薬膳でセルフケア めざせ!仙人life

中医薬膳学に基づき、薬食同源、医食同源で仙人のような健康長寿を目指します。

「下半身の冷え&食欲不振」というご相談

 

食事のバランスを陰陽で考える

 

 

 

バタバタ

 パタパタ

  ピピピッ

 

仙「ぺんたんよ、何やら忙しそうじゃのう。」

ぺ「はい仙人、、。実は友人から相談ごとが、」

 

仙「相談?」

ぺ「ええ、友人のサンゾーちゃんからメールが来て、サンゾーちゃんのお知り合いの方が冷え性と食欲不振で悩んでるから、なんとかして〜〜〜!って、、」

 

仙「ほぉ、それはお気の毒に」

ぺ「でも、、サンゾーちゃんからの情報が少なすぎて、、

『下半身の冷えが酷くて、かかりつけの心療内科で八味地黄丸を処方され、それを飲んだら食欲がなくなって、六君子湯で何とか食欲を維持してる感じ、でも薬じゃなくて治したいんだけど、薬膳酒とかで何かオススメない?』みたいな、、」

 

仙「ふむ、それでは判断は難しいのう」

ぺ「そうなんですよ、それで、ぺんたん、その方に直接メールしてあれこれ質問してみたんです。」

 
仙「本来なら、会ってお顔を診、声を聴き、四診をすべきところじゃが、」
ぺ「はい、それは勿論わかっていますが、時間的に無理なので、、それで分かった事がこちらです。」
 
 

【 症状 】

  • 60~70代女性、昨年ご主人を病で亡くされ現在1人暮らし
  • 冷え性は中学生の頃から、今は下半身の冷えが酷い
  • 上半身の汗
  • 食欲不振
  • 食材の味がしない
  • のぼせ・めまい 無し
  • むくみ 無し
  • 胸のつかえ、ゲップ 無し
  • 手足の痺れ 無し
  • 下痢・便秘 無し
  • 尿 夜中1、2回、昼間2時間おき、尿量少量、チョロチョロ
  • うつ 有り(昨年、ご主人が病気になり入院された頃から、今はやや改善)
  • 睡眠 以前(ご主人が亡くなった時)より改善
  • 以前は甘党

 

 

【 漢方薬 】

  • 「帰脾湯」(昨年10月初〜2週間で中止)
  • 六君子湯」(昨年10月中〜現在も)
  • 「八味地黄丸」(今年6月〜1週間で中止)
  • 「桂枝茯苓丸」(八味地黄丸の後〜中止)
     
     

 

仙「ふむ、で、どのように考える?」

 

ぺ「はい、まず、冷えに関しては病程が長いので、虚証です。」

仙「確かにのう、。」

 

ぺ「食欲がない、という症状から脾胃の虚証と考えられます。」

仙「脾胃は、食べたものを栄養に変えて運ぶ役目を担っておるからのう、」

 

ぺ「食材の味がしない、というのも脾胃虚弱の影響かと、」

仙「『脾は口に通ずる』じゃ。脾胃が元気なら味も美味しく感じられる。」

 

ぺ「汗が出やすいという事、尿がチョロチョロとしか出ないという事、これは『気虚』の症状です。」

仙「気は汗や尿の出を引き締めたり、又尿や便の排泄を促進する力を持っておるからのう」

 

ぺ「冷えに関しても、気が不足しているからかと。」

仙「ふむ、気は体を温めたり冷ましたりして、体温を維持する役目も担っておるからのう。」

 

ぺ「そして、中医学の七情、つまり内因、これが一番重要だと思うのですが『思、憂は脾を傷つける』です。」

仙「ご主人のことで思い憂う日々が続いた事じゃろう、脾が弱るのも無理はない。」

 
ぺ「はい、ですから、この方の冷え、食欲不振の症状は脾気不足による「脾陽虚症」と考えられます。」
仙「ふむ。」
 
ぺ「薬膳としては、当然『気』を補う食薬、『陽』を補う食薬を中心に食生活を考えなければ、、と思って、この方が送ってくださった食事のメニューを見てみると、」
 
 

【 食生活 】

 

《 朝食 》

  • バナナジュース
  • コーヒー&ミルク
  • フランスパン&バター&ジャム
  • ベーコンエッグ
  • トマト、キュウリ、レタス、貝割れ
  • コーンフレーク
  • ドライフルーツ&ナッツ

 

《 昼食 》
  • 素麺&納豆
  • 又はチャーハン等
  • その他、有り合わせ

 

《 夕食 》

  • ご飯半膳
  • 主菜:牛肉、豚肉、鶏肉等
  • 副菜:和物、煮物等

 

《 その他 》
 

仙「ウホホッ、、これは、、」

ぺ「そうなんです、仙人、。冷え性にも関わらず、『気』『陽』を補うものが殆どないんです。

 

仙「特に朝食じゃのう。」

ぺ「はい、ホテルの朝食かと思うようなオシャレで素敵な朝食なんですが、、」

 

仙「タンパク質、野菜、果物、牛乳、、一見バランスの取れた良いメニューに見えるが、これを薬膳の観点で解説し、わかりやすく説明する必要があるのう。」

ぺ「はい、薬膳の事はご存知ない方だろうと思いますので、出来るだけわかりやすく、と思って、単純に『陰』『陽』に分けて説明する事にしました。」

 

仙「おぉ久しぶりの "yoo yoo yo yin yoo 〜〜♪" じゃ。」

 

ぺ「滋陰類、清熱類を『陰』とし、補気類、助陽類を『陽』として分けてみたところ、、」

 

赤=陽 青=陰
 

《 朝食 》

  • バナナジュース
  • コーヒー&ミルク
  • フランスパン&バター&ジャム
  • ベーコンエッグ
  • トマト、キュウリ、レタス、貝割れ
  • コーンフレーク
  • ドライフルーツ&ナッツ

 

《 昼食 》
  • 素麺&納豆
  • 又はチャーハン
  • その他、有り合わせ

 

《 夕食 》

  • ご飯半膳
  • 主菜:牛肉鶏肉、豚肉
  • 副菜:和物、煮物等
 
《 その他 》
 

 

仙「全体的に『陽』が少ない、特に朝食はall yin じゃ。」

ぺ「はい、朝食に1番大事な『気』を補う食材がひとつもないんです。」

 

仙「これを毎朝食しておれば冷え性になるのは最もな事じゃな。」

ぺ「はい、この朝食は改善せねばなりません!ベーコンをチキンかサーモンに、とか、野菜類にキャベツや玉ねぎを、、とか細かい指示を出しても良いのですが、薬膳のことがわからない方にそれを言っても無理だと思い、思い切って、」

 

仙「思い切って、、」

ぺ「朝食を和食に!お粥に!と、提案してみました。」

 

仙「ウホホッ、、お米は重要な補気の食薬〜。」

ぺ「洋食にすると、やはりパンを取り囲むエトセトラが、、どうにも『陰』のものが多くって、、」

 

仙「バターにチーズ、ベーコンにエッグ、牛乳、その上、甘いジャムなど、陰と湿の食じゃからのう、、」

ぺ「脾は湿気が大嫌い!陰のものばかりでは、脾土はどんどん泥々になり弱る一方。ですからパン食はやめにして、、と言いたかったのですが、、」

 

仙「なんじゃ、言ってないのか?」

ぺ「は、、い、それは言えず、『朝食は和食にして、昼食にはこの朝食メニューや素麺、蕎麦などに、、』と言ってしまいました。」

 

仙「why ?ジャパニーズピーポー?」

ぺ「だって仙人、この方のこの食生活のメニュー見ると、朝食に1番リキが入ってる感じがしません?」

 

仙「それはそうじゃが芋、、ウホッ」

ぺ「1日のうちで1番のお気に入りのメニューだったとしたら、食欲不振で悩んで見える方のお気に入りを取り上げる訳にはいきませんよ、。それに『どれも少しずつです』と言ってみえたし、。勿論、チキンやサーモン、キャベツに玉ねぎ、きのこ、野菜スープのオススメ、豆乳、オーツミルクなど細かい注意事項はお伝えしましたけどね。」

 

仙「ウホホッ、優しいところもあるようじゃが芋、」

ぺ「もうっ、仙人!」

 

仙「それで納得して頂けたのかのう、」

ぺ「はい、1日の陰陽に合わせ、説明してみました。」

 

  • 朝はまだ陽気が少ないので『陽』を中心に
  • 昼間は陽気が盛んなので『陰』を取り入れても良い(特に今は暑い時期なので)
  • 夜は陰気が盛んになるので『陽』を中心に

 

 

仙「陰陽のバランスは何よりも大切じゃ。中医学では薪と水に例えられる事も多いが、薪ばかりくべても水がなけれが空焚きになって体は火照り(陰虚)、反対に水が豊富でも薪がなければ体を暖める事はできない(陽虚)。『陽』を補わず『陰』のものばかり補っていては、体は冷えていくばかりじゃ、」

 

ぺ「はい、陰は重いので沈み、陽は軽いので昇る」

仙「下半身は冷え、上半身は気が不足しておるのでやたらと汗をかく、」

 

ぺ「でも仙人、幸いにも、この方は料理がお好きで『作るのは苦になりません』と仰って下さったので、補気・助陽・養血・滋陰・理気・活血類の食薬を書き出して、送らせていただきました。」

仙「ほぉほぉ、それは頑張ったのう」

ぺ「もちろんです。この方の場合、食生活を改善すればかなりの効果が期待できます。ここは薬膳パワーをしっかり発揮したいところですから、説明のメールや添付書類に莫大な時間を費やしましたよ♪」

 

 

仙「そうか、、では、ぺんたんよ、処方された漢方薬についても少し見ておくかのう。」

ぺ「はい、方剤の勉強になりますから、。」

 

 

漢方薬のお話
 
  • 「帰脾湯」(気血双補剤)
主治:心脾両虚 
組成:白朮、茯神、黄耆、龍眼肉、酸棗仁、人参、木香、炙甘草、当帰、遠志
心脾の気血を補い、心身ともに疲労し弱っている時の漢方薬
 
主治;脾胃気虚痰湿
組成:人参、白朮、茯苓、半夏、陳皮、炙甘草、生姜、大棗
脾気を補い、余分な水分を排泄し、気の巡りを良くする漢方薬
 
 
  • 「八味地黄丸」(補陽剤)
主治:腎陽虚 
組成:熟地黄、山薬、山茱萸、沢瀉、茯苓、牡丹皮、桂枝、炮附子
腎の機能を高め、冷え、弱った下半身に効く漢方薬
 
  • 「桂枝茯苓丸」(活血袪瘀剤)
主治:血瘀、癥塊 
組成:桂枝、茯苓、牡丹皮、桃仁、赤芍
下腹部の腫瘤、瘀血を消退させる漢方薬
 
 
 
ぺ「ご主人の事で精神的にも肉体的にも疲労していた昨年10月、『帰脾湯』が処方されたのは最もな事ですね。」
仙「ふむ、心血と脾気を補う薬じゃからのう。」
 
ぺ「その後、食欲不振が改善されなかった為、六君子湯に変わったようです。」
仙「血よりも脾気を補う必要があったという事じゃな、。」
 
ぺ「今年6月ごろ、下半身の冷えが酷くなり、八味地黄丸を処方されましたが、、」
仙「ふむ、下半身の冷え、頻尿という症状から『腎陽虚』と診断されたようじゃ。」
 
ぺ「でも、食欲不振が更に酷くなり、直ぐに中止。どうしてでしょう?」
仙「八味地黄丸は『腎気丸』とも言うのじゃ。この方剤には『地黄』という『陰』を補う中薬が入っておるじゃろ。」
ぺ「はい、附子や桂枝といった体を温める中薬と一緒に、、でもどうして陽虚証に陰を補う中薬が?」
仙「『陰中に陽を求む』じゃ。薪ばかりくべても体は温まらぬ、水を温めてこそ体が温まる。」
ぺ「なるほど、水を入れて薪をくべる。でも、この方の体の中は既に『陰』がいっぱいあった、、。」
仙「そうじゃ。『脾』と『腎』の関係でも説明ができるぞ。」
ぺ「五行説で考えるなら、『脾』は『腎』の祖父、『腎』は『脾』の孫。だから『脾』は常に『腎』に勝っていることが正常(相剋)。」
仙「しかし、『脾』が弱っておる(相侮)」
ぺ「にも関わらず、更に『腎』を強化してしまったので、益々『脾』は弱り、食欲は更に減退、」
仙「脾アースが弱っておるのに腎ウォーターにパワーを与え、脾アースは土砂崩れじゃ。」
 
ドシャドシャドシャーーっ
 
 
 

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五行図 : 細い矢印が相性 / 太い矢印が相剋 / 相剋の逆向きが相侮
 
 
 
ぺ「そしてその八味地黄丸の後に処方されたのが『桂枝茯苓丸』」
仙「why ジャパニーズピーポー?」
ぺ「何故、瘀血の薬を?何か下腹部にできていたのでしょうか?」
仙「これは全くの謎じゃが、血流を良くして冷えを改善しようと試みたのか、、。」
ぺ「血流改善、、。」
仙「しかし、血流を促進するには『気』の力が必要じゃ、『気血同行』」
ぺ「気が不足していては血流を促進できませんね、、。よってこれも中止。」
 
 
仙「結局、六君子湯のみ、今も服用中という事なのじゃな。」
ぺ「はい、やはり相当『気』が足りてないてと思われます。」
仙「ご主人を亡くされた悲しみはそう簡単に消えるものではない。『病は気から』じゃ、しっかりと気を補うようにと思うのじゃが芋。」
ぺ「もうッ仙人わかりましたよ、気を補うじゃが芋もオススメしておきますかぼちゃ。」
 
仙「ムホッ!補気返し、なかなか見事な返しいたけ」
ぺ「いえいえ、それほどでもないと思うなぎ」
 
仙「ウホホッ、しかしなぺんたんよ、今日話した事は全ての『冷え性』の人に通ずるものではない。」
ぺ「はい、この方の脾気虚、虚寒証に関して、またこの方の食生活の偏りに関して、、の改善方法ですよね。」
仙「そうじゃ、。冷え性と言ってもその人その人によって根本的な原因はそれぞれじゃ。西洋医学と違い、中医学では「この病気にはこの薬」と決まってはおらぬ。『血』が不足し冷え性になる場合も、『気』が滞り冷え性になる場合もある。そこのところをしっかりと把握すべしじゃぞ。」
ぺ「はい、それが一番難しいです。周りの人から『頭痛が酷いんだけど』とか『むくみで、』とか言われても、中医学ではそんな簡単に答えは出ないんですよね。だから安易な会話は苦手ーーーッ」
 
 
 
ピロリン♪
 
 
ぺ「あ、仙人、この方からメールが届きました。早速、和食の朝食を取り入れてくださったようで、、。」
 
《 朝食 》
  • お粥
  • 味噌汁
  • 黒豆
  • たらこ
  • にんじんのきんぴら
  • きゅうりの糠漬け

 

仙「おぉおぉお粥、、これは美味そうな朝ご飯じゃ」

ぺ「ほんと、、お粥の朝食にしてくださってこれでバッチリ『気』を補えます。で、昼食はこちら、」

 

 

《 昼食 》

  • ミニピザ
  • バケット
  • チーズ
  • ミルクコーヒー
  • マンゴーとバナナのジュース
 
仙「ウホホッ、、これまた all yin〜♪
ぺ「しかもしかも、バナナジュースにマンゴーが追加されてて、、」
仙「クールクール 冷感度更にアップじゃ、ヒェヒェヒェーーッ」
ぺ「はぁぁぁ、バナナジュースには大葉やバジルといった温性のものを加えて下さいって書いておいたのに、、」
 
仙「人の嗜好は簡単には変えられぬのう」
ぺ「冷えるべくして冷えるのですね〜〜」
 
仙「しかしぺんたんよ、この方は食のバランスを考えて料理をして見えると思うぞ。ひとり暮らしというのに立派なものじゃ。」
ぺ「それは確かに、、パンも食パンではなくフランスパンにしてみえますし、お夕飯も『ひとりになってもあれこれ工夫して作っています』と言ってみえました。」
 
仙「薬膳の世界を知らぬ者にとっては、食の分類は、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン等々、じゃ。」
ぺ「そうです、、ね、」
 
仙「わしらの様に簡単に食の陰陽を見分ける事はできぬのじゃ。」
ぺ「はい、、」
 
仙「ここからが、腕の見せ所じゃぞ」
ぺ「はい!仙人!」
 
 
仙「〜♪ サバ タラ インゲン 
           補気っちゃう 〜
    桃 栗 南京 補気っちゃう 〜
    なつめ 長芋 ナマズ もね 〜
    イワシ しいたけ カリフラワー〜♪
 
 

 

 

 

【 補益類の食薬 】

 

補気類の食薬

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*助陽類の食薬

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*養血類の食薬

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*滋陰類の食薬

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*七情のお話

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気虚体質オススメの薬膳

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*陽虚体質オススメ薬膳

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ハーブチンキでアロマジェル作り♪

 

アロマジェルも

  アロマ消毒ジェルも

 

 

ざわざわ

 わいわい

 

もこ「さぁ、2週間経ったわ。」

ミスシュガー「出来てる出来てる、いい色合いよ。」

 

ウキウキ

 

ぺ「はい、では、チンキと精製水を混ぜちゃいましょー♪」

 

ドボドボ

  ドボドボ

 

道子「チンキと精製水を4:1で混ぜて、、出来たわ〜、消毒スプレー。」

もこ「完成!月桃・薄荷スプレー&ラベンダースプレー。」

 

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月桃薄荷チンキ&ラベンダーチンキで消毒スプレー

 

シュッ

道子「月桃の爽やかな香り〜」

もこ「薄荷の香りはあまりわからないわ」

 

シュッ

ミスシュガー「んん〜ラベンダーのこの香りたまらないわ〜」

道子「癒やしの香りね〜」

 

ぺ「色も香りもそれぞれで、効能だけじゃなく気分で楽しめちゃいます。」

 

もこ「ほんとね、香りって癒しだわ。」

ぺ「そうなんですよ〜、これが自然の香りの素晴らしさ、消毒や殺菌の効果だけじゃなく気鬱も解消してくれちゃいます」

 

ミスシュガー「フワッと香って、サッと消えていく、空気が浄化されたカンジ〜〜」

ぺ「うふふ、、使い道もとっても広くって、キッチンはもちろんの事、お風呂のスノコや蓋、タイル、トイレ、下駄箱、畳、エアコンのフィルターなど、あっそれからお風呂に入れない時なんかはチンキを入れたお湯で体を拭くなんて事も、。」

道子「そんなに色々、、」

ぺ「はい、でもニスの塗ってある床や家具、それから皮製品はNGですのでお気をつけください。」

 

もこ「G対策や手指の消毒だけにとどまらず、いろんな所で活躍出来るスプレーなのね」

ミスシュガー「しかも、この香り〜〜」

ぺ「はい、あちこちで使っていれば自ずとG も近づきにくくなりますからね。」

 

道子「G とは逆にこっちはこの香りに引き寄せられちゃうわ、消毒の必要がなくても使いたくなっちゃう。」

 

ぺ「ふふ、なので、、今日はこの香りが満喫できるアロマジェルを作っちゃいましょう」

もこ「アロマジェル?」

 

ぺ「はい、ハーブチンキの量で普通のアロマジェルにも消毒用アロマジェルにもなります。」

ミスシュガー「嬉しい!この香りのジェルができるなんて」

 

 

 

ぺ「では、まず、月桃薄荷チンキで作った消毒スプレーの効能を生かして」

道子「出来たての消毒スプレーを使うのね。」

ワクワク

 

ぺ「はい、月桃薄荷消毒スプレーをキッチンペーパーにさっとひと吹き吹きつけて」

 

シュッ

ぺ「このキッチンペーパーで今から使う道具類や容器を拭きます。」

道子「まぁ楽しい、これで道具類が消毒、殺菌出来ちゃうのね。」

 

シュシュッ

 ササッ

 

もこ「消毒スプレー、キッチンではこうやって使えば良いのね」

ペ「はい、食器類やまな板などはこうして拭いて乾燥させておけばオッケーです。そのほかガス台や冷蔵庫内の掃除、排水溝、キッチンスポンジの殺菌とか用途がいっぱい!」

ミスシュガー「掃除の苦手な私でもこの香りにつられて掃除しそうだわ、、アハハ」

 

ぺ「では、アロマジェル、作っていきますよ」

皆「はーい」

 

ぺ「容器に精製水とグリセリン、それからキサンタンガムを入れて泡立て器でしっかりと混ぜ合わせます。」

ミスシュガー「キサンタンガム⁉︎」

ぺ「でんぷんの1種ですね。トロミ付けに色んなものに使われてるんですよ、化粧品はもちろん、歯磨き粉や、食品添加物として様々な食品にも。」

ミスシュガー「そうなの、変な名前、アハハ」

 

グルグル

 混ぜ混ぜ

 

もこ「うーん、なんかうまく混ざらないわー、ダマができてる〜」

ぺ「そういう時はぬるま湯で湯煎しながら混ぜてください。」

 

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湯煎しながら混ぜる

 

 

ミスシュガー「混ぜるの結構大変ね。」

道子「なんのなんの、葛を混ぜる時よりラクチンよ。」

もこ「アハハハ〜さすが道子さん。」

 

ぺ「混ざったら、そこに少しずつハーブチンキを入れて混ぜていきます。」

ミスシュガー「ラベンダーと月桃薄荷と、2種類作れるわね。」

 

 

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チンキを少しずつ入れて混ぜる

 

ぺ「はい、消毒用アロマジェルにしたい時はチンキと精製水の割合を1:1で、普通のアロマジェルの時はチンキは精製水の1割合ぐらいで。」

 

グルグル

 とろとろ

 

道子「出来たわ、アロマジェル!」

ぺ「はい、ではそれぞれ容器に移しましょう。今日は消毒用にはポンプボトル、アロマジェルにはカップが準備してありますので」

 

ドボドボ

  ドボドボ

 

 

皆「完成〜❗️」

 

アロマジェル &アロマ消毒ジェル(月桃薄荷チンキ・ラベンダーチンキで)

 

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アロマジェル&アロマ消毒ジェル



 

ミスシュガー「うわぁ美味しそう、ホント葛みたい、食べた〜い。」

ぺ「食べちゃダメです!食べたい時は月桃薬膳酒やラベンダー薬膳酒と葛で作ってくださいね。」

 

もこ「薬膳酒チンキだと食べれるから便利ね。」

ぺ「はい、成分の抽出能力としては圧倒的に無水エタノールが勝りますが、薬膳酒だと料理にも使えて体内で活躍できますし、うがい薬として口内環境にも力を発揮出来ます。」

 

ミスシュガー「それぞれのメリットがあるってわけね。」

ぺ「ふふ、ぺんたんにとっては枇杷の葉酒と月桃酒はなくてはならないうがい薬なんですよ、皆さんも色々作って楽しんでください。」

皆「はーい」

 

道子「アロマジェル、早速試してみてもいいかしら?」

ぺ「もちろん」

 

クルクル

 ぷるぷるるん

 

道子「爽やか〜」

ミスシュガー「気持ち良いわ〜、ベタつかず夏にぴったり、冷蔵庫で冷やして使おうっと」

もこ「どっちもいい香り〜〜」

 

ぺ「薬膳酒ワークショップでもラベンダー酒で作るローションは1番人気なんです♪ ぜひこのチンキでローションも作ってみてくださいね〜。材料は精製水とグリセリンとチンキだけですから、アロマローションとアロマジェル、合わせてお使いください。」

皆「はーい」

 

 

シュッ

 ぷるるん

ミスシュガー「ラベンダーの香りのスプレーとジェルを身にまとって、さぁ彦星さんに会いに行こうーーっと、アハハ〜〜」

 

 

 

 

ハーブチンキでアロマジェル(50mℓ容器1本分弱)

 

材料

  • 精製水40g
  • グリセリン4g
  • キサンタンガム0.5g 
  • ハーブチンキ4g 

 

 

消毒アロマジェル(50mℓ容器2本分弱)

 

材料

  • 精製水40g
  • グリセリン4g
  • キサンタンガム0.5g 
  • ハーブチンキ40g(精製水:ハーブチンキ=1:1)

 

 

 

作り方

 

【 アロマジェル 】

  1. ハーブ消毒スプレーをキッチンペーパー等に吹き付け、使う道具類、容器を拭いておく。
  2. 容器にキサンタンガム、グリセリン、精製水を入れ泡立て器でダマがなくなるまでよく混ぜる。(混ざりにくい場合は30~40℃ぐらいのお湯で湯煎しながら混ぜる)
  3. 2にハーブチンキを少しずつ入れて混ぜ、容器に移す。
  4. 冷暗所(夏は冷蔵庫)で保存して2〜3週間ほどで使い切る。

  

【 消毒アロマジェル 】

1、アロマジェルと同様に作り、ポンプ容器に入れる。

2、冷暗所(夏は冷蔵庫)で保存し、2〜3週間ほどで使い切る。

 

*どちらも持ち歩く場合は少量ずつにする。

*チンキと精製水の割合は消毒ジェルの場合は1:1ですが、アロマジェルの場合はお好みで。

*ご使用前にパッチテストを忘れずに!

 

 

 

*キサンタンガム

 

グリセリン

 

 

 

*ハーブチンキの作り方

www.senninlife.com

 

 

*アロマローションの作り方

(この記事の『はと麦酒』のところをハーブチンキに変えて作ってください)

www.senninlife.com

 

 

*ハーブチンキで保湿クリーム(電子レンジを使った作り方を追記しました♪)

(この記事の『枇杷の葉酒・ラベンダー酒』のところをハーブチンキに変えて作ってください)

www.senninlife.com

 

 

*ハーブチンキ入り酒粕石鹸

(この記事の『枇杷の葉酒・ラベンダー酒』のところをハーブチンキに変えて作ってください)

www.senninlife.com

 

 

枇杷の葉酒の作り方

www.senninlife.com

月刊仙人life 6月号 2022


 

 

6周年の6月

 

 

皆さま、こんにちは、ぺんたんです。

 

6月でこのブログも6周年を迎えました。

 

中医薬膳師の試験に合格し

かと言ってその資格を使って何かをするわけで無し

自分の仕事とは全くジャンルも違うので

放置しておけば

得た知識はどんどん薄れ 消えていく

 

いかん!いかん!いかん!

何かせねば

と思って始めたこのブログです♪

 

 

 

 

 

 

チンキのお話(本当にあった怖いお話)

 

 

今年もラベンダーがたくさん咲きました

庭にあるハーブの中で私が1番大好きな花

この花の香りの虜です♡

ラベンダー酒を1年おきぐらいに漬けていますが

ラベンダー酒は殆ど外用に使っていて内服に使う事は僅かだと最近気づきました(遅い!)

 

だったら外用に使いやすいよう無水エタノールで作ろうっと

ではついでに月桃薄荷チンキも作ろうっと

 

「なんだよ、コロナで消毒スプレーが引っ張りだこだったんだから、こういう事はもっと早く記事にして欲しかったね」なんて言われそうですが、精製水はどこへ行っても売り切れで手に入らずの状態でしたから・・・

 

 

薬膳酒を作るようになってからは、これをチンキにして使っていますが、以前は無水エタノールを使ってチンキを作っていました

レモングラスの香りが好きで、レモングラスを庭で育ててね

カレーにもトムヤムクンにも欠かせない存在です

 

レモングラスは見た目は、、

どう見てもただの雑草 花も咲かないし

1年草なので(私の地方では)毎年苗を植えなければなりません

何度も越冬を試みたのですが、毎年失敗で

 

そしてその年もホームセンターでレモングラスの苗を買って庭に植えました

ツンツンした葉っぱがどんどん大きくなっていきます

どんどん どんどん

伸びて 伸びて

でも あれ?なんだか いつもと違う

おかしいな?

おかしいぞ?

あの香りは?

レモングラスの香りは?

 

 

どんどん 伸びて

穂が出て

開いて

ふさふさ 

ゆらゆら

・・・・・

ぐんぐん伸びたレモングラス

立派なエノコログサになりました とさ

 

その年以来

怖くてレモングラスの苗が買えないぺんたんです(笑)

 

 

 

月桃・薄荷チンキ&ラベンダーチンキ

www.senninlife.com

 

 

 

 

6周年って

 

このブログの1周年と共に登場したトッコちゃん、当時小学校1年生でした

と言う事はこの4月で6年生です

そう考えると6年って結構な年月です

もちろん、トッコちゃんも、マスターも、道子さんも、仙人も、

このブログに登場する人物は全てこの『仙人の里』のみに存在する人たちで

現存するモデルもおりません

 

でも、ここに登場する薬草達は全てリアル!

月桃は私が沖縄に行った時(1回しか行ってないけど)、出会った薬草

月桃ジュース、月桃ピザ、月桃餅に月桃

月桃石鹸、月桃ローション

沖縄で見つけたたくさんの月桃品に心惹かれ、庭に種を蒔いて育てた薬草

ここ数年収穫が楽しめるようになった枇杷も種を蒔いて育てた木

ラベンダーは以前からあったけれど、色んな事に使いたくてせっせと挿しめをして増やしたハーブ

 

こうして色々な薬草を育てていると

なるほど、その性質がみえてくる

 

たっぷりと美しい雫を光らせる月桃、これが保湿力の源に違いない

地植えしたラベンダーの根本はいつもサラサラと土が綺麗に乾いて、けれど水を撒けば、雨が降ればパッと香りが立つ。この性質と香りで内外の湿と鬱をとってくれる、これが芳香化湿類の力

ちょっとでも水が足らないと直ぐにショボンとなってしまう菊芋の葉っぱ、だから体の中に入った時もぐんぐん余分な水分を吸収してくれる、これが利水滲湿類の力

 

6年間、私に多くの事を気づかせてくれたリアル薬草達との日々はまだまだ つづく

 

 

 

 

 

オマケ

 

 

梅酒を漬ける梅を買うため、福井県三方五湖

お目当ては「紅映梅」(べにさしうめ)

ほんのりと赤みがさしてる可愛らしい梅

私のお気に入りの梅です♪

 

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紅映梅 

 

 

 

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紅映梅で梅酒

 

 

 

帰りに立ち寄った賤ヶ岳SA

あ!

なんといつも売り切れで買うことができない「サラダパン」が‼️

 

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賤ヶ岳SA サラダパン

 

 

 

1度だけ買ったことがあるんですけど、なかなかお目にかかれない人気のパンです

 

 

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つるやのサラダパン

 


そう言えば、ずっーーーーと前にこのはずくさん(id:mkonohazuku)が作ってたような⁉︎

このはずくさん、今更ですがサラダパンはこんなパンです♪

結構大きくて長さは20㎝以上、厚みもたっ〜ぷり

カリカリぽりぽり たくあんの歯応え

 

ぺんたん的には「話のたね」に1度食べれば充分かと(笑)

 

 

*「このはずくさんのサラダパン」

(このはずくさん、懐かしい記事、お借りしました(´∀`))

mkonohazuku.hatenablog.com

 

 

 

 

 

自然界便り

 

 

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満開のユリ

 

 

ご覧の通り

 梅雨入りと共に

   元気いっぱいの ユリ〜ズ

 

 

 

 

 

薬草園便り

 

 

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薬草園スタート!

 

 

 

苗のままプランターに放置され

なかなか移植出来なかった薬草達

なんとか梅雨入り前に「勝手に薬草園」にお引越しできました♪

 

 

 

 

 

編集後記

 

 

3年ぶり!F1日本グランプリ開催!が決定致しました(10月)

昨年も一昨年も中止でしたからね〜

日本グランプリは中止になっていましたが、世界のあちこちでは開催されていたんですよ

各国のF1をテレビで見ていると、観客はマスクなど全くつけておらず

この国ほんとにコロナ渦中?と思っちゃいます

F1だけでなく、ありとあらゆるモータースポーツが中止でしたから

トヨタの社長さんが言ってましたね

「五輪はよくて、なんで四輪はダメなんだ!」と

お見事‼️

 

 

  〜 〜 〜 ♪  〜 〜 〜

 

 

このブログを始めた時に

「そうかこう言う意味だったのか」とか

「こうやって説明してくれたら丸暗記せずに済んだのに」とか

自分が勉強しながら疑問に思った事を

ひとつずつきちんとわかりやすく

これから薬膳を学ぶ人たちのため

薬膳に興味を持ってくださった方達のため

書いていこうと燃えていたのです

 

鎮火〜〜

年月と共になんだかどっちの方向に向かっているのかさっぱりわからないブログになってしまったけれど(笑)

中医学の勉強に振り回されながら

7年目に突入したこのブログを

呑気にダラダラと気ままに続けて行こうと思ってます

 

一過性のブームではなく

当たり前の日常の薬膳と共に

 

お越し頂いた皆様、ありがとうございます♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無水エタノールでハーブチンキを作りましょ♪

 

月桃薄荷・ラベンダーチンキで

 殺菌・消毒・防虫スプレー

 &スキンケア

 

 

チョキチョキ

  チョキンチョキン

 

バサバサッ

 

ぺ「うふふ、大量に摘んで、、よし!」

 

ピッ

 バタン

  ブルッ

   ブルルルッ

    ブッブーーーッ

   

 

バタン

 

ぺ「えへへ、ここもお久しぶり、里の寄り合い所〜」

 

ガラッッ

 

ぺ「皆さん、お久しぶりです。お待たせしましたーーーッ。」

道子「あ、来た来た、、。ほんと、ぺんたんさんお久しぶりだわ。」

もこ「今日は寄り合い所で里の女子会があるって聞いて飛んできたわよ。最近はほらzoom⁉︎ばっかりだったから。」

ミスシュガー「私もよ、何か美味しいものにありつけるのかしら⁉︎」

ワクワク

 

ぺ「え、アハ、、それが、、美味しいものじゃなくって、。」

 

バサ

 バサッ

 

 

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月桃の葉と和薄荷

 

ラベンダー

 

 

 

 

 

皆「⁇ 葉っぱ⁇ お花⁇」

ぺ「はい、、今日は月桃の葉と薄荷、それからラベンダーでチンキを作ろうかと、。」

皆「チンキ?」

ぺ「えーっと、化粧水や保湿クリームなどのスキンケア用品にも使えますし、それから消毒・殺菌スプレー、防虫スプレーなんかも作れます。」

 

道子「あら、いいじゃない。」

もこ「菌や虫が繁殖するこの時期だから、殺菌、防虫スプレーはありがたいわ。」

ミスシュガー「手作りスキンケアグッズも嬉しい〜♪」

 

ぺ「使う葉っぱは殺菌効果や防虫効果のあるハーブならなんでも良いんですけど、。」

道子「枇杷の葉、、確か以前トッコが虫刺されで痒かった時に、ぺんたんさんに枇杷の葉液塗ってもらったとか、」

ぺ「あ、はい。もちろん枇杷の葉も良いんですけど、枇杷は今、実の収穫が終わったところなので、葉っぱさん達もひと休みさせてやりたくて、。」

道子「なるほどね、枇杷の実を育てあげた葉っぱさん達は今ちょっとひと休みタイムなのね。」

 

ぺ「はい、それで、夏に向けてぐんぐん勢いよくなって来てる月桃の葉と和薄荷、それからラベンダーを持って来たんです。」

もこ「へぇこれが月桃の葉なのね、私、初めて見るわ。」

 

ぺ「月桃の葉は、防虫・殺菌・消毒・抗炎症・保湿などなど、すっごく効能が多くて、その上、、」

ミスシュガー「その上?」

ぺ「G 対策に優れていると言われているので、」

道子「G って、あれ、あの攻撃的な態度でこちらに向かって飛んでくる、、」

ぺ「はい、ラ・クカラチャ、、」

道子「それは助かるわ、、うちは食品を扱ってるから。」

 

ミスシュガー「あたしは保湿力に惹かれるわねー」

ぺ「月桃って時々葉っぱからすっごく綺麗な透明な雫が出てくるんですよ、天然の美容液がたっ~ぷり」

 

もこ「やぶ蚊対策にもしたいし、水回りの雑菌対策にも、色々使えて面白そう、、早速作りましょうよ。」

 

ぺ「はい、作ると言ってもすごく簡単で、」

 

 

ぺ「まず月桃と和薄荷でチンキを作りますが、」

皆「ふふふ、楽しい」

 

ぺ「葉を綺麗に洗って、水気を切って、月桃は適当な大きさに切り、薄荷はそのまま瓶に入れて無水エタノールを注ぐだけです。」

皆「はーい。」

 

ぺ「それから、ラベンダーは蕾の部分を切り取って軽く汚れを取り除き、瓶に入れて無水エタノールを注ぎます。」

皆「ラベンダー、ん〜〜いい香り〜♪」

 

ぺ「無水エタノールは揮発性が高く肌の水分を奪いますから、扱うときはゴム手袋かポリエチレン手袋をはめてくださいね。」

皆「はーい」

 

ザーー

 じゃぶじゃぶ

シャッ

 シャッ

 

チョキ

 チョキ

 

ドボドボッ

 

ぺ「はい、できたら、暖かい所に2週間ほど置いて完成です。」

 

 

無水エタノールとハーブで殺菌・防虫チンキ

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無水エタノールを入れて暖かい場所へ

 


道子「暖かい所なのね⁉︎」

ぺ「ええ、その方が香りが良く移るんです。」

ミスシュガー「香りって大事♡」

 

ぺ「しっかりと香りが移ればそのままパヒュームとしても使えるんですよ。」

ミスシュガー「え、ほんと⁉︎それいいわぁ。」

ぺ「はい、でも原液のまま直接肌につけないでくださいね。」

ミスシュガー「OK」

 

ぺ「2週間経ったら、出来上がったチンキと精製水を4:1の割合で混ぜてスプレー容器に入れ、完成です!」

道子「4:1という事は、チンキ80ccに精製水20cc ね。」

ぺ「はい、そうです。精製水と混ぜたら冷蔵保存してください。」

 

もこ「うちにも色んなハーブがあるけど、それでも出来るのかしら?」

ぺ「はい、殺菌や防虫に良いハーブを書いて来ましたので、それを参考に色々作ってみてください。少なくともエタノールの1割以上のフレッシュハーブを入れると良いです、出来るだけ沢山のハーブを瓶いっぱいに詰め込んで、ハーブがエタノールから出なければオッケーです♪」

もこ「わかったわ、ありがとう。」

 

ぺ「今日使ったラベンダーは150本以上なんですよ。それでやっと40gです。」

道子「150⁉︎」

ぺ「はい、ですからいっぱい摘んで作ってください。フレッシュハーブが無ければドライハーブでもオッケーですよ。」

道子「ぺんたんさん、ハーブ摘みありがとうございました。」

ぺこり

 

ぺ「どう致しまして、では、本日の女子会はこれで終了です。」

皆「じゃ、2週間後に〜〜。」

 

ぺ「あ、これお土産ですよー。さっき切ったラベンダーの葉と茎です。不織布袋に入れてありますからお風呂に入れてハーバルバスを楽しんでください。」

皆「まぁ、、嬉しい〜♪」

 

ぺ「出来れば追い焚きして2日続けて入ってください。2日目にめちゃくちゃ良いラベンダーの出汁が出ますから」

皆「ラベンダーの出汁⁉︎ 楽しみ〜〜」

 

 

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ラベンダーの葉と茎はバスタブへ〜

 

 

 

 

完成「月桃・薄荷チンキ&ラベンダーチンキ」

 

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月桃・薄荷チンキ&ラベンダーチンキ



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濾したあとの葉





 

 

月桃薄荷チンキ

材料

作り方

  1. 月桃の葉を洗って乾かし、1、2cmに切る。
  2. 薄荷の葉も洗って乾かす。
  3. 熱湯消毒した瓶に、1と2を入れ無水エタノールを注ぎ、しっかりと蓋を閉める。
  4. 蓋をして日当たりの良い暖かいところに2週間ほどおく。(直射日光は✖️)
  5. 時々優しく揺する。
  6. 茶漉し、ざる等を使って濾す。(ゴム手袋等をはめて)
  7. ガラス、ポリエチレン、ポリプロピレンの容器に入れて、冷暗所で保存する。(遮光性のある容器なら尚良し)
  8. 濾した後の葉っぱ類は、不織布袋等に入れてバスタブへ〜。又は少量ずつキッチンの生ゴミ入れ等に。

 

 

ラベンダーチンキ

材料

  • ラベンダーの蕾(フレッシュ)40g以上(ドライの場合は半量以上)
  • 無水エタノール400cc

作り方  

  1. ラベンダーの蕾の部分を取り、汚れを払う。
  2. 熱湯消毒した瓶に1を入れ無水エタノールを注ぎ、しっかりと蓋をする。
  3. 蓋をして日当たりの良い暖かいところに2週間ほどおく。(直射日光は✖️)
  4. 以下、月桃薄荷チンキと同様

 

 


使い方

  • 消毒・殺菌・防虫スプレーとして使う場合は【チンキ:精製水=4:1の割合】で作る。
  • 精製水と混ぜたものは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ガラス製の容器に入れて冷蔵保存する。
  • まな板、冷蔵庫、電子レンジ、生ゴミ、お風呂、トイレ、スニーカー、手指等、殺菌、消毒、防虫、消臭に。
  • ハーバルバスに使う場合は原液のまま適量をバスタブに。
  • 化粧水等を作る場合は下記参照↓(薬膳酒のところをこのチンキに変えて作ってください。)

*注意!

  • 無水エタノールで作ったチンキは外用のみでお使いください。(飲んじゃダメ)
  • 内服にも使いたい場合は各種薬膳酒の作り方をご参照ください。(体内美人)
  • 引火しやすいので火気に近づけないでください。(燃える)
  • ニスの塗ってあるもの、皮革製品には使わないでください。(色変わる)
  • 揮発性が高いのでしっかりと蓋をしてください。(減っちゃう)
  • 小さいお子さんが見えるご家庭はお子さんの手の届かない所に保存してください。

 

 

*化粧水

www.senninlife.com

 

*保湿クリーム

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*石鹸

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*薬膳酒・茶等

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【 月桃の効能 】

  • 殺菌・消毒
  • 防虫
  • 血圧降下
  • 鎮静
  • 抗炎症
  • 抗酸化
  • 収斂・保湿

 

【 薄荷の効能 】

  • 鎮静
  • 鎮痙
  • 抗菌
  • 防腐
  • 発汗

 

【 ラベンダーの効能 】

  • 鎮静
  • 鎮痙
  • 抗菌
  • 殺菌
  • 防腐
  • 防虫
  • 抗炎症
  • 抗うつ
  • 鎮痛

 

 

【 殺菌等に良いハーブ 】

  • アロエ : 抗菌、抗炎症、美肌
  • エキセアナ : 抗菌、殺菌、抗炎症
  • オレガノ : 鎮静、殺菌
  • セージ : 抗菌、抗ウィルス、防腐、収斂、制汗
  • タイム : 抗菌、殺菌、抗ウィルス、防腐、鎮痙
  • バジル : 鎮静、抗菌、抗うつ、皮膚の痒み
  • ヤロウ : 抗痙攣、抗炎症、殺菌、収斂、発汗
  • レモングラス : 抗菌、殺菌、収斂、防虫
  • レモンバーム : 鎮静、抗菌、抗ウィルス、収斂、発汗、抗うつ
  • ローズマリー : 抗菌、発汗、収斂、防虫

夏のデトックス「ドクダミント酒&茶」

 

吹き出物

 ニキビの出来やすい〜人に

 

 

トット

 トット

タッタ

 タッタ

 

ぺ「犬よ、今日は久しぶりにマスターのお店よ、うふふ」

わん!

  

 

ぺ「あ、お店の前に何か干してある」

 

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葉・花を取り洗って乾かす

 

 

ぎぃ〜

 

ぺ「マスター、こんにちは!」

マスター「いらっしゃいませ、ぺんたんさん。」

 

ぺ「お久しぶりです。」

マスター「さぁどうぞこちらへ。」

 

 

わいわい

 ガヤガヤ

 

ぺ「マスター、相変わらず賑わってますね。」

マスター「はい、おかげさまで。コロナ禍になってから、薬膳茶の人気が以前より高まって、多くのお客様に来て頂いています。」

ぺ「薬膳カフェ、美味しい薬膳茶と優しいマスター、人気が出るのは当たり前です♪」

 

ぺ「ところでマスター、お店の前に薬草が干してありましたが、」

マスター「ハハ、この店もドクダミに取り囲まれてしまっているのでね、花の咲いているこの時期に収穫して干しておいたのです。」

 

ぺ「アハハ、ドクダミってホントすごい繁殖力ですよね。」

マスター「ペパーミントも負けずに頑張っているので、こちらも収穫して日陰干ししています。」

 

ぺ「もしかしたら、今月の薬膳ティはドクダミとペパーミントですか?」

マスター「さすがぺんたんさん、大当たりです。湿気の多い梅雨・夏に、肌の吹き出物やニキビに良い薬膳茶をと思いまして。」

 

ぺ「ドクダミとペパーミントを合わせるのですか?」

マスター「はい、体内の湿熱を取ってくれるドクダミと、体表の熱を取ってくれるペパーミントで、」

ぺ「ドクダミント!」

マスター「ドクダミント!それは素敵なネーミングですね。早速使わせて頂きます。」ニコッ

 

ぺ「ではマスター、そのドクダミント、お願いします。」

マスター「はい、乾燥させたドクダミを煎じフレッシュペパーミントを入れて作ったお茶、ドクダミントです、どうぞ。」

 

ぽん

 

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夏のデトックスドクダミント茶」






ぺ「頂きます〜」

 

ゴクリ

ぺ「サッパリしてる〜、とっても飲みやすいです。ドクダミが使ってあるとは思えない。」

マスター「ペパーミントが爽やかでしょ?」

ぺ「はい、これはホットでもアイスでもいけますね。あ、薬膳茶はホットが基本ですけどね〜」

 

 

ドボドボッ

 

ぺ「マスター、それは?」

マスター「はい、こちらは薬膳酒です。夏にぴったり、ドクダミント酒。」

 

ぽん

 

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夏のデトックス酒「ドクダミント酒」

 

 

 

ぺ「これもドクダミとペパーミントで?」

マスター「はい、こちらはフレッシュドクダミとフレッシュペパーミントで漬けてみました。3週間ほどで完成しますよ。」

ぺ「わぁ楽しみ、、きっとサッパリした薬膳酒なんでしょうね。」

 

マスター「ええ、スッキリ爽やか。夏はビールが止まらない〜という方には、ビールの代わりにこの薬膳酒に軽くレモンを絞って炭酸割りにして飲んで頂きたいです。」

ぺ「すっごい、それはグッドアイデアです!」

 

マスター「味付けの濃い食事や脂もの、甘いものが多い食生活の方にもオススメです。こういう食事が湿熱を生みますからね。」

ぺ「薄味は1番大事な健康法。でも育ち盛りでカロリーたっぷりのものを食べちゃう中高生のニキビにはドクダミント茶、大人の吹き出物や湿熱にはドクダミント酒!陽盛体質の方には特にオススメですね。」

 

マスター「はい、それから車前草の葉も干しておこうと思っているのですよ。」

ぺ「車前草、、この前仙人も言ってました。湿をとってくれるんですよね。」

 

マスター「はい、ドクダミと合わせれば湿熱をしっかり取って高血圧に良い薬膳茶ができるので、」

ぺ「なるほど、中高年の高血圧対策・メタボ対策になるのですね。」

マスター「ええ、お客様の中にも高血圧の方が多いのでね。」

 

ぺ「湿熱が溜まって痰飲、つまり体内にドロドロができてくるから、ドクダミント茶やドクダミ車前茶でデトックス!」

マスター「はい、湿度が高くて暑い夏を爽やかに健やかに!です。」

 

ゴクゴクッ

ぺ「マスターご馳走さま、とっても飲みやすくて美味しかったです。ドクダミは花の咲いている時が1番効力が強い時、私も仙人社のドクダミとペパーミント摘んで作ります!」

 

 

 

 

ドクダミント酒

 

《 立法: 清熱解毒

 

材料

  • ドクダミ30g(フレッシュ)(ドライの場合は半量)
  • ペパーミント10g(ドライの場合は半量)
  • リカー400ml

   

作り方 

  1. ドクダミ、ミントは綺麗に洗って、葉と花を枝からとり、水気を切って乾かす。
  2. 熱湯消毒した瓶に、乾いた1を入れリカーを注ぐ。
  3. 密封し、冷暗所で2、3週間おく。
  4. 1回に20ml、お湯割り、又は水、炭酸水で割ってのむ(お好みでレモンを絞る)

 

 

 

 

ドクダミント茶

 

材料

  • ドクダミ15g(ドライ)
  • ペパーミント6g(フレッシュ)
  • 水500ml

 

作り方

1日ひとり分

  1. ドクダミは洗って葉と花を取り、3、4日間天日干しにする。
  2. 土鍋に500mlの水と1のドクダミを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にし、蓋をして20分煎じる。
  3. 火を止める直前にミントを入れて蓋をし、火を止めて5、6分蒸らしてから濾す。
  4. 1日に2、3回に分けて飲む。

*薬膳茶を作る時は必ず蓋をしましょう。

 

 

 

魚腥草(ぎょせいそう)ドクダミのこと)  清熱解毒

[性味/帰経 ]  微寒、辛、苦/肺、肝

[働き]⑴清熱解毒 喀血、膿痰、瘡瘍腫毒

         ⑵利尿通淋 排尿痛、血尿、排尿困難

         ⑶清熱止痢 湿熱下痢

 

薄荷(はっか、ミント)  辛涼解表類

[性味/帰経 ]  涼、辛/ 肝、肺

[働き]⑴疎風清熱 発熱、頭痛、無汗

         ⑵清利頭目 目の充血

         ⑶宣毒透疹 麻疹の透発が不十分な時

         ⑷疎肝解鬱 肝気鬱結の胸脇脹痛、ため息

 

 

 

 

魚腥草のトマト&ズッキーニライス

www.senninlife.com

 

 

*魚腥草寒天のみつ豆

www.senninlife.com

 

 

*たんぽぽ薄荷茶

www.senninlife.com

 

 

*「陽盛体質」

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今週のお題「夏物出し」

ヤングコーンの皮ごと蒸し焼き



むくみ・尿の出が悪い〜人に

  ヒゲも食べるのじゃ!

 

 

 

ヒュヒューン

 パッ

 

ドサドサッ

 

仙「ウホホッ、ぺんたんよ今日の土産じゃ。」

 

ぺ「うわっ、ヒゲがモサモサ、、でもちっちゃい、、これは、、?」

仙「ヤングコーンじゃ。」

 

ぺ「ヤングコーン、、」

仙「スーパーなどで透明のカップに入って水煮のものを売っておるじゃろ、あれじゃ。」

ぺ「あぁ、、あのちっちゃいベイビーなコーン。あれが、これ。」

 

仙「採れたてのヤングコーンはうまいぞ。早速食すとしよう。」

ぺ「はい!」

 

仙「まずは、ヒゲをさっと洗ってアルミホイルを巻く」

ぺ「え?ヒゲにアルミホイルを?なぜ⁇」

 

仙「ヒゲも食すのじゃ。これがまた旨い」

ぺ「ヒゲって、、確かに中薬だから、皮と一緒に煮出して薬膳茶には使ってるけど、、食べる?」

仙「新鮮なヒゲは食べても良い。」

 

ささっ

 くるくる

  くるくるっ

 

仙「ほい、こんな感じじゃ。」

 

 

ぽん

 

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ヒゲはサッと洗ってアルミホイルで包む

 

 

ぺ「はい、、でもアルミホイルで包んで、、どうするんですか?」

仙「あとは、焼くだけじゃ。」

 

ぺ「え?このまま?」

仙「そうじゃ、皮を1、2枚だけ剥き、このまま焼けば蒸し焼きになってうまいぞ。」

ぺ「そっか、皮ごと焼けば蒸し焼きになる、、」

 

ジュー

 ジュジューッ

 

仙「ほい、焼き上がったぞ。」

 

ぽん

 

 

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グリルで焼いて、縦に包丁を入れ皮を剥く

 


ぺ「わぁ、、美味しそう〜〜。ヤングコーンがヒゲに包まれてる。」

仙「食べてみよ。」

 

ぺ「このまま?」

仙「何も付けずともウマイぞ。ヤングコーンの皮ごと蒸し焼きじゃ。」

 

 

ぽん

 

 

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むくみを改善する「ヤングコーンの皮ごと蒸し焼き」

 

 

パクッ

 パクッ

 

ぺ「甘い!仙人、ヒゲがめちゃくちゃ甘いです。」

仙「うむ、ウマイ!」

 

シャキ

 シャキッ

 

ぺ「それに、ヒゲ、シャキシャキ、、」

仙「ふむ、シャッキシャキじゃ。」

 

ぺ「え、ヒゲってもっと柔らかくてふにゃふにゃかと思ったら全然違う!歯応えバツグン❗️大根のせん切りよりシャキシャキしてる。」

仙「ウホホッ、気に入ったかな」

 

ぺ「はい、ヤングコーンも甘いし、、何もつけなくてもホント美味しい。」

仙「新鮮なヤングコーンが手に入る者の特権じゃ。」

 




ヤングコーンの皮ごと蒸し焼き

 

《 立法: 利水消腫 》

 

材料

  • 新鮮なヤングコーン(皮付き)

   

作り方

  1. 新鮮なヤングコーンの皮を1、2枚剥き、ヒゲはさっと洗う。
  2. ヒゲの部分をアルミホイルで包む。
  3. グリル等で弱火~中火で7、8分焼く。
  4. 焼き上がったら、縦に包丁を入れ、皮を剥く。
  5. 器に盛る。

 

 

 

 

玉蜀黍(とうもろこし)  利水滲湿類

[性味/帰経 ]  平、甘/ 脾、胃、大腸、肝、腎、膀胱、心、小腸

[働き]⑴清熱利湿 むくみ、黄疸、排尿困難

    ⑵健脾益肺 疲労、食欲不振、食少

 

玉米鬚(ぎょくべいしゅとうもろこしのヒゲ) 利水滲湿類

[性味/帰経 ]  平、甘/ 肝、腎、膀胱、心、小腸

[働き]⑴利水消腫 むくみ、腹水、排尿困難

    ⑵去湿退黄 黄疸

    ⑶解毒排膿 熱邪による腫れ物、吹き出物、ニキビ

 

 

 

 

 

 

 

《とうもろこしを使った薬膳》

 

*とうもろこしスープ

www.senninlife.com

 

 

*とうもろこし&はと麦の薬膳茶

www.senninlife.com

 

 

*とうもろこしの炊き込みカレーピラフ

www.senninlife.com

 

 

*緑豆&とうもろこしのご飯

www.senninlife.com

 

 

*とうもろこし茶

www.senninlife.com

 

 

 

 

仙人問答

 

 

ぺ「あ〜美味しかった。」

仙「季節を感じる一品じゃ。」

 

ぺ「それにしても、ヒゲの美味しさとシャキシャキの歯応えにはビックリ!です。」

仙「うまいだけではなく、効能もバッチリじゃぞ。」

 

ぺ「とうもろこしやとうもろこしのヒゲは、体内の余分な水分を排出して、浮腫みに良いのでしたね。」

仙「そうじゃ。尿の出が悪い〜という人にも良いぞ。」

ぺ「はい、私も既にトイレに行きました。」

 

仙「むくみは、まぶたから始まる事が多いぞ、まぶたから顔面、手足、全身に、、と広がって行く。」

ぺ「まぶた、、ではまぶたが浮腫んできたら要注意ですね。」

 

仙「時に下肢から始まり全身に広がる場合もある。」

ぺ「足の浮腫みにも要注意。」

 

仙「とうもろこしのヒゲは単味で薬膳として成り立つので重宝なのじゃ。」

ぺ「ヒゲは単味で効果が、つまり配合七情の『単行』ですね。」

 

仙「ふむ、あとは車前子(しゃぜんし)や冬瓜皮と組み合わせて、浮腫み改善の薬膳とする。」

ぺ「冬瓜もそろそろ収穫の季節、、車前子は確か、、オオバコの種子でしたね。」

 

仙「そうじゃ、オオバコはその辺りにワサワサと生えておるじゃろ。」

ぺ「はい、毎日踏んでます。」

 

仙「ウホッ、踏むと増えるぞオオバコは。」

ぺ「えっ、、道理で、、。」

 

仙「葉は車前草、花が咲く頃に収穫して干しておくと良いぞ。」

ペ「雑草扱いにせず、、ですね。」

 

  ⁉︎  ⁉︎

ぺ「うっ、うわーっ又だ、もうこれで3回目」

仙「なんじゃ?」

 

ぺ「仙人、、ヒゲが効いてるんですよ〜ー我慢できない〜〜。」

 

ピューーーーッ

 

仙「ウホホッ、ヤングコーン&ヒゲ『利水消腫の術』見事なり。

  ヒゲコーンでむくみが改善する。

むくみが改善した君に、ヒゲは高らかに歌う事だろう

 

〜〜たった一つ確かな事があるとするのならば

         君は綺麗だ 〜〜 ♪

 

 

 

 

*「配合七情のお話」

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塩麹漬けらっきょうはいかが?

 

冷えによる胸のつかえ、痛みに

 

 

 

ゴシゴシ

 シャッシャッ

 

キュッ

 キュッ

 

ぺ「ふぅ、、あとは根を切って、、」

 

トン

 トン

 

 

ヒュヒューン

 パッ

仙「おぉぺんたんよ、何やら匂っておるぞ〜」

 

ぺ「仙人、今、らっきょうの下処理中なんです。」

仙「それでこの匂いーーか。」

 

ぺ「仙人、この時期って忙しいですね、らっきょう、ニンニク、生姜、梅、枇杷、、。」

仙「ふむ、そう言えばそうじゃのう」

 

ぺ「去年は枇杷が大量で、そっちに手がかかりすぎてラッキョウを漬けそこなっちゃったから、」

仙「そうか、それで甘酢らっきょうを漬けるのかな?」

 

ぺ「はい、もちろん!」

仙「甘酢らっきょうはうまい!が、しかし、少しだけ塩麹漬けにしてはどうじゃ。」

 

ぺ「塩麹漬け?」

仙「そうじゃ、甘酢らっきょうのついでに、下処理したラッキョウを少し頂いて塩麹に漬けておくのじゃ。」

 

ぺ「なるほど、それもいいかも。」

仙「塩麹漬けらっきょうは1〜2日で出来上がるぞ。」

 

ぺ「わ、それは良いですね。それで、、どうすれば、」

仙「至って簡単!下処理したラッキョウの水気を切って塩麹に漬ける、密封する、冷蔵庫で1〜2日寝かせる、これだけじゃ。」

 

ぺ「ほんと、すっごい簡単!甘酢らっきょうより手がかからない。」

 

パッパ

 パパッ

 

ぺ「キッチンペーパーで水気を切って、保存袋に入れて、塩麹も投入、そして空気を抜いて、、閉める」

 

ぽん

 

 

 

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塩麹をまぶし、空気を抜いて密封する

  

 

仙「2日経ったぞぺんたん、塩麹らっきょうを頂くとしよう!」

 

 

 

ぺ「はい、仙人、塩麹漬けらっきょうです。」

 

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ラッキョウ塩麹漬け

 


パクッ

仙「おぉ、シャキシャキの歯応え」

 

パクッ

ぺ「ほんと、シャッキシャキ、塩麹の塩加減が良いですね、甘酢らっきょうよりサッパリ味です。」


仙「ピリッとカリッと、、旨い!」

 

 

 

 

らっきょう塩麹漬け


《 立法: 温中通陽 》

 

材料

  • らっきょう200g(皮むき根切り後)
  • 塩麹20g(市販品でも良い)

   

作り方

  1. 下処理したらっきょうの水けを切り、密閉容器又はジッパー付き保存袋に入れ、塩麹を入れてまぶし、空気を抜いて閉じる。
  2. 冷蔵庫で保存する。
  3.  1~2日後ぐらいから食べれる。(洗わずそのままで)
  4. 1週間ほどで食べ切る。

 

 

薤白(がいはく)(らっきょう)  理気類   

[性味/帰経 ]  温、辛、苦/肺、胃、大腸

[働き]⑴温中通陽 胸背冷痛、胸陽不振の胸痺

    ⑵行気導滞 喘息、咳、脾胃気滞の下痢

 

 米麹

[性味/帰経 ]  温、辛、甘/ 脾、胃

[働き]⑴補中益気・健脾和胃 脾気虚の疲れ、食欲不振、むくみ、下痢

 

 

 

 

塩麹の作り方

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《この時期のオススメ》

 

*「黒酢生姜」

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*「黒糖梅サワー」

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*「ニンニク酒」

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枇杷酢(枇杷が大量に採れた方向け)

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枇杷酒、枇杷酢、枇杷シロップ

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*赤紫蘇酢・酒

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仙人問答

 

ぺ「仙人、ラッキョウは中薬名は『韮白(ガイハク)』でしたね。」

仙「そうじゃ、気の巡りを良くする『理気類』の中薬。」

 

ぺ「温性ですから、体を温めて巡りを良くするんですよね。」

仙「ふむ、ラッキョウは冷えや湿によって悪くなった巡りを改善するのじゃ。」

 

ぺ「冷えや湿で、、」

仙「特に胸の陽気を通してくれるのでな、胸のつかえや痛み、背中の痛み、喘息にも良いぞ、。」

 

ぺ「冷えや湿によって滞ってしまった陽気を通して胸の痛みを改善する。ラッキョウ、優れものですね。」

 

仙「『胸痺の要薬』と言われておる。」

ぺ「おぉそんな別名が、、」

 

仙「しかし、食べ過ぎてはならぬ、1日2、3粒じゃ。」

ぺ「はい!」

 

仙「塩麹漬けらっきょうを食べながら、甘酢らっきょうの仕上がりを待つのじゃ、ウハハハハハーーーッ」

 

 

フラフラくたくた補気ッチャえ! イライラうつうつ理気ッチャえ!