薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

慢性疲労について考える

 

過ぎたるは五臓を傷める

 

 

トコトコ

 タカタカ

 

ぺ「うふふ」

 

トコトコ

 タッタカタッタカ

 

仙「なんじゃぺんたん、嬉しそうじゃな」

ぺ「はい、仙人、お正月に新しいショートブーツを買ったんですよ、ほら、これ」

 

仙「ウホホッ、それでさっきからやたらと歩きまわっておったのか」

ぺ「えへへ、、私、結構たくさん歩くので、靴の傷みが小学生並みで、、」

 

仙「歩くのは良い事じゃ、しかし、歩き過ぎると肝ウーッドに良くないぞ」

ぺ「⁇歩き過ぎ⁇」

 

仙「そうじゃ、『久行は筋を損なう』と古典にあるぞ」

ぺ「あ、それ、以前マスターから『久視は血を損なう』って聞いた事があります」

 

仙「そうじゃ、長くものを見すぎる、長く寝すぎる、長く坐り過ぎる、長く立ちすぎる、長く歩き過ぎる、全ては五臓に良くない影響を与え、慢性疲労の原因にもなるのじゃ」

ぺ「慢性疲労⁈」

 

仙「ふむ、五臓の精気がさまざまな原因で消耗され現れる症状じゃ。」

ぺ「五臓の精気、そんな!五行レンジャー達が弱ってしまったら大変です!」

 

仙「では今日は慢性疲労について考えてみるかのう」

ぺ「はい!」

 

仙「慢性疲労の原因は色々あるぞ、体質であったり、老化、生活リズムの乱れ、飲食の不節、過度な性生活などもそうじゃ」

ぺ「はい、、」

 

仙「ぺんたんよ『労逸過度』と言う言葉を知っておるか?」

ぺ「労逸過度(ろういつかど)?」

仙「『労』は過労、『逸』は安逸、これが慢性疲労の大きな原因となる」

ぺ「過労はわかりますが、安逸は?」

仙「安逸とは、何もせずダラダラしておる事じゃ。」

ぺ「働き過ぎても、ダラダラし過ぎても、、慢性疲労に」

 

仙「ふむ、過労には『肉体疲労』と『精神疲労』がある。肉体疲労がこれじゃ。」

 

ぽん

 

*肉体疲労

 

 

  • 長くものを見すぎると血を損ない、心・肝に影響する
  • 長く寝すぎると気を損ない、肺に影響する
  • 長く坐りすぎると肉を損ない、脾に影響する
  • 長く立ちすぎると骨を損ない、腎に影響する
  • 長く歩きすぎると筋を損ない、肝に影響する

 

 

 

  • 心は血脈、肝は蔵血をを主る
  • 肺は気、皮膚を主る
  • 脾は四肢・筋肉を主る
  • 腎は骨を主る
  • 肝は筋を主る

 

(『黄帝内経素問』より)

 

 

 

ぺ「うわッ、さっき仙人が言ってた、、本当、歩き過ぎると筋を傷め、その筋を主る『肝』に影響が、」

仙「五臓、つまり五行レンジャー達はそれぞれ、血・気・肉・骨・筋を司っておるからのう」

 

ぺ「じゃ、あんまり歩き過ぎない様にして、、座っていようっと」

仙「坐り過ぎは筋肉を損ない、脾アースに影響が及ぶ」

 

ぺ「あ、そっか、、。そう言えばアップルウォッチを持ってる友達が『ずーっと座って仕事してるとウォッチに立てッて言われるーーッ』ってボヤいてた」

仙「ほぉ、アップルウォッチなかなかやるのう」

 

ぺ「仕事柄、ずっーとパソコンに向かってる人とか、外での作業が続く人とか、。仕事って結構同じ姿勢でいる事が多いから要注意ですね。」

仙「そうじゃ、立ち仕事の人は1日中立っておったり、デスクワークの人は座りっぱなしじゃ。運動のし過ぎも良いとは言えん。」

ぺ「立ち、坐り、歩き、寝っ転がり、これを上手くローテーションさせれば、、」

仙「ウホホッ、楽しそうじゃ」

ぺ「えーっと先ず駅まで歩いて、電車で座って、、」

 

 

仙「そして、もう一つ『精神疲労』、これは七情が関係してくるぞ」

 

ぽん

 

*精神疲労

 

五臓・七情・気機(気の運動)の関係

  • 肝  怒    気上
  • 心  喜、驚  気緩、気乱
  • 脾  思、憂  気結
  • 肺  悲、憂  気消
  • 腎  驚、恐  気乱、気下

 

 

ぺ「いわゆる『ストレス』って言うやつですよね」

仙「腹を立てたり、思い憂いたりする事で五臓は弱っていくのじゃ。」

ぺ「よく『医者にストレスを溜めない様にって言われた』なんて事を聞きますが、わかっていてもこれは難しいですよね。簡単に仕事を辞めたりできないし、このコロナ禍では職を失った人もいるし、、不安や不満が蔓延してて」

仙「ふむ、ストレスの多い時代じゃからこそ、その不安や不満の波に飲み込まれぬよう、ストレスフリーになる時間を持つ事が大事じゃぞ。」

ぺ「音楽聴いたり〜歌ったり〜踊ったり、アレクサ歌って〜♪」

 

アレクサ

 ♪ ♪ ♪〜〜ワンツースリーワンツースリー

    準備はオッケー? ♪ ♪ ♪

 

 

 ♪〜はあ〜〜っ

   シアトル生まれのアレクサは

     踊りがとっても大好きで〜〜♪ ♪

 

ぺ「アレクサ、歌のレパートリー凄ッ‼︎」

 

 

 

仙「古典には養生の真髄が述べられておるぞ」

ぺ「養生の真髄⁉︎」

 

 

 

精神疲労の原因はまず、自分に精神的に弱いところがあり

欲望や激情を抑えきれないため抵抗力が低下してしまうからだ

欲望を抑え、心の豊かさを求め

精神的なもの・教養的なものへの欲求を高める必要がある

 

 

 

ぺ「はい、精進致します」

 

 

仙「肉体疲労・精神疲労五臓に負担をかけぬよう、薬膳でバランスを整えることも大事な事じゃ。」

ぺ「はい!五味のバランスも整えて、五行レンジャーたちをサポートします

 

  • 眼精疲労が酷い人は、肝・心を養う薬膳を
  • 寝ている時間が長い人は、肺を養う薬膳を
  • デスクワークで坐りっぱなしの人は、脾胃を養う薬膳を
  • 立ち仕事の人は、腎を養う薬膳を
  • 歩き詰めの人は、肝を養う薬膳を
  • ストレスが溜まっている人は、気の巡りを良くする薬膳を

 

美味しい薬膳で疲労回復!ストレス解消!」

 

 

 

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五臓が主るもの・七情・華・液・味



 



 

 

*七情のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

*「五味のバランスのお話」はこちら

www.senninlife.com

 

 

*「疲労回復に良い薬膳」

www.senninlife.com

 

 

*「気鬱に良い薬膳」

www.senninlife.com

 

 

謹賀新年 2023

 

美味しい1年に!

 

 

ぺ「皆様、明けましておめでとうございます」

 

新しい年

美味しさと

理論と

 

新・美・理 ♪

 

 

 

薬膳お節

 

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薬膳お節

 

 

 

アンチエイジングーーッ♡

  • 黒豆(丹波豆&阿波の和三盆)

 

 

気&陽を補ってぽっかぽか♪

  • 胡桃田作り(地元産たつくり) 

 

 

おめでたい金色結びで絶好腸!

 

 

ハスハスコンビで心も晴れやか╰(*´︶`*)╯

  • 蓮子と蓮根の極楽煮(笑)

 

 

五味バランス!go go 五行レンジャー‼︎

(五味:酸-柿酢、苦-蕪・蕪葉、甘-柿・蕪・塩麹、辛-唐辛子・蕪、鹹-昆布・イクラ塩麹)

 

 

 

ぺ「薬膳お節も食べたし、よし、

創り出そう!

お気に入りの一年を‼︎」

 

仙「おぉ張り切っておるな、ぺんたんよ」

ぺ「はいっ!」

 

仙「ウホホッ、中医学は加減が肝心肝腎、何事も良い加減じゃぞ、ウハハハハーーッ」

 

 

今年もの〜〜んびり

 カメの歩みで

  宜しくお願い致します♡

 

仙人&ぺんたん

月刊仙人life 12月号 2022

 

 

バランス12

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

お正月が近づくと思い出すのは

留学生達と交流していた頃の日々

 

留学生のいるホストの家に集まってパーティをする

皆が1品ずつ料理を作って持ち寄り

時には留学生も自国の料理を作ってくれたり

ワイワイ

 ガヤガヤ

 

食事が終われば

ゲームをしたりして遊ぶのだけれど

ぺんたんちでの定番はこれ

百人一首

日本っぽいし

ひらがなだし

絵も綺麗だし

 

でも、いきなり「カルタ取り」ではハードルが高いので

まずは「坊主めくり

ルールも簡単

「坊主」と「姫」そして「蝉丸」

これだけわかれば出来ちゃう

単純だからこそ盛り上がる

「わ!坊主!」

「ヤッタ、姫」

「oh ボウズ!」

 

小中学生の悪ガキどもは「ボウズ」とは言わず

「お、ハゲ!」

「まただ!ハゲハゲ」

留学生もマネをする

「oh ハゲ!ボウズ!」

「wow ヒメ!」

「蝉丸〜〜!!!」

 

使う言葉も簡単で

年齢、国籍を問いません

年末年始はこれに限る!

 

 

 

 

 

きょうの料理

 

 

金曜日のお昼ご飯はテレビを観ながら食べてます

NHKきょうの料理

毎週色んな料理家が取っ替え引っ替え講師を務めてみえて

栗原はるみさんだったり、男性の講師だったり(名前忘れました)

人気家政婦のシマさんも出演してみえましたネ

そしてこの番組、料理家だけでなく、料理好きな芸能人とかも講師となって登場するんです

女優の木村多江さんが出演された時なんか「道の駅が好きで〜」なんて言ってみえたので、めちゃくちゃ親近感を覚えてしまって

 

時には私と同じような料理を作ってみえる方もあり「あ、被った!」などと

 

そんな中、私が一番好きな講師は「大原千鶴」さん

京都の料亭のお生まれとあって、お料理も品が良く美しく、かつ家庭料理として取り入れやすく、そして酒の肴にもなる粋な一品も(これが一番の魅力かも)

と言っても、ただ観てるだけであんまり実践はしてないんですけどねー(頭の片隅に保存してある)

 

 

今月は指揮者の佐渡裕さんが出演されていて、オニオングラタンスープを披露されていました

お母様が大変料理好きだそうで、やっぱり料理好きな親の子は料理好きになるんですね

お母様は今もオーケストラの団員のために1日中かかってマドレーヌを焼いたりしてみえるとか

「みんなの喜んでくれる顔が嬉しくて」

 

誰かの喜ぶ顔がみたくて

美味しい!の一言が聞きたくて

料理する

うん、すっごくわかりますね、作り手として

だから私は頂く側にまわった時は、本当にしっかり味わって、その料理を堪能し、感謝し、精一杯賛辞をおくりますよ♡

 

アメ色になるまで、玉ねぎを炒める

40分かかって炒める

次のコンサートのオーケストラ譜に目を通しながら、炒める

それが佐渡裕さんの料理

 

「料理は体にビタミンを、そして音楽は心にビタミンを届けるんです」と仰っていましたが

私は、料理は体にも心にもビタミンを届けると思っていますよ

もちろん、音楽も欠かせませんけど♪

 

 

 

 

五味・五気

 

 

プロの和食の料理人の方達の料理を見ていると、流石だなぁと思うことが度々あります

「薬膳」などと名打たなくても立派な薬膳になっていて、うす味、そして五味の使い方、食薬の持つ寒性、温性のバランス

 

ある時の和食屋さんで、コースの最後に葛餅が出てきたんですけど

とろりとした葛餅にきな粉がかかっていて、その上にシナモンパウダーがパラパラッと

薬膳目線で見るなら

体を冷やす葛の上に体を温めるシナモン

これで体を冷やしすぎることはない

甘味の葛餅に辛味のシナモン

これで湿がたまりにくくなる 

粋な計らいです♪

 

こうやって様々なお店で料理を頂いたり

あちこちに載っているレシピをみていると

料理ってセンスが必要だなぁってつくづく感じます

食材の組み合わせ、調理法、などなど

このセンスは調理の技術とは別物なので、素晴らしい技術を持っていてもセンスの良い料理が出来上がる訳ではないんですよね

 

じゃぁ、このセンス、どうやって身につくんだろう?と考えてみたんですが

それは『味覚』だと思います

幼い頃から培った味覚

 

味付けの濃い料理に馴染んでしまっていると、味覚が鈍感になるんだと思います

それで、やたらと色んな調味料を使ったり、食材もごちゃごちゃ増えたり

 

甘いものに甘味を足したり

塩辛いものに塩味を足したり

辛いものに辛味を足したり

食材の持ち味を調味料で上書きしてしまう

 

中医学、薬膳は五臓六腑のバランスを整えて病気を予防する学問

五味にはそれぞれの帰経がある訳ですから、五味のバランスを整えることが自然と五臓六腑のバランスを整える事に繋がるんです

もちろん、この五味というのは食材の持つ味であり、決して調味料の味ではありません

食材の持ち味を生かし、又その味を感じ取れる舌を、味覚を鍛えていきたいものです

 

 

 

帰経(五味)

  • 酸味は肝に帰経する
  • 苦味は心に帰経する
  • 甘味は脾に帰経する
  • 辛味は肺に帰経する
  • 鹹味は腎に帰経する

 

 

摂り過ぎ注意!

  • 鹹味(塩味)のとりすぎ:血流が悪くなり、色黒になる
  • 苦味のとりすぎ:皮膚が乾燥し、毛がもろく抜けやすくなる
  • 辛味のとりすぎ:筋が痙攣しやすく、爪が薄く割れやすくなる
  • 酸味のとりすぎ:筋肉が固く厚くなり、唇が割れる
  • 甘味のとりすぎ:骨が痛くなり、髪の毛が抜ける

 

 

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五味の相剋の図

 

 

 

 

五味にも五行が適応しています

矢印は相剋(そうこく)を表しており、祖父と孫の関係です

この関係では常に祖父が孫に勝ち押さえている事が正常です

ところが、祖父が勝ち過ぎてしまうと孫は弱り、病へと繋がります

 

甘味を摂りすぎたり、鹹味(塩味)を摂りすぎたりする事でバランスが崩れ、様々な症状が現れます

 

【例】

 

  • 『甘味を多食すれば、骨が痛くなり、髪落ちる』

甘味は緩める作用があり、脾は血や津液を多くして緩めます。腎は堅いのが良い臓なのに、甘味の摂りすぎによって緩んでしまう為、骨が弱くなり髪が抜けます

腎虚の人に甘味は良い事はひとつもありません

 

 

  • 『鹹味を多食すれば、血流が悪くなり、色黒になる』

鹹味には潤すという作用がありますが、水分の多いものに対してこれを取り上げ必要なところへ回すという働きがあります。

野菜に塩をかけて水分を出すと言ったように、血液の中の水分も抜いて引き締めるのですが、これが行き過ぎると血が粘ってきて血流が悪くなり、血に熱が多くなって口渇、血圧が高くなるといった症状が現れます

高血圧の人は鹹味(塩味)に要注意!です

 

 

それにしてもいつも驚かされる事は

この『五行』や『五味』のお話が、紀元前200年(前漢)〜220年(後漢)の頃に編纂されたと言われている黄帝内経素問』(こうていだいけいそもん)に書かれている事です

もちろん、そこには「高血圧」などと言ったワードは出てきませんが、現代にも通ずる事ばかり

私が勉強している中医学は、こうした古典に基づいたもの

つくづく中医学の奥深さを感じます

 

 

『五味の相剋』を現代の私たちの食卓にも!

  • ゴーヤの苦味を抑えるのに塩で揉む
  • 生クリームのケーキには酸味の効いたフルーツを添える

 

 

五味のバランスを整えて五臓を健やかに

 

 

 

*帰経のお話

www.senninlife.com

 

 

*五気のお話(寒・涼・平・温・熱)

www.senninlife.com

 

 

*五味・六味のお話

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

 

自然界便り

 

 

 

 

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金時草の蕾

 


プランターで育てている金時草、蕾をつけています

 

葉っぱの裏が紫色で

アントシアニンたっぷりの金時草

眼精疲労にも免疫力アップにもgood!

 

モロヘイヤみたいにとろみもあって

スムージーに、和物に、お味噌汁にと

大活躍の金時草です♪

 

 

 

 

 

 

薬草園便り

 

 

 

薬草園、最後の仕事はウコン掘りです!

 

 

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秋ウコン(姜黄)

 

 

 

 

 

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春ウコン(欝金)


左下にある根っこの先の白い塊、この塊根が大事な中薬なんです

 



春・秋ウコンを掘り終えて

今年の薬草園は閉園です

 

ほっ

 

 

 

*欝金と姜黄のお話はこちら

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

 

編集後記

 

 

 

帰国間近の韓国の女子大生ミーちゃん

日本での最後の日々を楽しんでもらおうと奈良、京都にgo ー

 

奈良公園は鹿がいっぱいいるし

大仏はすっごく大きいし

ミーちゃんは大喜びで

 

気分上々♪

 るんるんるん♪

 

そんなアゲアゲ気分の真っ只中

僧侶がひとり 通りがかりました

 

初めて本物の僧侶を見たミーちゃん

大興奮!

嬉しさが爆発し大声で叫びました

 

「ボウズ!ボウズ!!ハゲーーッ!!!」

 

 

ー ー ー ・ ・ ・ ー ー ー;

 

 

 

今年も一年、ありがとうございました

国際中医師の勉強に時間を取られなかなか記事をアップできませんでしたが

まぁ来年もこんなものか、これ以上でしょう(笑)

 

「音楽は心にビタミンを!」

うふふふ、紅白歌合戦にぺんたんイチ推しの藤井風君とVaundy が出るんですよ♪

たくさんビタミンをもらっちゃいましょ♡♡♡

 

〜 ♪ 〜

落ちてく過去は鮮明で

見せたい未来は繊細で

すぎてく日々には鈍感な君へ

     〜 ♪ 〜 ♪〜

 

 

皆様、どうぞ良いお年を‼︎

 

 

 

今年溜め込んだ煩悩をワンクリックで一括消去!↓

 


www.youtube.com

 

月刊仙人life 11月号 2022

 

 

干し柿♡11

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

 

レターパックの封を開けると そこには癖の強い右肩下がりの筆跡で

クリニック名と医師の名前が記されていた

その下に私がサインして送り返す

ただそれだけの事

 

これは “おじさん”の看取りの同意書

 

 

 

 

 

干し柿作り

 

 

10月のルーティーンを頑張ったご褒美に、渋柿を買いに岐阜へ出かけました

向かったのは「富有柿の里 いとぬき」

今年は初の干し柿作りにチャレンジしよう!と思い立ち

干し柿といえば「蜂屋柿」が良いのかなぁなんて思っていたんですが

「住吉屋」のご主人に「『ひらたね柿』で作ると美味しいよ、タネ無しだし」と教えて頂き購入してきました

 

ぽん

 

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ひらたね柿(渋柿 種無し)

 

 

一見、普通の富有柿にしか見えません

でもこれ正真正銘の渋柿なんですよー

 

住吉屋のご主人に教えて頂いた通り

 

  • 晴天の続く時を見計らって
  • 皮を剥き縛って、熱湯に5、6秒潜らせ
  • 軒下に吊るす
  • 鳥さん達に狙われるので、対策を忘れずに
  • 雨に降られると直ぐにカビるので要注意!
  • 2週間で美味しい干し柿の出来上がり♪

 

 

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皮を剥いて熱湯に潜らせ、干す



 

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1週間後



 

完成!「干し柿

 

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完成(2週間後)

 

中はとろ〜〜り

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中はとろ〜〜り

 

住吉屋で食べたあの味と同じ

美味しい❣️


初の干し柿作り、大成功です‼︎

直ぐに食べる分以外は、1個ずつラップして冷凍保存

 

でも、不思議ですね

私、元々甘いものは苦手で、干し柿なんて完璧NG

でも数年前から急に食べたくなり、ちょこちょこ買う様になって、、

ついに作るところまで来てしまった!

プルーンやナツメは今も苦手なんですけどね

 

 

干し柿作りで大量に出た柿の皮

1部は糠床に入れて発酵中

1部は黒酢に漬けて発酵中

残りは↓

 

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柿の皮は発酵させる

 


皮だけでも「柿酢」出来るかなぁ⁇



 

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

住吉屋

 

 

“おじさん”はバツイチの独り者で子供もいない

私の血縁ではあるけれど、会うのは年に1、2回あるか無いかといった程度

そんな関係なのに、何故、私が同意書を?

 

“おじさん”はとても元気な人でフットワークも軽くいつもあちこち飛び回っている人だった

でも「独り身だから」と老後を考えて自宅を売り払い「介護付き老人ホーム」に入居することを決めた

そうしたらどうだろう

“おじさん”に纏わりついて頼っていた姪や甥が一瞬にして消えてしまったのである

入居書類の緊急連絡先の欄にも

身許引受人の欄にもサインする事なく・・・

 

 

私の人生とは殆ど関わることがなかった“おじさん”だけれど

1度だけ一緒に旅行に行ったことがある

私が「鮎が大好きなの」と言ったら

「よし、美味しい鮎料理を食べさせてやる」と

連れていってもらったのが根尾の『住吉屋』

住吉屋は名所「薄墨桜」の近くにあり

宇野千代はこの「住吉屋」の1室で「薄墨の桜」という小説を書いていたんだそうな

 

鮎料理が美味しかった事はもちろん過ぎるくらいだけれど

ゆべしやイチジクの赤ワイン煮、豆乳そば、けんちん汁

全てにご主人の手と心が行き届き 忘れられない宿となった

 

 

 

 

 

 

 

 

自然界便り

 

 

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マリーゴールドにバッタさん



玄関のマリーゴールド

バッタさん

あれ お腹が大きいね

 

 

 

 

 

 

 

薬草園便り

 

 

 

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マイヤーレモン収穫

 


マイヤーレモンを収穫しました

果汁たっぷりでジューシージューシー♪

 

あと6個ぐらいは収穫できそう♡

 

 

 

 

 

 

編集後記

 

 

同意書を返送してから1週間後

施設から「クラスターがおさまったので面会可能です」と連絡を頂き

干し柿を持って出かけた

何を見せても「いらんいらん」と手を横に振る

言葉がうまく出なくなっていて、手で◯や×を作って意思を伝えてくる

 

「食事は食べれず、エンシュアという栄養ドリンクで命を繋いでいる感じですが、最近ではそれも拒否されて、、」

「点滴も試みましたが、ご自分でとってしまわれ、、」

施設長さんとドクターの談

病院か看取りか・・・

 

 

干し柿のとろとろ中身をプラスティックのフォークですくいだし

“おじさん”の口元に運ぶ

すかさず大きな口を開けたので

舌の上にのせると

もごもごと口を動かす

小さな目がパッと大きく見開いて輝いた

両手で作ったのは

大きな

 

 

 

〜 〜 〜  ♪    〜 〜 〜

 

 

暖かかった11月

菊芋を掘ってみたり

柚子酒を漬けてみたり

 

干した柚子の皮を烏龍茶葉と一緒に急須に入れて熱湯を注ぐ

ん〜〜

至福の香〜

 

今月もお越し頂きありがとうございました

 

柿のヘタでシャックリに良い「柿蒂湯」を煎じる

 

胃の冷えからくるシャックリに

 

 

ヒック

 ヒヒック

 

ぺ「やだ、、しゃっくりが全然止まらない」

 

ヒュヒューン

仙「ぺんたん、、今日も山々は紅葉が美しかったぞ」

 

ヒック

ぺ「ヒ、、そうですか、、ヒック

 

仙「なんじゃ、しゃっくりか、、」

ぺ「そうなんです、、、止まったかなって思うとまた出て、、ヒック

 

仙「ウホホッ、そんな時はこれじゃ!」

 

ぽん

 

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柿のへた




ぺ「⁇これは⁇」

仙「柿のヘタじゃ。」

ぺ「柿のヘタ?」

仙「柿酢を作った時に、放っておいたじゃろ。あれを干しておいたのじゃ。」

ぺ「あ、それで、、捨てようと思ったら見当たらなくなってて、ヒック

仙「柿のヘタは『柿蒂(してい)』と言う中薬じゃ。これはシャックリに効くのじゃぞ」

ぺ「柿のヘタが中薬⁉︎」

 

仙「ふむ、では今日はこれで『柿蒂湯』という漢方薬を煎じるとしよう」

ぺ「柿蒂湯、、」

 

仙「柿の蔕に、丁香と生姜を入れて煎じるのじゃ」

 

 

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丁香・生姜

 

コトコト

 コトコト

コトコト

 コトコト

コトコト

 コトコト

 

 

仙「しっかり煎じて完成『柿蒂湯』じゃ」

 

ぽん

 

 

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シャックリに良い「柿蒂湯」


ぺ「飲んでみます」

ゴクリ

ぺ「うわっ、結構強い、、」

仙「ウハハハ、漢方薬じゃからのう」

 

ゴク

 ゴクリ

ぺ「やっぱり普通の薬膳茶とはちょっと違いますね」

仙「冷えてシャックリがよく出る、しかも『気虚』、という場合はこれに『人参(吉林人参)』を加えると良いのじゃぞ」

ぺ「へぇ、、」

ゴクリ

 ゴクリ

 



 

 

 柿蒂湯(していとう)

 

《 立法: 降気止呃 》

 

材料

  • 柿のヘタ9g(柿蒂)
  • 丁香6g
  • 生姜6g
  • 水600cc

   

 

作り方

  1. 柿のヘタは洗って天日干ししておく
  2. 土鍋に分量の水と、細かくした柿のヘタ、丁香、薄切り生姜を入れて蓋をし、火にかける
  3. 沸騰したら弱火にし、40~50分煎じる。
  4. 蒸らしてから濾す。
  5. 温めて飲む。 

 

 

 

柿蒂(してい) 行気薬

[性味/帰経 ]  平(微温)、苦、渋/胃

[働き]⑴降気止涼  胃の冷えによるシャックリ

 

丁香(丁子)  温裏類

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/脾、胃、腎、肺

[働き]⑴温中降逆   冷えの脘腹疼痛、嘔吐、吐き気、ゲップ、食欲不振

         ⑵温腎助陽 勃起不全、生理不順

         ⑶散寒止痛   冷えの胃痛、腹痛

 

生姜  辛温解表類

[性味/帰経 ]  微温、辛/肺、脾

[働き]⑴発汗解表     風寒表証の悪寒、無汗、身体の痛み

         ⑵温胃止嘔     胃の冷え・痛み、嘔吐、食欲不振

         ⑶温肺止咳     咳、白痰、喘息

         ⑷解毒     魚・蟹中毒の時に喉、舌の痺れを取る

 

*参考

柿霜(しそう)干し柿の表面にできる白霜

[性味/帰経 ]  涼、甘/肺・胃

[働き]甘涼清潤・清熱生津・潤肺止咳 喉痛み、口内炎、肺熱燥咳、肺癆喀血

 

  止咳平喘類(しがいへいぜんるい)

[性味/帰経 ] 寒、甘、渋/心、肺、大腸

[働き]⑴清熱潤肺 肺熱の咳、喀血、便秘

         ⑵生津止渇 胃熱傷陰、口渇、口内炎

         ⑶解酒熱毒 二日酔い、酒の飲み過ぎ 

 

 

 

 

仙人問答

 

 

仙「今日の漢方薬は、脾胃の冷えからくるシャックリに良いのじゃ、全てのシャックリではないぞ。」

ぺ「脾胃の冷え、、、薬草園でずっと作業していたので、冷えたのかなぁ」

仙「寒邪が脾胃に入ってくると脾胃の働きを邪魔するのでな、これからの季節は要注意じゃ。」

ぺ「はい、、」

 

仙「ぺんたんよ、脾気と胃気はどの様に動くか覚えておるか?」

ぺ「はい!『脾気は上昇で正常、胃気は下降で正常』です。」

仙「そうじゃ、シャックリやゲップ、嘔吐といった症状は胃気が正常に下降せず、上逆しておこるものなのじゃ。」

ぺ「肺気が上逆すると咳になり、胃気が上逆するとシャックリやゲップ、嘔吐に、」

仙「寒邪が脾胃の働きを阻滞して、脾は上昇できず胃は下降できず、という訳じゃ。」

 

ぺ「その冷えから来るシャックリに良いのが柿のヘタ、、」

仙「ふむ、柿蒂は逆気をおろしてくれるのでな、シャックリや嘔吐に良いのじゃ」

ぺ「それに丁香と生姜、」

仙「丁香は胃を温め逆気を降ろす、生姜も胃を温め寒邪を散らし止嘔に働く」

ぺ「おぉ、それぞれのパワーが、、それにしても柿ってすごいですね、ヘタにまでこんなパワーが!」

 

仙「ウホホッ、ぺんたんよ、干し柿、知っておるじゃろ?」

ぺ「もちろんです!」

仙「あの干し柿の表面の白い粉、、あれは『柿霜(しそう)』と言ってな熱をとってくれる。喉の痛みや口内炎、肺熱に良いのじゃぞ」

ぺ「干し柿の表面の霜は肺の熱を取る!それでコロナが流行り出した頃に『干し柿が良いらしい』なんて噂が流れてたんですね。」

仙「ふむ、そんな事もあったようじゃのう。」

 

ぺ「柿パワーをまとめてみると、」

  • 柿は寒性で肺熱・胃熱を取るから、肺熱の咳やお酒の飲み過ぎに良い
  • 干し柿の柿霜はやはり肺熱をとって口内炎や喉の痛みに良い
  • 柿蒂は微温で胃の上逆をおろすから、シャックリに良い

 

仙「『柿が赤くなると医者が青くなる』とはよく言ったもんじゃ。ただし、カニやさつまいも、じゃがいもとは相性が良くないのでな気をつけることじゃ。生姜や豚肉、大豆との組み合わせがおすすめじゃ。

 

ぺ「はい。あ!そう言えば、、いつの間にシャックリ止まってる、、柿蒂パワーお見事!」

仙「ヘタは上手に使う、、ウハハハハハーッ!

 

 

 

*「臓腑の気の流れ」について

www.senninlife.com

 

 

*「柿のデザートソース」

www.senninlife.com

 

 

*二日酔い予防の薬膳「柿と白菜の浅漬け」

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蘇子(シソの種)で咳に良い薬膳酒を作る

 

慢性の気管支炎や咳痰に

 

 

 

バサッ

  バサバサッ

 

ぺ「ふう、、」

 

ヒュヒューン

パッ

 

仙「ウホッ、本日も見事な着地」

ぺ「仙人、おかえりなさい、山のパトロールはいかがでしたか?」

 

仙「ふむ、木々たちが色づき見事な紅葉じゃ。おっ、こちらは見事な枯れ具合」

ぺ「シソの種を採ってるんです、、」

 

仙「それは良いぞ!乾煎りして薬酒を作るのじゃ。」

ぺ「シソの種で⁈」

 

仙「そうじゃ、よし、わしも手伝おう!」

 

バサバサ

 パラパラ

 

バサバサ

 パラパラ

 

 

 

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新聞紙等の上に紫蘇の種を落とし、陰干しする

 

ぺ「結構沢山採れましたよ」

仙「ほいほい、しばらく陰干しをしておくと良いぞ、虫たちの退出時間じゃ」

ぺ「はーい」

 

 

仙「それからふるって殻やゴミを取り除くのじゃ。」

ぺ「はい!」

 

ふるふる

 ふるふるるる

 

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ザルに入れてふるう



ぺ「種が下に落ちていきますーーッ」

仙「良い香りじゃのう」

 

 

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シソの種



 

仙「次はこの種を乾煎りじゃ、そしてすり鉢で擦る」

 

カラカラ

 カラカラ

 

ゴリゴリ

 ゴリゴリ

 

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乾煎りしてからすり鉢で擦る



ぺ「擦りましたーーッ」

仙「ほい、ここまで来ればゴールは目前。擦った種をお茶パックに入れて、、」

 

ぺ「あとは、瓶に入れ、リカーを注げば完成ですね」

 

ドボドボッ

 

仙「慢性の咳に良い『蘇子酒』じゃ」

 

ぽん

 

 

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慢性の咳に良い「蘇子酒」(シソの種酒)

 


ぺ「早く飲みたい!」

仙「ひと月待つべし!」

 

 

 

 

蘇子酒   

 



《 立法: 潤肺止咳 》

 

材料

  • 蘇子60g
  • リカー600cc

   

作り方

  1. シソの種を採ってザルに入れ陰干ししておく
  2. ふるい等にかけてゴミや殻を取り除く。
  3. フライパンで乾煎りする
  4. 蘇子を少しずつ、すり鉢に入れて擦り潰す。(数回に分けて入れる)
  5. お茶パックに入れ、熱湯消毒した瓶に入れリカーを注ぐ
  6. 冷暗所で1ヶ月以上寝かせる。

 

 

蘇子 止咳平喘類

[性味/帰経 ]  温、辛/肺、大腸

[働き]⑴止咳平喘 痰多気逆、咳、喘息

    ⑵潤腸通便 腸燥便秘

 

 

 

 


 仙人問答

 

 

ぺ「薬草園のシソ、大量にあって、。すっごく沢山種が採れたと思ったんですけど、これでやっと60g、、」

仙「ふむ、蘇子酒は種を採るのに手間がかかるのでな、なかなか贅沢な薬酒じゃ。」

 

ぺ「蘇子は擦って使うのが良いのですね?」

仙「そうじゃ、擦って、和物、薬茶などにも良いな」

 

ぺ「乾煎りして、擦って、、ゴマみたい」

仙「乾煎りする事で、薬性が緩やかになるのじゃ。」

 

ぺ「乾煎りは、中薬の炮製のひとつですね」

仙「ふむ、その乾煎りした蘇子を酒に漬け込むと、慢性気管支炎や咳、痰、胸の痞えに良い薬酒になるのじゃ。」

 

ぺ「香も良いし、出来上がりが楽しみー」

ウキウキ

 

仙「ぺんたんよ、シソの種を採り終えてホッとしておるようじゃが、まだエゴマの収穫が残っておるぞ。」

 

ぺ「えーーーッ、エゴマーーッ!ハァァぁ」

 

仙「ウハハハハハーッ」

 

ヒューン

 

月刊仙人life 10月号 2022

 

 


 

 

茶・茶・茶 10

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

 

♪ ♪ ♪〜〜

スマホが鳴った〜

仕事の電話、少し前に連絡を受けた新規のお客様

「すみません、あの、実家の父が倒れまして、、」

「えっ!」

「直ぐに実家に戻らないといけなくて、私ひとりっ子で、それでいつこちらに戻って来れるかさっぱりわからない状況で」

「そうですか、わかりました。では一旦今回の件は白紙という事に」

「はい、お願いします。戻って来れたら又連絡します。」

「はい、どうぞお大事になさってください。」

「ありがとうございます」

興奮気味の彼女、まだ一度もお目にかかった事のない相手だったので、容態を詳しく聞く事もせず「お大事に」と電話を切った

彼女はきっと、こんな電話をあちこちにかけなければならないに違いない

 

私にもこんな日があったっけ・・・

 

 

 

 

 

 

お茶ばっかりですが・・・

 

 

「葛花」「ツユクサ」「金木犀

なんだ、お茶ばっかりじゃないか、そんな声が聞こえてきそうな最近の記事ですが

仕方ないんですよ

日々を重ねるにつれ中医師コースのお勉強もかなりハードになっており

ひたすら『症例問題』に取り組む毎日

方剤と中薬辞典は手放せません

自ずと関心は「中薬」に偏り、普通の食薬を使った薬膳など蚊帳の外です

 

でもね、ほら、昔、昔、、植物に薬効がある事を発見した「神農」さん

そう、食薬・食療の始まりは『茶』だったわけですから↓

 

 

www.senninlife.com

 

 

 

ツユクサの様に清熱解毒の効能を持つ身近な薬草

 

この中でもツユクサが一番扱い易い中薬だと思います

だって簡単に抜けますからね

一番手間のかかるのがタンポポ、これは根っこも重要なので掘り起こすのが大変です

でも、毎年春になると「タンポポ酒」の記事へのアクセスが増えるので、手間暇かけて作って見える方があるんだなぁと、とても嬉しくなります

 

こうした身近な薬草たち、どれも花の咲く時期が一番効能が高い時

その時期に収穫して作っておかないと、後になって「欲しいー必要だー」となってももう収穫できませんので少々面倒でも、作っておりますよ

 

こうして出来上がった中薬をあれこれと混ぜ合わせてできるのが『方剤』

日本で言うところの『漢方薬』です

最近では『漢方薬』もパックに入った顆粒薬になってしまっていますが

本来は、薬草などの中薬を調合し、それをグツグツコトコト煎じて作り『湯剤』として服用するんです

もちろん、粉薬や丸剤、軟膏にするものもありますけどね

 

ですから、ツユクサや葛花、金木犀のお茶は、調合とまではいかないけれど、方剤の第一歩

薬膳茶は方剤の1種なんです

季節や体質、症状に合わせて上手に取り入れれば

これが予防医学の始まりです

 

 

 

 

 

ルーティーンがいっぱい

 

 

さて、この時期は毎年のルーティーンで大忙しです

決明子、望江南子、ローゼル、紫蘇子

 

にも関わらず『柿酢』作りも増やしてしまった!

だってめちゃくちゃ美味しいんですもの

 

という訳で、昨年よりも更に増量し、今年は3ℓ瓶いっぱいに柿を詰め込みました!

岐阜県まで買い出しに行く時間がなかったので、地元の激安柿を購入

 

スタート!

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柿酢作り



 

 

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3日目

 

 

 

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1週間後

 

 

 

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2週間後




 

 

 

順調に発酵しています

側を通ると ぷ〜ん と酢の匂い

 

 

 

で、昨年仕込んだ「柿酢」ですが

細瓶に移し替えて発酵継続中

 

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2021年に漬けた柿酢



 

 

下の方は随分濁っています

これは、私が昨年濾す時に力任せにぎゅうぎゅう絞りまくったせいです

本当はもっと呑気に「1滴1滴」落ちる様な感じでのんびり濾さなければいけないんです

そうすると透明で美しい柿酢が出来上がるのですが

そんな悠長な事をやってる暇はなかったですし

何より1滴でも多くとりたい!と欲張ったのでこの結果です

 

ところが!

いつも買うお酢屋さんのHPを覗いたら

「にごり酢」なんてものが新たに発売されているではありませんか

読んでみると

どうやらTVで「昔ながらの製法で作ったお酢の、濾す前のにごった酢に酢酸菌が沢山いて、これが花粉症などのアレルギーやら、免疫力アップやら、飲酒ケアやらに効果が!」などと放送されたらしく、大好評だとか、、、

 

 

お酢屋さんで紹介されていたページ↓

sakusankin-life.jp

 

 

 

酢酸菌、柿酢を発酵させてる途中で表面に張る膜の事ですね〜

 

うふふふふーーッ

という事は、私の作った柿酢には酢酸菌がいっぱいいて

市販品の「にごり酢」は瓶詰めの時に殺菌処理してあるので酢酸菌は死滅してるけど

私の柿酢は今も発酵中なので、酢酸菌もサクサク元気なはず!

それに市販品の「にごり酢」は米酢だけれど、こちらは「柿酢」

「柿酢」はそれ自体、風邪予防、免疫力アップ、二日酔いに効果がある訳だから

サクサク酢酸菌が元気なら更にパワーアップ↑↑↑

にごってて大正解『にごり柿酢』(笑)

 

酢酸菌の効果にも期待しながら

「柿酢」は間違いなく美味しいので作って損はない、いや作らにゃ損!

金木犀の花は間に合わなかったーーッ」という方も「柿酢」はまだまだ間に合います

気温が下がってきたので、ぜひ暖かい部屋で発酵させてみてください

柿酒も旨いで〜〜♡

 

 

そしてまだまだルーティー

カボス、スダチ、が出回ってます

大好き!なんですよねー私、カボスにスダチに柚子、文旦〜

無農薬のカボスが手に入ったので早速カボス酒を漬け込みました

作り方は下記の「柚子酒」を参考にしてください

皮の使い方がポイントー♪

 

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カボス酒

 


そして、みかんも
出始めの頃のみかんで作ると美味しいですよ

「陳皮」(出来れば無農薬のみかんで)

 

 

 

 

*柿酢・柿酒

www.senninlife.com

 

 

*柚子酒

www.senninlife.com

 

 

*陳皮の作り方

www.senninlife.co

 

 

 

 

 

 

薬草園便り

 

 

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秋ウコンの花

 

秋ウコンの花が咲きました♪

美しすぎて

見惚れてしまう

 

 

 

 

 

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ローゼル収穫

 


ローゼルを収穫

今年はローゼル酒ではなくローゼルチンキ」を作ってみました

 

 

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ローゼルエタノールに浸けてチンキを作る

 

 

 

そしてローゼル塩麹漬け」を使って

オクラとのいとこ和え

ローゼルの酸味、塩麹の塩味、オクラの甘味がうまく絡んで美味しい♡

 

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ローゼル塩麹づけとオクラのいとこ和え

 

ローゼル塩麹漬けはトマトと和えたり、サラダに入れたりととても便利♪

 

 

ローゼルの記事(塩麹漬けはこちら↓)

www.senninlife.com

 

 

www.senninlife.com

 

 

www.senninlife.com

 

*チンキの作り方

www.senninlife.com

 

 

 

 

 

編集後記

 

 

あれは確か12月 美味しい中華料理を堪能した後だった

「ジッちゃん1がバッちゃん1と旅行中に脳出血で倒れた」と連絡が来て

主要メンバーは速攻長野へ

私はジッちゃん宅でお留守番係りをするよう任命された

ジッちゃんは自営業だったので、私はあちこちに電話をかけまくらなければならなかった

ぺんたんにとっては知らない人たちばっかり

でも取り引き先の皆さんはとても優しく、あれこれ心配してくださった

ただ、ただ!

『お寺さん』と『トヨタのディーラー』だけが思いも寄らない塩対応で

長年の檀家であるはずなのに、一命を取り留めた人間には用事がないのか

このディーラーで延々と車を買い続けたジッちゃん1はなんだったのか

 

『お寺さん』と『トヨタ』には近寄らない!と

この時心に決めたのである

 

 

  ー ー ー ♪  ー ー ー

 

 

F1の日以外は晴天に恵まれた10月(^_^;)

ルーティーンに追われてエッサカホッサカ

大忙しだった10月を満喫して

晩秋を迎えます

記事も随分長くなってしまいましたが

私のルーティーンはまだまだ続きます

 

今月もお越し頂きありがとうございました♪

 




この季節にオススメの薬膳をいくつか

*さつまいもの塩麹スープ 

www.senninlife.com

 

 

*鮭とニラの乾姜入りスープ

www.senninlife.com



*梨とゆで卵のサラダ

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*チキンの黒ごまソテー

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フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!