陳皮の香りつき〜〜
ぶるっ
ぶるぶるっ
ぺ「ううッなんか急に寒くなってきた〜走ろ!」
タッタ
タッタ タッタ
ぎぃ〜
ぺ「マスターこんにちは〜」
マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん」
ぺ「マスター今日は寒いですねー」
マスター「はい、すっかり冬日になってしまいましたね」
ほわ〜ん
ぺ「⁈ マスター、、この匂いは〜〜?」
マスター「はい、いま黒豆を炒ってるんですよ」
ぺ「え?炒ってるって、、どこで?」
マスター「オーブンで炒ってるんです」
ぺ「オーブンで?」
マスター「はい、フライパンで炒ると30分ほどかかりきりになってしまうので、オーブンでお任せ炒り黒豆です」
ぺ「あ、それは便利!鉄製のフライパンも要らないし」
マスター「立冬も過ぎていよいよ冬の到来ですから、カフェでも冬メニューを準備しているんです」
ぺ「冬、、腎を労わる季節ですから、黒豆は欠かせませんよね」
マスター「はい、コーヒーやお茶のお供になるよう『炒り黒豆』をと思いまして」
ぺ「あ、確かに、薬膳ってナッツ類のおやつが多いんですよ」
マスター「はい、薬膳らしく黒豆に陳皮を加えてみました」
ぺ「ほんと、陳皮!これが入れば気の巡りも良くなってお腹も張らないので心強いです!」
マスター「ええ、この陳皮と黒豆を40℃のお湯に浸けて2時間ほどおいておきます」
ぺ「え⁉︎黒豆を?」
マスター「はい、ヨーグルトメーカーならお手軽です」
ぺ「へぇ、、炒る前に一手間かけるんですね」
マスター「はい、そのまま炒ると結構固くなってしまいますし、、」
ぺ「なるほど、、」
マスター「2時間おいたものがこちらです」
ぺ「わ、水が黒い、、」
マスター「この黒い水もお吸い物などに使えますよ」
ぺ「うわー、この黒い水、陳皮の良い香りですねー、お吸い物にピッタリ!」
マスター「こうして40℃のお湯に浸けておくと豆がしっかり吸水し、黒豆の酵素が活性化してアミノ酸が増え、旨みが増すんですよ」
ぺ「へぇ、、そうなんですか、、」
マスター「はは、実はこれ豆屋さんから教えて頂いた豆知識なんです」
ぺ「うわッ、、アハハハー」
マスター「浸し終わったらキッチンペーパーで水気をしっかり切って、、まずは100℃のオーブンで乾燥させます。それから170℃で炒れば完成です」
マスター「ぺんたんさん『炒り黒豆 陳皮の香り』です、どうぞ」
ぽん
ぺ「黒豆と陳皮、、いただきまーす」
ポリ
ポリポリッ
ぺ「マスター、、香ばしくって美味しいです、陳皮も一緒にいただくと爽やか〜」
マスター「お豆に熱湯を注げば『黒豆陳皮茶』にもなりますよ、どうぞ」
ぽん
ぺ「黒豆陳皮茶、、美味しそう」
ゴクリ
ぺ「黒豆の甘みが優しくて、、」
パクリ
ぺ「お茶に入れると柔らかくて食べやすいです、陳皮も美味しい〜」
マスター「黒豆は炒ると『温性』になり、体を温める」
ぺ「はい、寒くなるこの時期、乾燥でお肌も痒くなったりするので、炒り黒豆&黒豆茶で陰血を補いましょー!」
ポリッ!
炒り黒豆 陳皮の香り
《立法: 補陰養血》
材料
- 黒豆100g
- 陳皮5g
- ぬるま湯(40℃)600~700ml
作り方
- 黒豆を洗う。
- ヨーグルトメーカーにぬるま湯、陳皮、黒豆を入れ、40℃で2時間おく。(ヨーグルトメーカーがない場合は保温鍋、オーブンの発酵機能などを使って40℃のお湯に黒豆と陳皮を入れて2時間おく)
- ⑵の黒豆・陳皮をザルにあげ、キッチンペーパー等でしっかりと水気を切る(黒豆の漬け汁はお吸い物等に使う)
- オーブントレイにシートを敷き、黒豆が重ならないように並べ、100℃で60~70分乾燥させる(途中、時々揺する)
- オーブンの温度を170℃に上げ、50分~60分ほど、香ばしい香りがするまで加熱する。(途中、時々揺する)
- 適度に豆の皮が弾けたら完成。そのままオーブン内で自然冷却させる。
- 出来上がった豆は乾燥剤と一緒に瓶に入れて保存する。
- 温めた湯呑みに5~6粒の黒豆と陳皮少々を入れる。
- 熱湯を注ぎ蓋をして5分ほど蒸らす。
黒豆 利水滲湿類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、腎
[働き]⑴去風利水 むくみ、腹水、関節腫痛、黄疸
⑵滋陰補血 陰血不足のふらつき、月経不順
⑶活血解毒 水虫、吹き出物、薬物中毒
橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/脾、肺
⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息
*陳皮の作り方
【黒豆を使った冬の薬膳】
*黒豆とキャベツの炒め物
*黒豆酒
*黒豆酒入り蒸し餃子
*黒豆入りイカ飯
*冬の食薬
*『腎』のお話