常備菜にして毎日食べよう
ごそごそ
がさごそ
シャバシャバ
ぺ「よし、これで準備オッケー!」
グツグツ
グツグツ
![[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/senninlife/20190905/20190905185500.jpg)
![[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/senninlife/20190905/20190905185448.jpg)
ギュッギュッ
ギュッギュッ
![[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/senninlife/20190905/20190905185457.jpg)
![[f:id:hatenablog:20170217161727j:plain:title=:alt=]](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/senninlife/20190905/20190905185452.jpg)
ぺ「出来た、、頻尿に良い薬膳、。」
キョロキョロ
キョロキョロ
ぺ「仙人、仙に~~ん。」
ヒュヒューーン
仙「なんじゃ、ぺんたん。」
ぺ「出来ました。私も頻尿に良い薬膳、作ってみました。」
仙「ほぉ。」
ぺ「これです、頻尿に良い薬膳 2種、白豆と蓮子の煮物、白豆と梅干しのマッシュ 。」
ぽん
仙「2種類も作ったのか。」
ぺ「はい、仙人が頻尿に良いと仰った白豆を使って、ひとつは蓮子との煮物、もう一つは梅干しとのマッシュです。」
仙「ふむ、どちらも腎気を補う白豆に、漏れを引き締める収渋類を組み合わせたのじゃな。」
ぺ「はい。味も、煮物はほんのり甘く、マッシュは程よい酸味となってます。」
仙「どれどれ、、」
パク
パクパク
仙「うんうん、美味い、。煮物は食べ易い甘さじゃ、蓮子の歯ごたえも良いし、陳皮も効いておる。」
ぺ「これは腎気への効能を高める為に『山芋酒』を使って煮てあります。それにほんの少しの蜂蜜と醤油で味付けしました。」
仙「何、山芋酒をな、、それは良いアイデアじゃ、山芋のエキスがしっかりと抽出されておるからのう、。薬膳酒というものは中薬の効能を無駄なく抽出する為にアルコールを使っている、。酒を頂くのではない、中薬のエキスを頂くのじゃ。」
ぺ「へへ、、」
仙「こっちはどうじゃ、。」
パク
パクパク
仙「おぉ、これは面白い味じゃ。豆の甘みと梅干しの酸味と鹹味、、。」
ぺ「はい、こちらはパンにも合いますよ。」
仙「そうじゃな、パンにのせて食べても美味そうじゃ。」
ぺ「仙人、これ、どちらも常備菜となるでしょ。」
仙「そうよのう。」
ぺ「ふふ、これでもちょっと考えたんですよ。ババのところにいっつも行ける訳じゃないので、常備菜になるものを作って持って行こうって。」
仙「それは良いぞ。味も全く違うので、飽きずに楽しめる。」
ぺ「よかった。じゃ、早速、、ババのところへ、、。」
ブッブーーーー
【 白豆を使った薬膳2種 】
《 証: 腎気虚 》
《 立法: 補腎固気 》
①【 白豆と蓮子の煮物 】
材料
- 白豆100g
- 蓮子20g
- 陳皮1g
- 山芋酒50cc
- 蜂蜜大さじ1/2、醤油大さじ1/2
作り方
- 白豆を洗ってたっぷりの水に一晩浸けておく。
- 1を火にかけ、沸騰したら蓮子も入れて茹で、弱火にし、蓋をして柔らかくなるまで煮る。蓮子は柔らかくなったら取り出しておく。
- 茹で上がったらざるにあげて水を切る。
- 鍋に山芋酒、蜂蜜、醤油を入れて煮立たせ、白豆、蓮子、陳皮を入れて弱火で蓋をして煮汁がなくなるまで煮る。
*山芋酒の作り方はこちら
*陳皮の作り方はこちら
②【 白豆と梅干しのマッシュ 】
材料
- 白豆100g
- 梅干し中サイズ(減塩)2個
- オリーブオイル小さじ1
作り方
- 白豆を洗ってたっぷりの水に一晩浸けておく。
- 1を火にかけ、沸騰したら弱火にし柔らかくなるまで煮る。
- 茹で上がったら、ざるにあげ、水気を切ってボウルに移す。
- 梅干しは種を取り、たたいておく。
- 3をマッシュしてオリーブオイルを入れて、4を入れて混ぜ合わせる。
白豆 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/脾、腎
[働き]⑴益気健脾 食欲不振、腹脹、むくみ、下痢
⑵補気益腎 腰膝痠軟、喘息、頻尿
山薬(山芋、長芋、自然薯) 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/脾、肺、腎
[働き]⑴健脾止瀉 脾気弱の食少、腹脹、泥状便
⑵養肺止咳 肺陰虚の慢性咳、喘息
蓮実(はすのみ) 収渋類
[性味/帰経 ] 平、甘、渋/ 脾、腎、心
[働き]⑴補脾止瀉 脾虚の慢性下痢、食欲不振
⑶養心安神 虚煩、動悸、不眠
蜂蜜 補気類
[性味/帰経 ] 平、甘/ 脾、肺、大腸
[働き]⑴補中緩急 脾胃虚弱の疲労、食少、胃痛、腹痛
⑵潤肺止咳 肺気虚の咳、空咳、息切れ、皮膚の乾燥
⑶潤腸通便 虚弱者、腸燥便秘
⑷解毒 トリカブトの中毒
橘皮(きっぴ)陳皮、橘紅(きっこう) 理気類
[性味/帰経 ] 温、辛、苦/脾、肺
⑵燥湿化痰 胸苦しい、咳、多痰、喘息
烏梅(梅) 収渋類
[性味/帰経 ] 平、酸/肝、脾、肺、大腸
[働き]⑴斂肺止咳 肺虚の慢性咳、喘息
⑵渋腸止瀉 慢性の下痢
⑶生津止渇 虚熱の消渇
⑶安蛔止痛 回虫による腹痛、嘔吐
*薬膳素材辞典より
蓮子はこちらのものを使っています。
『古樹軒』さん、ぺんたんが東京に行った時にとても親切にして頂いたお店です♪
仙人問答
ぺ「ただいま~」
仙「ババはどうじゃった?」
ぺ「はい、ババ、元気でしたよ、白豆の薬膳、喜んでくれました。」
仙「元気、、ぺんたんよ、気兄弟の『元気』を覚えておるか?」
ぺ「あ、はい、、。4気兄弟、『元気』『宗気』『営気』『衛気(えき)』の元気ですね。」
仙「そうじゃ、その元気じゃ。」
ぺ「えーっと、元気は『原気』とか『真気』とも呼ばれていて、」
仙「その元気が、体を温め体温を保つ働き、それに身体の発育や成長を促進する、そんな役割を果たしたおるのじゃ。」
ぺ「は、、い。」
仙「これを『気』の温煦(おんく)作用、促進作用と言うのじゃ。」
ぺ「温煦作用、促進作用、、。」
仙「そしてもう一つ、この元気は内臓の位置を固定したり、津液や血液が漏れないようにコントロールしたり、汗、尿、唾の管理もしておるんじゃぞ。」
ぺ「元気が、、。」
仙「これを『気』の固摂作用と言うのじゃ。」
ぺ「なるほど、、元気は尿や汗の管理も、。」
仙「そうじゃ。で、ぺんたんよ、この『元気』はどこから生まれてくる?」
ぺ「元気は、、腎、、だったかなぁ~?」
仙「元気は腎の精気から生まれてくる。」
ぺ「あ、はい、。先天の精、、。」
仙「もちろん、生まれてからは後天の精の力も借りてな。」
ぺ「はい、脾胃の働きによって生まれてくる後天の精、、ですね。」
仙「五行レンジャー達も皆それぞれの気をしっかりと働かせておる。」
ぺ「肝気、心気、脾気、肺気、腎気、、。」
仙「肝気が弱れば肝気の固摂作用が弱り、涙がダラダラ。」
ぺ「心気が弱れば、、えーっと汗は心の液体だから、、。」
仙「汗をコントロール出来なくなり、やたらとダラダラ汗をかくようになる。」
ぺ「そっか、じゃ涎(よだれ)は脾の液体だから、脾気が弱れば涎がダラダラ、、老人で良く涎を出して見える方を見かけますが、、あれは脾気が弱っている、、と言う事なんですね。」
仙「そうじゃ。そして脾気は涎だけでなく、血液が血管外に漏れ出る事を防ぐ仕事もしておるな。」
ぺ「おぉぉ、さすが脾アース、、重要な役どころ、。」
仙「『脾の統血作用』じゃ。」
ぺ「そして肺気、、肺気は逆走すると咳が出て、、。」
仙「肺気が弱れば鼻水がダラダラ、、。」
ぺ「で、腎気が弱れば、、唾がダラダラ、。」
仙「腎気が弱れば膀胱の開閉機能が低下し、尿に様々な変化が現れる。」
ぺ「様々な?」
仙「ふむ、つまり、頻尿、夜尿、尿漏れ、尿のあとスッキリしない、帯下が多い、滑精(性交に関係なく精液が流出)、流産しやすい、などじゃな。」
ぺ「うわっ、、そんなに。」
仙「腎気虚による固摂作用の低下じゃ。これを『腎気不固証』というのじゃ。」
ぺ「『腎気不固証』、、、」
仙「そうじゃ、故に腎を補い、緩んだ腎気を収める『補腎固気』の術。」
ぺ「仙人、『補腎固気』の術、、大事な術ですね、。ぺんたんも気を引き締めて修行致します‼️」
《 食薬 》
- もち米
- 山芋
- 栗
- 蓮の実(蓮子)
- 鶏肉
- 牛肉
- 豚のまめ
- うなぎ
- キャベツ
- カリフラワー
- 白豆
- 梅
《中薬 》
【 『補腎固気』に良い薬膳(リンクが貼ってあります) 】
- 十六ささげと長芋の混ぜご飯
- 十六ささげと鶏肉のおこわ風
- 栗と舞茸のお粥
- 芋〜ズと甘栗の蒸し羊羹
- 手羽元と卵の梅酒煮込み、蓮子入り
- 黒米栗ご飯
- 陳皮入り 栗と蓮子のご飯
- 薬膳鶏鍋
- 長芋の豆乳ご飯
- 山芋入り八宝菜
- 長芋の辛子明太子和え
- 黒豆とキャベツの炒め物
- 長芋と銀杏の黒米ご飯
- むかごご飯
- 山芋酒
*「4気兄弟のお話」はこちら
*五臓の液体のお話はこちら
*肺気の逆走のお話はこちら
*9月の『薬膳酒ワークショップ』開催のお知らせ
9月29日(日)11:00〜13:00 「薬膳でセルフケア!体質に合わせて薬膳酒を漬けよう!」
お申し込み、お問い合わせは下記のページからお願い致します。
皆様のお越しをお待ちしております。