学びの 9月
皆さま、こんにちは、ぺんたんです。
「『大人になったらきっと言うわよ、どうして二重まぶたに産んでくれなかったのって。』」
私の職場にやってきた小学生の女の子がいきなり私にこう言うのだ
「お母さんがね、私に言ったの」
マスクの上にちょこんとのっかっている彼女の目を見つめると
確かに一重まぶた
「一重まぶたも可愛いよ」
「イヤだ、お母さんに言われたし、嫌だ嫌だイヤダーーッ!」
あ〜あ
コンプレックス 与えちゃったね
おかあさん
リモート講座
zoomでのリモート講義を2回受けました。
1回は8月末に「新型コロナウィルス感染に役立つ中医薬学」の講義
2回目は9月半ばに「国際中医師研究科 中薬学」の講義
コロナのお陰で東京校の研究科の講義がzoomで行われる事になり、私は見逃し配信で受講出来る事に、ラッキー(^^)v
1回目のは私の在籍する薬膳学院の学院長による無料の講座で、この学院でのこういった試みは初めてです。
「無料で先着100名様〜」などというメールが届いたので即効申し込みました。
後で学院長が仰るには申し込み開始後1時間で100名に達したとか、即決して良かった♪
「新型コロナウィルス感染に役立つ中医薬学」という事でどんな内容の講義かとても楽しみにしていたんですが、中医師会のメンバーでもある学院長が中国におけるコロナ対応とその成果について説明してくださいました。
中国でのコロナ関連のデータが揃い1冊の本にまとめられたようです。
まず、初期段階で中国ではあっという間にコロナ感染者のための病院が建設され、そこでの治療が行われた事、このスピード感は凄いですね。
そして、中国では現在日本と同じように西洋医学が中心となってはいるけれど、今回多くの中医師たちがコロナ感染者の治療に携わり大きな成果を上げた事。
示された数値によれば、西洋医学だけで治療した人と、西洋医学と中医学両方で治療した人とでは死亡率が全く異なっており、中医学を取り入れて治療した患者の死亡者数は本当に僅かなものでした。
そして中国で実際に治療に使われた方剤の説明。
中医学に於いては治療にあたりまず個人個人の体質、病状を診て「証」を決め、「立法」をたて方剤を決めていきます。ですが初期段階では流石にそれをしている余裕はなく、感染者全てに同じ方剤「万人一方剤」という形で治療にあたったそうです。
その後、軽症・中症・重症・危篤・回復期の段階に合わせ『証』を決め、その『証』に合わせて様々な方剤が使われたそうです。
日本ではコロナの初期の頃に、「中国では『清肺排毒湯』が使われている、、」などというニュースをあちこちで見かけましたが、使われたのは『清肺排毒湯』だけではなかったようですね。
そういえば、『板藍根(ばんらんこん)」が効くらしい、中国の子供達は板藍根茶を飲んでいるらしい』という記事も見かけました。
こういう情報に乗っかってどっかの漢方薬局が高値で売ったとか売ってないとか、、。
突然の新型コロナで皆、恐怖に怯え右往左往してましたから、藁をも掴む気分だったんでしょうね。
私もwebで、不確かな情報で記事を書いている漢方薬局や鍼灸師を見かけました。
中薬学の講義を受けた時に先生が仰ってましたよ、「コロナに感染していないのに板藍根を飲むというのは、泥棒が入る前に警察を呼ぶようなものだ。」と。
予防薬と治療薬は別物・・・
方剤のお話の後、中国と同じ方剤が日本にあるわけではないので、日本で使われている漢方薬に置き換えて、
などを教えて頂きました。
予防に良い薬膳、薬膳茶も紹介して頂きましたが、先月の仙人life に書きましたようにやはり『補法』です。
『補益類』(補気類・助陽類・養血類・滋陰類)を使った薬膳料理・茶です。
海老やイカを使った薬膳料理が紹介されていました。
薬膳茶はこれも先月号で紹介したような『黄耆』や『緑豆』を使ったお茶が紹介されていました。
興味のある方は仙人life 8月号をご覧ください↓
1時間半の講義を受け、では、という事で、早速市場調査に出かけました。
学院長から教えていただいた漢方薬を探しにいざドラッグストアへ!
2店舗行ってみたのですが、どちらも品揃えは同じでした。
予防に良い、と教えて頂いた漢方薬はどれも見当たらず、似たような効能と思われる「補中益気湯」がありました。
次に、初期症状に良いと教え頂いた漢方薬のうちのひとつを見つけました。
「銀翹散」です。
喉の痛みに良い漢方薬で、金銀花と連翹が入ってます。
ドラッグストアでもよく見かけますよね「のどの痛みに 金銀花飴」この金銀花です。
私は普段、喉が痛む時は「金銀花酒」を飲んで治してます、良く効きます。
ですが万が一に備え、また方剤の勉強も兼ねて、銀翹散を購入してみました。
帰宅後、ちょっと喉が痛かった私は(ほんとですよ)、早速飲んでみました。
ゴクリ
「ヒェーーー、薄荷ーーッ」
かなりの薄荷テイスト〜〜
そう言えば私、漢方薬って飲んだ事なかったんです。
病院に行く人は、なんだかんだで漢方薬を処方されるようですが、病院嫌いの私は漢方薬も無縁。
自作の薬膳茶、薬膳酒が私のお薬です。
それにしても、漢方薬、こんなに中薬の味がするとは、、
錠剤になってる西洋医学のお薬とは随分違うものなんですね。
これからは喉が痛くなったら「金銀花酒」と「薄荷酒」をブレンドして
『薬酒カクテル療法』にしようっ!と心に決めたぺんたんでした(笑)
以下、方剤勉強のため、『漢方薬の銀翹散』と『方剤の銀翹散』の成分を書き出してみました。
【 漢方薬 】
銀翹散(ぎんぎょうさん)《クラシエ》
効能:風邪による喉の痛み・口の渇き・咳・頭痛
- 金銀花
- 連翹
- 薄荷
- 桔梗
- 甘草
- 淡竹葉
- 荊芥
- 淡豆豉
- 牛蒡子
- 羚羊角
【 方剤 】
銀翹散《温病条弁》
効用:辛涼透表・清熱解毒
- 金銀花
- 連翹
- 牛蒡子
- 薄荷
- 荊芥
- 淡豆豉
- 芦根
- 竹葉
- 桔梗
- 甘草
銀翹散 君薬
金銀花(きんぎんか) 清熱解毒薬
スイカズラの花蕾
[性味/帰経 ] 寒、甘/肺、胃、心
[働き]⑴清熱解毒
⑵涼血止痢
⑶疏散風熱
連翹(れんぎょう) 清熱解毒薬
レンギョウの果実(種子:連翹心、果実:連翹殻)
[性味/帰経 ] 微寒、苦/心、小腸
[働き]⑴清熱解毒・清心瀉火
⑵消癰散結
⑶清熱利小便
*「中医臨床のための中薬学」より
*金銀花の薬膳茶
【補益類の食薬】
*補気類
*助陽類
*養血類
*滋陰類
*海老を使った薬膳
海老と桂花の薬膳リゾット
ローゼルで蒸し寿司
海老とカリフラワーのカレースープ
海老と甘栗の炒め物
海老と南瓜の肉桂炒め
海老と青梗菜の紅花炒め
*イカを使った薬膳
イカとトマトのスープ
イカと枸杞子の酢味噌和え
薬膳イカ飯(黒豆・枸杞子入り)
ホタルイカの赤ワインマリネ
自然界便り
雨が沢山降ったあと
アロエの鉢から
きのこ
きのこ
クラゲみたいなきのこです
今年も枸杞の花が咲きました
実はいつ?
薬草園便り
台風で倒れかかったローゼル
枇杷の葉の間から
ひょっこり
編集後記
先月珍しく週1のペースでアップできたので妙に満足し
今月はすっかりおサボりモードです
見逃し配信で受講した中薬学の講義6時間も随分ずっしりぎっしりでしたが、やはりテキストと睨めっこして勉強するよりもずっと有意義なものでした。
ただし、6時間で収まるような量ではなかったので、先生の説明のスピードも速く、必死です。
そして、しばらくこの受講も続くので、ブログはますますサボる気満々です(笑)
お越し頂いた皆様、ありがとうございました。
〜 〜 * 〜 〜 * 〜 〜
「ぺんたんは鬼だ、ぺんたんはもう死んでるんだ、鬼殺隊にやられたんだ」
9月のテレビの影響で
やんちゃ坊主の鬼滅熱が再燃し
私に襲いかかってくる
「全集中 水の呼吸 壱の型!」
素早くかわしながら
彼がテーブルの上のキャンディボックスに手を伸ばしたところで
キャッチ
消毒スプレーをとって振りかざす
条件反射のように消毒スプレーの前に両手を差し出すやんちゃ坊主
ピヒョッ
彼の指先に光るそれを 私は見逃さない
「フッフッフ、残念ね、鬼は私じゃない、あなたよ!」
ムッとした顔で見返してくるやんちゃ坊主
「見てごらんなさい、あなたの爪、ほら、ほら、伸びてる、伸びてる」
自分の手を見返して言い返せず にらみつけてくるやんちゃ坊主
「鬼はみんな爪が伸びてるわ、禰󠄀豆子だって鬼になった途端、すご~く爪が伸びた、あなた、気がつかないうちに鬼になってしまったのよ」
青ざめるやんちゃ坊主
「違う違う 鬼じゃない、鬼じゃない、鬼になんかなってなーーい!」
キャンディを掴んで 逃げ去っていくやんちゃ坊主
フッフッフ
そう言えば炭治郎の日輪刀は
炭治郎が持つと『黒』に変わる
黒
中医学で言うなら『腎』の色
腎
『腎ウォーター』
まさに
『水の呼吸』