]⑴補気養血安胎 気血虚弱、肺虚の咳、貧血、胎動不安

         ⑵強壮筋骨 リウマチ、下肢疼痛、風湿痛

         ⑶利尿消腫 むくみ

         ⑷解表透疹 風邪による皮疹、麻疹

 

クランベリー

[効能] 抗酸化作用、美白効果、むくみ解消、尿路感染症歯周病予防、生活習慣病予防(高血圧、動脈硬化

 

胡桃肉(ことうにく、くるみ)  助陽類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、腎、肺、大腸

[働き]⑴補腎助陽 腎虚の腰痛、四肢無力、むくみ、冷え

          ⑵斂肺定喘 肺腎不足の吸気性呼吸困難、慢性咳、喘息

          ⑶潤腸通便 老人、虚弱者、病後の腸燥便秘

 

アーモンド 

[性味/帰経 ]  平、甘/心、肝、、肺、大腸

[働き]⑴消化吸収、血の不足

          ⑵肺や腸の乾燥

          ⑶精神不安

 

松の実  滋陰類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、肺、大腸

[働き]⑴養陰平肝 めまい、かゆみ

    ⑵潤肺止咳 肺燥の咳、皮膚乾燥

 

小豆  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 平、甘、酸/ 心、小腸

[働き]⑴利尿除湿 むくみ、胃もたれ、下痢

    ⑵解毒排膿 瘡瘍熱腫

 

橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/脾、肺 

[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、下痢

         ⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息

 

椰子(ココナッツ) 清熱瀉火類

[性味/帰経 ] 果実:平、甘/ 心、脾

[働き]⑴清暑解渇 暑気あたり、のどの渇き、熱中症による発熱、下痢

   ⑵利尿止瀉 むくみ、吐き気、下痢

      ⑶行気消積瀉下 お腹の張り、便秘

その他 胃腸炎、あせも、湿疹(外用)

 

肉桂(シナモン)  温裏類

[性味/帰経 ]  大熱、辛、甘/腎、脾、肝、心

[働き]⑴補火助陽   脾腎陽虚の冷え、むくみ、勃起不全、生理不順、下痢、喘息、心悸、不眠

         ⑵温暖脾胃 脾胃虚寒の食欲低下、胃脘冷痛

         ⑶温通経脈    慢性の瘡瘍腫毒、閉経

         ⑷袪寒止痛     生理痛、関節・筋肉の寒湿痺痛

 

きな粉大豆)  利水滲湿類

[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、胃、大腸

[働き]⑴健脾益胃 疲れ、消痩

    ⑵潤燥利尿 妊娠中毒症、むくみ

 

可可(ココア) その他 

[性味/帰経 ]  平、甘、苦/肺、心、大腸、胃

 [働き]⑴補気益心  動悸、疲労、居眠り

           ⑵利尿通淋  尿少、尿の出が悪い

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

*陳皮の作り方はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

*バイタミックス のオリジナルレシピはこちら 

www.vita-mix.jp

 

 

 

*ドライクランベリー

 



 

*ココナッツファイン

 

 

 

*なつめ

紅なつめ 徳用400g

紅なつめ 徳用400g

  • メディア: その他
 

 

 

 

*グリーンレーズン

 

 

 



仙人問答

 

 

仙「ふむ、なるほど、補気のなつめ、補陽のクルミ補血のレーズン・アーモンド、補陰の松の実、補益類の食薬を全て使って、正気を高めようというわけじゃな。」

ぺ「はい。」

 

仙「そして水の流れを良くする小豆・クランベリー、気の巡りを良くする陳皮、体内の余分な熱を取るココナッツ、、ほぉ、たしかに薬膳エナジーボールじゃ。」

ぺ「はい、、。」

 

仙「しかし、、その薬膳エナジーボールは、、どこにあるのじゃ?」

キョロキョロ

 

ぺ「あ、ハハハ、、それが、、仙人の分をとっておくの忘れて、、トッコちゃんと2人で全部里のみんなに配ってしまった、、。」

 

仙「・・・」

ガックリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肺を潤し、気持ちを安定させる「長芋蓮子茶」

 

 

大騒ぎせずに、まずは一杯のお茶をいかが?

 

 

 

ケキョ ケキョ

  ホーホケキョ

 

ぺ「あ〜懐かしい、里のウグイスの声、、。」

 

 

タタタタターーーッ

 

ぺ「仙人〜〜 ただいまーーー ♪ 」

 

ひょこっ

仙「おぉ、ぺんたんよ、久方ぶりじゃ、、何処へ行っておったのじゃ?」

ぺ「はい、、もうそれはそれは、、長い、長い、、長い旅で、、。」

 

仙「長い、長い、、長い芋!」

ぺ「え?」

仙「丁度今、この長芋でな薬膳茶を作るところなんじゃ。」

ぺ「長芋で薬膳茶⁈」

 

仙「ふむ、このところ、世間を騒がせておる疫癘邪気がおってな。」

ぺ「えきれい邪気、、ここにも、、。」

仙「いや、この里は至って平和で邪気の姿は見えぬのじゃが、、。」

ぺ「見えないのに?」

仙「あまりの世間の騒ぎぶりに、里のお年寄りたちが不安になって、心配で心配でたまらん、、と言うのじゃ。」

ぺ「なるほど、、」

仙「そこで、これじゃ。」

 

ぽん

  ぽん

 

ぺ「長芋と、、蓮子と、、豆乳と、、」

仙「心配には心肺を養う薬膳茶じゃ、、ウハハハハ〜」

 

ぺ「アハ、仙人のダジャレも懐かしい、、。」

 

トントン

  ひたひた

 

ウィーン   

  コトコト

 

 

仙「ささっと完成、長芋蓮子茶 。気を補い、肺を潤し、心気を整える。」

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

肺を潤し、気持ちを安定させる「長芋蓮子茶」

 

 

 

ぺ「なるほど、、。」

仙「これさえ飲めば心配無用じゃ、。」

 

 

 

 

【 長芋蓮子茶 】

 



《 立法: 益気潤肺養心 》

 

材料

  • 長芋50g
  • 蓮子15g
  • 蜂蜜少々
  • 豆乳200ml
  • 水100ml

 

 

作り方

  1. 蓮子は分量の水に1時間以上浸し、柔らかくなるまで煮る。
  2. 長芋は皮を剥き適当な大きさに切る。
  3. 1を煮汁ごと、2と豆乳、蜂蜜をミキサーにかける。
  4. 鍋に移して弱火で温め、器に注ぐ。

 

 

 

 

 

 

山薬(山芋、長芋、自然薯)  補気

[性味/帰経 ]  平、甘/脾、肺、腎

[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便

         ⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息

         ⑶補腎縮尿 腎気虚遺精、頻尿、帯下

 

蓮実(はすのみ)   収渋類

[性味/帰経 ] 平、甘、渋/ 脾、腎、心

[働き]⑴補脾止瀉 脾虚の慢性下痢、食欲不振

         ⑵益腎固精 腎虚遺精、滑精、不正出血、帯下

         ⑶養心安神 虚煩、動悸、不眠

 

蜂蜜  補気

 [性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸

[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛

 ⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥

 ⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘

 ⑷解毒      トリカブトの中毒

 

豆乳  化痰

[性味/帰経 ] 平、甘/ 肺、大腸、膀胱

[働き]⑴潤肺化痰平喘 虚労咳、喘息、咽喉乾燥

         ⑵利尿通便 便秘、小便不利、むくみ

         ⑶補虚養血 消痩、疲れ、産後虚弱、喀血 

 

*薬膳素材辞典より

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ゴクッ

  とろっ

 

ぺ「あ、この味、、。」

仙「どうした?」

 

ぺ「仙人、、ぺんたん、、長い長い旅の間に、素敵な友達ができたんですよ。」

仙「ほぉ、。」

 

ぺ「その人はサンゾーという方で、3人のお供を連れてみえたんです。」

仙「サンゾー、、?何処かで聞いたような名じゃが、。」

ぺ「なんでも天竺ツァーに申し込まれていたんだそうですが、急に中止になってしまったとかで、それで、一緒に旅をしたんです。」

仙「そうかそうか、、。」

 

ぺ「長い長い旅の途中、、現れる邪気をなぎ倒し、難問をひとつずつクリアし、旅のゴールはもう直ぐそこッという時に、。」

仙「という時に?」

ぺ「突然、、お供の3人が、、身を翻し、、裏切ったんです。」

仙「裏切った?何故じゃ?」

ぺ「怖気付いたんです。そこにも疫癘邪気の影がうろついているように見えたんでしょう。」

仙「またも疫癘邪気の影か、、。」

 

ぺ「そしたら、、それまで終始穏やかだったサンゾーのキャラが急変し、3人に向かって『テメェバカやろー!なんでもっと早く言わねぇんだ💢』って。」

仙「ウハハハ、豪快なお方じゃ。」

ぺ「で、サンゾーが『アー、もうやってらんねぇ、、ぺんたん、飲むぞ、、飲むぞ、、飲みまくるぞーーー‼️』って叫んで、、」

仙「ウホッ、、わしも一緒に、、」

ぺ「って言って一緒に飲みまくったのが、、このお茶、、。とろり、、ほんのり甘くて優しいお味、、美味しい、。」

仙「なんだ、薬膳茶か、、。」

 

 

ぺ「サンゾーと一緒に長い長い長い旅をして、、でも結局、疫癘邪気の影に阻まれ、旅のゴールには辿り着けませんでした。」

仙「そうか、、無念じゃったのう。」

ぺ「はい、、。でも、3人のお供が裏切った時にサンゾーが『大丈夫ぺんたん、あたしはどんな事があってもぺんたんと一緒に行くよ。裏切った3人の分は全部あたしが請け負うからさ、心配ご無用!』って。」

仙「なかなかのお方じゃ。」

 

ぺ「仙人、、良い友を持つことは、素晴らしい事ですね、、、ホントに、。」

仙「ふむ、、。」

 

 

ズズっ

  トロトロ

    ズズズっ

 

 

 

 

*この記事を、共に闘ってくれた「サンゾー」に捧ぐ

月刊仙人life 12月号 2019


 

 

漬けて干して 12月

 

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

 

土を整備し

春にタネをまき 苗を植え

芽がでて 葉が出て 花が咲き

実のなるもの タネができるもの

フレッシュで楽しみ

それから

ひとつ ひとつ

丁寧に収穫し

干して保存し

フードプロセッサーにかけたら

七味が出来ました

8ヵ月がかりの  薬膳七味

今年1年の集大成

 

ピリリ  しっとり 良い香り

 

 

 

 

 

 

深く

 

 

近い将来、私はリカーの製造会社から感謝状が頂けるのでは?と思うくらい今年1年、薬膳酒を漬けて漬けて漬けて、。

今月だけでも「春ウコン酒」「秋ウコン酒」「菊芋酒」「フランス菊芋酒」「柚子酒」「ザクロ酒」。

何酒あるのか、もうよく分からなくなっているのだけれど、2度ワークショップに来て頂いたルナルさんが、1回目21酒、2回目20酒、テイスティングして頂いたにもかかわらず、まだ20酒以上飲んで頂けていない、、ので、60酒ぐらいはある、、らしい。

それに、もし、全部テイスティングして頂いたとしても、ね、同じ薬膳酒をもう一度飲んで頂くのも良いかな、と思うのです。何故なら、、1か月、2か月、、どんどん熟成されて味が変わっていくので、その変化も楽しんで頂ける訳ですよ。

 

同じ食薬を漬ける場合は前回とは少しずつ条件を変えて、その変化を見るようにしています。もちろんこれは効能を高める或いは和らげる、そしてより美味しくしたいと思って条件を変えているのだけれど、その味の変化が解るのは少なくとも1ヶ月後、。それもかなり大雑把な変化しか解らない。上記の様に薬膳酒は濾した後もどんどん熟成が進むので、テイスティングする度にその味は変わり、1ヶ月後あたりで比べたものと、3ヶ月後、半年後、1年後では味も香りも全く違ってきてしまい、答えの出しようがない、。

ふふふ、良いですよね、答えのないものって、味も香りもその時々の熟成具合を楽しむ、、という、もう感性に身を委ねてこの一期一会を楽しめば良いだけなのです。

 

 

ワークショップ第1回目のゲストたぁこさん、帰られて1ヶ月後にメールを頂きました「なつめ酒、解禁日となり早速飲んでみました。でも、あれ?ぺんたんさんのところで飲んだのと味が、。」

5回目目のゲストしおんさん「1か月経ちましたが、何となくまだキーンという匂いがするので、もう少し熟成させます。」

6回目のゲストルナルさん「なつめ酒、少し飲んでみましたが、まだ熟成させた方が良い感じなので、おいてあります。」

きっと皆さん、テイスティングした時の味を覚えてみえて、「なんか違う、、」と感じて見えるのだと思います。嬉しいですね。でもこの味の違いをしっかりと感じて頂くためにも、先ずは1ヶ月後に味見をして頂くのが、、良いんですよ〜。

「1日1回、優しく揺すってやってくださいね〜」なんてゲストの方にお願いするんですが、50も60もの薬膳酒を抱えた私はなかなか目が行き届かず、「あ、そう言えばこの薬酒って、、」と久しぶりに取り出して飲んでみたりするとその味の激変にびっくり!「へ〜こんなにまろやかになってる、、ごめん、ごめん、気づかずに、、。」

 

あれもこれも、とにかく漬けてみる、そうすると予想とは全く違う薬膳酒ができたりして、本当に面白い。漬けてみて初めて解る事がこんなにあるんだと、「作ってみる」事の大切さをつくづく感じてしまう。中医学というのは「経験値」で成り立っている学問だけれど、その「経験値」がいかに重要なものかを薬膳酒作りを通して実感し、やはり「机上の食う論」ではダメなのだ!と思うぺんたんなのです。数値では計り知れないものが潜んでるんですよね〜♪

 

 

一問一答ではない世界、一問に百も千もの答があり、

百問、千問に対しては一答しか必要ないかもしれない。

いつか、そんな境地に辿り着けるかも・・・

 

 

 

 

 

 

広く

 

 

さて、50も60もの薬膳酒を抱えていると、深いだけではありません。

「体質改善の為に」「季節に合わせて」「その時々の症状に合わせて」「その日の気分で」などというだけではなく、ありとあらゆる料理作りに薬膳酒、使いたい放題なんです。ブログ内のレシピでは「紹興酒」とか「酒」とか書いておりますが、実は私自身は紹興酒や日本酒ではなく、もう取っ替え引っ換え、薬膳酒を使って作っているんです。そうすると、ね、料理の味もググッと変わってきます、、もう、ほんと、これは使った人にしか分からない、贅沢な味です。そしてどの料理にどの薬酒を使うか、これはもう経験以外の何者でもないですよ、もちろん薬膳学の理論に則って使うわけですが、理論に適した薬膳酒が何酒かある場合は、料理人としての『感』『閃き』の活かしどころ、、それはそれは心地よい瞬間なんです。

 

薬酒を濾した後の食薬の使い道もいつもワークショップではお伝えしているんですが、先日もルナルさんが「濾した後の食薬も使い切って、、本当に薬膳って無駄が無いですね〜。」と仰っていました。そう、この濾した後の食薬も使い方次第で料理の味をぐっと引き立ててくれるんです。

ただ私の様に次から次へと薬酒を漬けていると、濾した後の食薬の保存は冷蔵庫の空きスペースとも関係してきて、、それに私、「酒」だけじゃなく「酢」も漬けていますので、薬酒を濾すタイミングは「冷蔵庫と要相談」という事になっちゃうんです。

 

そして、これはブログ内でもご紹介しておりますが、薬酒というのは飲むだけではなく「外用」としても沢山の使い道があります。湿布、ローション、クリーム、うがい薬。外用としての薬酒の使い道もまだこれからどんどん広げて行きたいですねー。

 

薬膳料理に、外用に、、そしてより効能を高める為に薬膳酒同士の合わせ技「薬膳酒カクテル」、、

無限に広がる順列組み合わせの世界・・・

 

 

 

 

 

 

薬膳酒を使った「うがい薬」・「傷薬」

www.senninlife.com

 

 

 

*薬膳酒を使った「保湿クリーム」

www.senninlife.com

 

 

 

*薬膳酒を使った「ローション」

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

 

自然界便り 

 

 

 

 

収穫した「山わさび


 

 

 

 

 

春に植えた『山わさび』を収穫しました。

ふた株植えたんですけど、ひと株は夏の間に虫にやられてしまいました。

 

葉っぱも楽しめた山わさび

ツーンと品の良い辛さが広がって、お料理を引き立ててくれます。

 

 

 

 

 

 

 

  編集後記

 

 

 

どんなに忙しい日々でも

あーもう無理、めちゃ面倒くさい、と思っても

方剤のお話で仙人が仰った様に

「効能」の高い時期に収穫をして干しておかなければ、、と、

そしてその「効能」の高い時期に収穫しようと思うと、

その時期に収穫出来るように種を蒔くなり、苗を植えておかなければ、と

ま、いいか、この薬酒、昨年漬けたものがまだあるし、と思っても

えーなんでこの年は漬けておかなかったんだろう、と後悔したくないし

だって、現実は漫才みたいに簡単に「時を戻そう!」なんて、出来ないんですよ、ぺこぱさん。

 

 

多くの事を学び、実り多かったこの1年

ただ、その日々は恐ろしいほど忙しかった、、(涙)

けれど、とても楽しい1年でした╰(*´︶`*)╯♡

 

 

今年もこのブログにお越しくださった皆様、新しく読者になってくださった皆様、スター、ブクマ、コメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。

そしてまた、私の薬膳酒ワークショップにお越し頂いたゲストの皆様、心より感謝致します、ありがとうございました。

 

 

新しい年、またワクワクしながら精進していこう!

と思ってはいるんですけど、4月に本業の大事なイベントを控え、更に忙しい日々となりそうです。ブログの更新は今以上にのんびりペースになるかと思います、はてなブログの皆さまのところへもお邪魔出来なかったらごめんなさい、、です。

 

そして、そう31日の23時、例のネズミのマウスが動き出します。

来年はこのマウスがどんな活躍をしてくれるのか、、期待しながら

 

皆さま、酔いお年を‼️

 

 

 

 

 

*2020年も『薬膳酒ワークショップ』をよろしくお願い致します。

皆さまのお越しをお待ちしております(*^^*)

tabica.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薬膳七味を作る

 

 

柚子でも陳皮でも

 

 

 

ササッ

 ガサガサ

   ピカーン

 

ぺ「うふふ、、新品、。」

 

 

ヒュヒューン

 

仙「ぺんたんよ、何をニヤニヤしておるのじゃ。」

ぺ「仙人、へへ、これ見てくださいよ。」

 

ぽん

 

仙「これは、、何じゃ?」

ぺ「フードプロセッサーです。」

仙「ほぉ、、フードプロセッサー、、買ったのかな?」

ぺ「いえ、貰ったんです。」

仙「そうか、どなたから頂いたのかな?」

ぺ「うふふ、、それが、仕事場の電動コーヒーミルが壊れたので新しいのを買ったんですが、レビュー書いたらこのフードプロセッサーが貰えちゃって、、。」

仙「それは素晴らしい!」

ぺ「で、早速使ってみたいんですけど、、。」

仙「よし、良いものがあるぞ。」

 

 

パパッ

 

 

 

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赤紫蘇・山椒の葉・柚子皮・唐辛子・あおさ・黒ごま・松の実

 

 

 

ぺ「わ、、これは、、。」

仙「干しておいた赤紫蘇の葉に山椒の葉、柚子皮、今年採れた唐辛子、それにアオサ、黒ごま、松の実じゃ。」

ぺ「はいはい、、今年も唐辛子🌶ピリピリッと出来上がりましたね。」

 

仙「これらを使って、、。」

ぺ「え、これで?」

仙「七味じゃよぺんたん、薬膳七味じゃ。」

ぺ「あ、そうか、これをフードプロセッサーにかけて、、。」

仙「そうじゃ。」

ぺ「はい、では早速、、スイッチon!」

 

ウィーン

  ウィウィーン

 

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

フードプロセッサーにかける

 

 

 

ぺ「出来ました、薬膳柚子七味 。」

 

ぽん

 

 

[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]

薬膳柚子七味



 

ぺ「う〜ん、柚子皮があまり細かくなってませんよ。」

仙「ふむ、陳皮で作れば綺麗に出来るのじゃが、、まぁ良しとしよう。」

ぺ「はい、。」

仙「さて、味見じゃ。湯豆腐にでもかけてみるか、。」

 

パラ

パラパラッ

 

仙「おぉ、柚子の良い香りじゃ。」

ぺ「はい、アオサも香ってます。」

仙「そしてピリッと唐辛子も効いておる。」

ぺ「新鮮七味って、こんなに美味しい、。」

仙「松の実も入れたので、しっとり感もあるある〜。」

ぺ「鍋もの、うどん、おでんにも、、食欲を誘っちゃいます。」

 

パッパ

  パラパラ

 

 

 

 

 

 

 【 薬膳柚子七味 】

 

《 立法: 温陽行気 》

 

 

材料 (全て乾燥させたもの)

  • 紫蘇1g
  • 柚子皮5g(又は陳皮)
  • あおさ3g
  • 山椒葉1g
  • 松の実5g
  • 黒ごま5g
  • 唐辛子2本

   

 

 

作り方

 

  1. 唐辛子のタネを取り、材料を全てフードプロセッサーにかける。
  2. 密閉容器に入れて冷蔵庫で保存。

 

 

             

柚子   理気

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/肺

[働き]⑴理気和中 脾胃気滞の腹脹満、嘔吐、食欲不振、消化不良

         ⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息

 

唐辛子  温裏類

[性味/帰経 ]  熱、辛/ 心、脾

[働き]⑴温中散寒 胃腹冷痛、胸背の冷え、疼痛

⑵健胃消食 食欲不振、消化不良

*注 前立腺肥大、膀胱炎、痔疾患、便秘の場合は控える

ビタミンK、止血剤を使用している人には禁忌

 

紫蘇  辛温解表類

[性味/帰経 ]  温、辛/肺、脾

[働き]⑴発表散寒     風寒表証の発汗、解熱、咳

    ⑵行気寛中   脾胃気滞の胸悶、嘔吐

    ⑶解魚蟹毒     蟹、海老、魚介類の中毒

 

花椒(花山椒、山椒)  温裏類

[性味/帰経 ]  温(熱)、辛/肺、腎、脾、胃

 [働き]⑴温中散寒 脾胃寒証の胃腹の冷え、嘔吐、下痢

    ⑵燥湿除痺 関節・筋肉の冷え、麻痺

    ⑶温経止痛 生理痛、脾胃の寒湿疼痛、四肢疼痛

    ⑷殺虫 寄生虫による腹痛

 

胡麻  滋陰類

[性味/帰経 ]  平、甘/肝、腎

[働き]⑴滋補肝腎・養血益精 耳鳴り、頭痛、めまい、白髪、疲労

         ⑵潤燥滑腸 皮膚乾燥、腸燥便秘

 

松の実  滋陰類

[性味/帰経 ]  温、甘/肝、肺、大腸

[働き]⑴養陰平肝 めまい、かゆみ

    ⑵潤肺止咳 肺燥の咳、皮膚乾燥

 

海苔  化痰

[性味/帰経 ] 寒、甘、鹹/肺

[働き]⑴化痰軟堅 リンパ節腫、甲状腺

         ⑵清熱利尿 水腫、淋病、小便不利、脚気、不眠、皮膚病

 

*薬膳素材辞典より

             

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「仙人、フードプロセッサーも、干しておいた葉っぱや皮、唐辛子、全て役に立ちましたね。」

仙「ふむ、自家製は何と言っても香りが違う。」

ぺ「そうなんですよね〜、。あ、でも仙人、体を温める『陽』に働く七味なのに、『滋陰類』の食薬も使ってしまいましたが、良かったですか?」

 

仙「『陰中求陽』」

ぺ「え、、陰中求陽⁇」

仙「陰の中に陽を求める。陰陽互根互用じゃ。陰から陽が生まれ、陽から陰が生まれる。」

ぺ「陰と陽は互いに助け合わなければ存在できない、、ですね。」

仙「そうじゃ。」

ぺ「それで陽の食薬にも陰の食薬を合わせる。」

 

仙「ふむ、今日作った七味じゃが、唐辛子のような温裏類の食薬は体を温めはするが、それによって津液を損なう場合もある。」

ぺ「あ、いつも仙人が言っている『温裏類は香辛料が多いから気をつけろ!』ですね。」

 

仙「例えば、土鍋に水を入れて温めるとしよう。」

ぺ「はい。」

仙「冷たかった水も火をつける事で温かくなって行く。」

ぺ「はい、。」

仙「しかし、沸騰し、温め続ければどうなる?」

ぺ「それは、、水が、いえお湯が蒸発していきます。」

仙「そうじゃ、放っておけば湯は無くなり、土鍋はカラカラになってしまう。」

ぺ「あ、だから、水、つまり陰を補う。」

仙「そうじゃ、水が無ければ、、つまり陰が無ければ陽は生まれんという事じゃ、。」

ぺ「なるほど、、常に温かいお湯を保つには、水が必要、、。陽を生む為には陰、、」

 

仙「ウハハハハ〜、滋陰類の食薬を入れておけば、土鍋がカラカラになる事もなく、乾燥を防いでくれるという訳じゃな。」

ぺ「温めて、、でも乾燥を防いで、、冬のお肌にも優しい七味、、か、。」

 

仙「さて、今日は冬至。久しぶりに土鍋温泉じゃ〜柚子湯、柚子湯〜〜」

 

ヒューン

 

 

 

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